90年代のアニメ絵ってこうでしたね!
そんな時代もあったね、といつか話せる日が来たかも。年に2回の美少女ゲームカタログ本『TECH GIAN BRILLIANT』の最新号に、『VIPER』シリーズが収録されるそうです。
2012年度後半の最新タイトルだけではなく、ギャルゲーのコンテクストともいえる作品がそのまま遊べちゃうとは。なんというおっさんほいほいでしょうか。けしからん。
【大きな画像や動画はこちら】
■当時は衝撃的だったパソコンでのフルアニメーション■
それまで静止画ばかりだったエロゲー界に一石を投じたシリーズ、それが『VIPER』です。最初期モデルことオリジナルの『VIPER -V6-』PC-9801版はパソコンでアニメを再生することだけにこだわりまくり、その動きのなめらかさで強いインパクトを残したんですよね。
声のない合体シーンに恐れを抱いた方もいたようですが、数年後には音声パッチもリリースされ密度感マシマシ。タイトルを重ねるごとに、そしてメインのプラットフォームをWindowsに移行することで、市販のエロアニメと比べても遜色のないクオリティをたたき出すように。
■TVアニメのアニメーターが参加していた■
目の形状、輪郭、首のかしげ方に頭身などなど、『VIPER』 のキャラデザインは何かしらのTVアニメやOVAに似たものが多かったことも同シリーズへの注目を集めました。
似ているのも当然でしょう。公式に発表されてはいませんが、様々な作品に関わっていたアニメーターがキャラクターデザイン、作画監督、原画を担当。ゲームの世界でプロの仕業を見せつけていたというのですから。
また『VIPER』シリーズで腕を磨き、後の世で花を咲かせたアニメーターもいるそうです。例えば『VIPER-BTR』で動画を担当していた江端里沙さんは、『マクロスF』の作画監督を務めるにまで駆け上がったとか。
■収録されるのは『CTR ~あすか~』『-F40-』『-M3- 3.2』■
さて本題です。3月29日に発売される『TECH GIAN BRILLIANT 2012年下半期版』に収録される作品は『CTR ~あすか~』(1997年作品)、『-F40-』(1997年作品)、『-M3- 3.2』(2002年作品)の3本。Wikipediaによると、『CTR ~あすか~』のフロッピーディスク版は40枚組という、とんでもないことになっていたんですって...。愛が重い!
なお同誌付録DVD-ROM×2には、他にも最新美少女ゲームの体験版やデモ映像、描き下ろしイラスト壁紙が収録されます。セル画的な往年の作品の味を懐かしむのもよし、ビジュアルを見比べてみて時代の変化を楽しむのもよしですよ。
TECH GIAN BRILLIANT 2012年 下半期[エンターブレイン]
(武者良太)
関連記事