これであなたもピコピコ音楽の作曲家。 チップチューンが誰にでも簡単に作れるようになってきた今日この頃ですが、簡単になってきたって言っても、大抵の場合は『Logic』とか『Pro Tools』といったデジタルオーディオワークステーションが必要でした。しかし、今回ご紹介する「Pulseboy」ならブラウザ上で簡単にチップチューンが作れちゃうんです。 詳細は以下より。
 
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ロジャー・ヒックスさんによって作られた「Pulseboy」では、難しそうなオーディオプログラムをロードしたりすことなく、直感的な操作で簡単にチップチューンが作れます。見た目もゲームボーイっぽく、ゲーマーならとっつきやすいでしょう。作成した曲はWAVファイルに出力することが可能です。以下マニュアル動画とその説明文です。

レコードボタンを押してからグリッド上のをクリックしてトラックを選択、右上に表示されている鍵盤をクリック、もしくはそれに対応したキーボードのキーを押すことで、ノートを入れることができます。このまま再生するとずっとそのノートが再生されてしまうので、ストップノートをスペースキーで任意の場所に挿入します。 ノートの横の数字はオクターブを表し、画面右上鍵盤上の「OCTAVE」という文字の左右に表示された矢印をクリックしてオクターブの変更が可能です。画面右の「BPM」を調整することで曲の速度を変更できます。 また、グリッドの上のアイコン(最初は凹マークが表示されている)をクリックすると、波形を変更することが可能。「ADD PAGE」でページの追加、「COPY PAGE」、「PASTE PAGE」ですでに制作したページのコピー、ペーストができます。 性能の高くないパソコンで曲を再生する場合は画面右上の「non-JIT」を選択しましょう。リアルタイムで音を再生する「JIT」とは違い、再生前に一旦曲がコンパイルされるので、遅いパソコンでも作った通りの曲が聴けるはずです。上の動画の後半では『カービィ』の曲が聴けますよ。 ヒックスさんによれば、彼はオンラインのサウンドエフェクトメイカー「BXFR」にインスパイアされて、「この音楽版をつくりたい」と思い立って作ったのがこの「Pulseboy」だそうです。 ---------------------------------------
私は「Pulseboy」を一般に公開する前から、外出時にはいつもこれを使っていました。デスクトップPCがない環境でも、ただサイトを訪れるだけですぐに簡単に思いついたチューンを記録できるからです。もちろんこれが、多くの人が使っているもっと高度なプロ向けのツールの代わりになるとは思っていません。ただ、シンプルにアイデアを記録するツールとして、そしてトラッカー形式の作曲の初心者への導入ツールとして使ってもらいたいと思っています。
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「Reason」とか「Cubase」の代わりにみんなが「Pulseboy」を使うようになる、なんてことは無いでしょうが、簡単に音楽を作って遊べるのは素晴らしいですね。音楽制作に興味のある方は是非Pulseboyのウェブサイトからお試しください。
Pulseboy[via Kotaku] (abcxyz)
RSS情報:http://www.kotaku.jp/2012/10/make_tip_tunes_with_pulseboy.html