持ち手がプラスチック! 新旧両時代のイイとこ取りなツールです。 今回の美術のお時間は、イスラエルのデザイナー、アミ・ドラクさんとドヴ・ガンクロウさんによる、古代と現代の融合プロダクト・デザイン。 こうした石器ナイフで肉を斬ったり、皮を剥いだりするのはスッゴい不便なんでしょうけども、河原でキャンプやBBQする時とか、ちょっと手にとって原始人の気分を味わいたくなっちゃいますね(笑) 以下では、さらなるバリエーションの現代石器ツールがご覧いただけます。どうぞ!
 
【大きな画像や動画はこちら】
 

紀元前と紀元後が出会ったということで、これらのシリーズ名は「BC-AD」を銘打ってあり、こうしたアイテムはハンガリーで開催された「2012 Budapest Design Week」に出品・展示されていたそうです。 よ~く観察してみると、石器のひとつひとつはボコボコの表面なのに、持ち手がカンペキに合体するように成形されていますよね。でも3Dスキャンで立体的に形を取り込んだので、こうしてひとつずつオリジナルのグリップを造ることができたんだとか。 デザインだけでなく、制作に使われた技術までもが現代のモノだったとは、感心することしきりですねぇ。 そしてココから下の写真は、「BC-AD」初期のデザインだそうで、ただ石器にゴムのコーティングでグリップ力を高めただけだったり、電解メッキで銀色に包んだというモノ。今のカタチが出来るまでの進化の過程が伺えます。


なにやらクールで面白いプロダクト・デザインがいーっぱい掲載されている、作家おふたりのウェブサイトによると、 ---------------------------------------
叩き割って造る石のナイフは、人類最古にして、最も長く使われてきたプロダクトです。これに調査的な見解を使い、3Dスキャナーの使用やゴムを垂らしたり、銀でメッキをかけたりという、いくつかの現代技術を試して、プロトタイプを造ってみました。
---------------------------------------
というコメントがあります。 しかしこの最古と最新の技術の掛け合わせは、トンでもなくクールな結果となって現れましたね。人類が生み出したプロダクト・デザイン全ての、最も凝縮された結晶となったのではと思われます。まぁ...実用性はさておき。
[Spotted on BoingBoing via io9] (岡本玄介)
RSS情報:http://www.kotaku.jp/2012/10/plastic_sekki.html