フィギュアは日本の新しい伝統工芸。
私がオタクになったきっかけは『ギャラクシーエンジェル』と『シスタープリンセス』という作品で、中学時代の残念な友人に教えてもらいました。
数年後、オタクである事は認めながらも「フィギュアには手を出していないからセーフ」という謎の基準を持っていた私が、初めてフィギュアを買ったときの事、そしてその後どうなってしまったのかを話しましょう。
私が初めてフィギュアを買った場所は、当時アルバイトしていたお店でした。
私がアルバイトしていたのは、オタク向けグッズやゲームソフトなどを扱っているお店で、スタッフは全員がコアなオタクという素晴らしい環境でした。
そんな職場でいつものように自分の仕事を進めていたある日、 新作フィギュアのお知らせが届きました。 それは私が初購入のフィギュアとなった『1/8 ブラック★ロックシューター』発売決定を伝える連絡でした。
私が『初音ミク』にハマったきっかけでもある名曲『ブラック★ロックシューター』。 毎日聞いていたほど大好きだった私は欲しくてたまらなくなりました。もちろん職場の友人からも勧められましたが、購入の決め手になったのはオタクグッズに対する慣れだと思います。
働きながら毎日のように多様なオタクグッズに触れてきたせいで、抵抗感が薄れていったのだと思います。 なにせ初フィギュア購入までの間に、初エロ・ギャルゲー購入や初オタク向け雑誌購入という段階を経ているくらいでしたから...。それにオタクグッズを買っていくお客さんたちの、楽しそうな姿がうらやましかったんですよね。
そしていよいよ迎えた発売日。私は仕事終わりにフィギュアを購入して急いで家に帰りました。しっかりとお風呂で体を清め、家族が寝静まるのを待ち、静かにテープを剥がし、蓋を開けてフィギュアをおそるおそる引っぱり出す、と思わず「おぉ~...」と小さく声をもらしてしまいました。
1つずつ丁寧にパーツを組み付けていき、私は初めての「俺の嫁」を迎え入れたのでした。フィギュアには手を出していないからセーフ? そんなこと言いましたっけ?
2次元にいるはずの大好きなキャラクターが、私の目の前に「居る」んですよ? いつでもそこに「居る」というのは、私にとってすごく魅力的に感じました。いろんな角度から眺めて、最高のアングルを探したりするのも楽しいんですよね。
そして...私は「フィギュアが勝手に増える」という現象に陥りました。都市伝説と言えるほど超常現象めいた話ではありませんが、気がつくと「あれ? こんなに持ってたっけ?」と、思ってしまうほど気軽に買ってしまうようになるのです...。
フィギュアの魅力、恐ろしい!
自室の目立つところに堂々と飾っていたものですから、家族全員が私のフィギュアへのハマりっぷりに気づいていました。「何か言われるかな」と思っていたのですが、意外と誰も深く聞いてこないんですよね。
決して「ダメだコイツ...手遅れだ...」とかそういうのではないですよ? 尊重してくれていたんですよ、きっと。母親は口には出さずとも、何か言いたげだった気がしますが...。
それからしばらくして私は1人暮らしを始めました。今はKotaku JAPANライターの1人として記事を書かせていただくようになりましたが、その収入の9割はオタクグッズに消えています。
欲しいフィギュアが発表されるとすぐ予約し、定期的に自分の好きなキャラのフィギュアやグッズがないかと、秋葉原のホビーショップを巡ったりしてオタクライフを満喫中です。
おかあ~さ~ん! \(^o^)/ ぼくは元気でーす!
© huke
ブラック★ロックシューター[GOOD SMILE COMPANY](画像)
(haruYasy.)
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