リドリー・スコット監督と言えば、『エイリアン』シリーズで有名ですが、イラストが上手なことでも知られています。実は、リドリー監督は美術大学卒業なんです。絵画やグラフィックを学んだ経験から、監督自らコンテやボードを描く事もあります。
ファンの間でそのコンテは「リドリーグラム」と呼ばれ、コレクターも存在するほどの人気。その画力はファンだけでなく、プロダクションの上層部をも魅了し、当初予定されていた『エイリアン』の予算を450万ドルから850万ドルに跳ね上げてしまう程の影響力を持っていたのです。
今回は、そんなリドリー・スコット監督の代表作『エイリアン』のボツになった絵コンテをご紹介します。ギャラリーは、ほんの少しだけ職場閲覧注意ですよ。
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Weyland-Yutani Archivesによると、オリジナルの目覚めのシーンはもっと長くなり、裸も出て来る予定だったとのこと。
ジョン・ハート演じるケインの鼻孔のクローズアップから始まり、ケインの冷凍チューブポッドが開いて、ケインが起きてからクルーメンバーの為にコーヒーを作る。ひとり、またひとりとクルーが起き出し、コーヒーを発見する......。
このコンテではクルーは裸ですが、スタジオ側が「ポルノっぽくなる」という理由でショーツを着用することになったそうです。
上の動画を見て頂ければ分かる通り、このシーンは既に途中まで撮影されていたものの、採用されなかったようですね。
そして、以下は同じシーケンスで実際のプロダクションボードからのもの。上と同様にWeyland-Yutani Archivesからです。
コメント欄でも言われていますが、『エイリアン』はエロ要素なんて無い方が良いでしょう。やっぱり、今リリースされている形でパーフェクトなんですね。
Weyland-Yutani Archivesには他にもリドリーグラムが掲載されています。興味があるかたはどうぞ。
[via Metafilter via io9]
(中川真知子)
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