と、お思いの方も多いかと思います。そもそもその記事を見ている人がどれだけいるかも怪しい昨今、皆様如何がお過ごしでしょうか。
僕は先日、横浜にあるといわれるラーメンスタジアムに行って来ました。
以前から興味津々ではあったのですが、この日この時に至るまでついぞ行く機会に恵まれず、また、ただこのためだけに行くのもな~と思いながらずるずるとここまで来てしまったわけなのですが、幸運にも行こうと言うお誘いを七瀬なな氏よりいただきまして、すわこれは据え膳食わねば男の恥と節操もなく食らいついてしまった所存でございます。宜しくお願いします。
さて、前置きが長くなってしまいましたが早速その時の状況をレポートしていこうと思います。多少長くなるとは思いますが、何卒お付き合い頂ければ幸いです。
今日集まったメンバーは
七瀬那々
詩人
コゲ犬
らん鹿
(※敬称略)
の四人。実に濃いメンバーです。このまま交番に通報されその場で職質が始まってしまっても何も不思議がないほど異様な空気を醸し出しながらこの決戦の火蓋は切って落とされました。
ラーメンスタジアムに行った経験のある人は詩人さん1人七瀬氏はその話の時コンビニでお金を降ろしに行ってました。決してカツアゲしていたとかそんな事実はございませんし記憶にありませんということだったので、その時の話や入っているラーメン屋さんの逸話などを聞きつつ期待に胸を膨らませながら現場へ向かう一行。道行く通行人たちの視線が妙に余所余所しかったのは自意識過剰で被害妄想狂な僕の気のせいということで取り敢えずの解決を見ておきましょう。
駅から5分ほど歩くと看板が見えてきて、妙にテンションが上ってしまった我々がまずやってしまったことは
イエーーーーーーーーーーイwwwwwwwww
ん?
あれ?
俺しかいなくね????
実はこの時全員手を出していたのですが、タイミングか悪かったのかちょうどみんなが手を引っ込めてしまったときにシャッターを切ってしまったというイージーミス。
おっとー失敗失敗wwwwいやードジっちゃったなーwwwwwみんなゴメンネwwwwwもっかい手出してくれない?wwwwwww
俺のこんな可愛げ溢れる天使のようなドジにみんな快く愛想笑いでしぶしぶ手を出してくれました。みんないい人たちばかりでホント良かったです。
さて、ここからほんの少し待ちましたが、特に面白いとLOVEるなんてあるはずもなく難なく入場。入場料もう少しかかるかと思ったけど500円では入れました。お手頃かな。
中に入ると案内板とお土産コーナーが。この辺りは後ほど来るとして、詩人さんの案内に従ってオリエンタルな作りの階段を降りて行くと
そこには昭和の日本を装った作りの異空間が!!!!!!!!
一体なぜ・・・なぜ昭和・・・・
深まる謎に首を傾げつつも妙に浮き立つ心に戸惑いを覚えながらも詩人さんからオススメのラーメン屋さんを聞いておき、人まずは好きな店を選ぼうということでまずは僕が選んだ最初の犠牲者はこちらのお店↓
博多とんこつ 名島亭
お店の名前、「なじまてい」と読むらしいですね。
僕は出身が九州の福岡県で、とんこつ味の細麺で作られたラーメンが一般的でした。自分もそれが好きで、今は東京住みで色んなラーメン屋さんに食べに行くんですが、東京って博多とんこつラーメンってほんと少ないんですよね。よく観たり聞いたりするお店の名前は一風堂とか一蘭とか博多風龍とかくらい。なのでこういうラーメン屋さんを見つけてしまうと取り敢えず入ってしまう習性がこの店を選ばせてしまいました。
まあ、東京の魚介豚骨な太麺ラーメンも大好きなんですが。
選んだのはいいものの、結構な人気店だったらしくかなり並んでしまうハメに。時間にして約20~30分といったところでしょうか。これでもあんまり並んでなかったほうなのかな?
四人でダベりつつ順番待ちをしている間、僕以外みんなやっているというスマホゲーム「白猫プロジェクト」の話に。
1年くらい前に落としてちょっと進めたところで止まっていた僕は相槌を打つくらいで特にすることもなく、何となくまだ残っていたそのアプリを起動してみたところかなり石が溜まっている模様。それを見た他の三人が
「ねえちょっと回してみようよwwwwちょうどもうすぐレアキャラの出現終わるしwwwwww」
「いいねwwwwwアシュレイとか引けたらマジ強いっすよwwwww俺狙ってたんだけど全然出なかったんだよねーwwwwwwww」
「まあ出ないっしょwwwwwwwwwwここで出たら神引きってレベルじゃないしwwwwwwwwwwwww」
三人「!?!?!??!?」
俺「?」
そんなこともありつつふと行列を見ると、どうやらあと10分ほどで入店できそうなところまで来ていました。他の三人も緊張してきたのか僕との会話中妙に空気が重かったように感じます。みんなほんとにラーメン大好きなんだね。僕もだよ。
そしていよいよ店員さんに呼ばれてお店に入る僕ら四人。最初に頼むのはやはりその店の代表作とも言える「普通の」とんこつラーメン。きくらげ増しです。きくらげ最高。
そして目の前に運び込まれる一品
ここまでくればもう言葉は不要。いや、無粋ですら有る。僕らは静かに手を合わせ、「いただきます」の唱和とともに
ズルズルズルズルズズッ・・・ズルズルズル・・・ズズズッ・・・
時折唸り声のように「うん」とか「美味い」とか聞こえた気がするけど、人の声に気を取られる余裕もないほどに夢中になってラーメンを啜りました。
そして完食し、顔を上げた頃
詩人さん「いや~やっぱ替え玉も美味かったっすわ~」
俺ら「!?」
詩人さんは替え玉まで完食していらっしゃいました。
いや俺も食うの早い早い言われている方だとは思っていたのにそんな俺の倍くらい食うの早い詩人さん。つよい(確信
ともあれ口々に感想を言い合う我ら四人。やはり感想はみんな美味いの一言でした。僕としては地元にあったラーメン屋さんがちょうど似たような味をしてて、学校の帰りや休日などによく行っていたことを思い出して少し目元がホロリときてしまいました。
さて、のっけからかなり高レベルなラーメンに出会ってしまい、次のラーメンは少し迷うところ。ここで経験者の詩人さんから
「最初結構並んで時間使っちゃったんで、次はもう少しすんなり入れるとこにしましょう」
という提案。
勿論僕らに否やは無いので早速目星をつけていた次のお店に入ることに。
こちら、りょう次(りょうじ)というお店。
見ればどうやら塩ラーメンやコゲし焦がし醤油などの多彩な味がある模様。これは選ぶのに迷いそうだと食券の名前を覗き込んだその時
なん・・・だと・・・!?
おんな味・・・何だおんな味って・・・おんなの・・・おんなの味なのか・・・???おんなの味ってどんなんだ・・・
そのあまりの字面の破壊力に、一瞬にして思考回路がショート寸前まで追いやられてしまった我々四人。そのまま券売機の前でカイジのガヤばりにざわざわしている僕らの元へ店員さんが「ご注文はお決まりですか?」と問いかけてきたのに気づかないまま僕の指は吸い込まれるようにおんな味のボタンへ。ごめんね素直じゃなくて。
その後の記憶は定かではありません。店内へ案内された僕らは当り障りのない会話をしながら期待と不安で胸(と腹)を膨らませながら注文の品が来るのを今か今かと待ち続けます。途中詩人さんが「フム。注文を受けて9分27秒。そろそろか・・・」などとセンスの良い腕時計を見ながら無駄なかっこよさを見せていたような気もしますが僕はそれどころではありませんでした。頭の中はもうおんな味のことでいっぱいです。
そうやってモンモンとしながら待つこと2~3分
店員さん「お待ちどうさまです~」
き・・・来た!!!!ついに来た!!!!!!!!!おんなが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そして目の前に置かれた一品
おおお・・・これがおんn(もういい
薄い黄金色に濁ったスープにひときわ存在感を放つチャーシュー。バランスを崩さないように添えられた海苔に、彩りを添えるネギ。そしてこれは・・・めかぶ・・・なのか・・・?
何はともあれ食ってみないことには始まらない。思っていたのとは若干違ったが、僕らは誰からとも無く「いただきます」と言って麺をすすり始めた。
こ、これは・・・美味い・・・!!
あっさりしつつも芯を失わない確かな旨味が、やや細めの縮れ麺によく絡んで口の中いっぱいに広がり、飲み込んだ後の後味も後を引かず実に爽やかに仕上げられている。先に1杯とんこつラーメンを食しているにもかかわらず僕らの箸は次々にどんぶりの中身を求め、気がつけばしっかりと完食していた。
正直僕は塩ラーメンはラーメンの味の種類の中では優先度はかなり低めだった。味の種類は様々あるだろうが、かなり大雑把に大別すれば
塩
醤油
味噌
豚骨
の、だいたい四種類といったところだろうか。僕の中でその順番は豚骨→醤油→味噌→塩だった(といっても塩味が嫌いなのではない。むしろ好きだった)のだが、この店のラーメンはそんな僕の既成概念を揺るがしかねないものだった。状況によっては1番に躍り出ることさえ有るだろう。例えば、宴会などの飲み会の後などはこれ以上に相応しいラーメンはないんじゃないかとさえ思えるほどだった。
流石、数多あるラーメン屋さんから選びぬかれた精鋭中の精鋭のラーメン屋が集結するラーメンスタジアム。恐るべし。思ってたのとはちょっと違ったけど。
それぞれの感想もそこそこに店を出た僕ら。流石に二杯も食べれな腹に溜まってくる。常人のらん鹿などはこの店ですでにハーフサイズだったくらいだ。実際僕も若干満腹感を覚え始めていた。そんな僕らの気配を察した詩人さんがオススメしてきたのは味噌ラーメンが美味いと定評のある「すみれ」というお店。
「え?すみぺ?」という若干の声優オタである僕のボケをこれ以上ないほど華麗にスルーした詩人さん曰く、「札幌発祥のお店で、東京付近にある支店はここにしか無い」とのこと。
これは行くしか無いと、早速僕らは期待(と腹とその他諸々)を膨らませつつ、「すみれ」のある方向へと歩き出した。
(後編へ続く