『パシフィック・リム』公開を控え、盛り上がりを見せるハリウッドの怪獣業界(どんな業界だ)。日本の怪獣業界では、その昔「怪獣図鑑」的な本で「怪獣同士の身長比べ」的な図版がよく載っていたものですが、そのハリウッド版と言えるようなイラストをご紹介しましょう。
詳細と大きな画像は以下より。
怪獣...というかモンスターというか、身長比較にチョイスされたメンツがなかなかユニーク。
このイラストでもっとも巨大なのは、『クローバーフィールド/HAKAISHA』に登場した通称「クローバー」こと謎の怪獣。劇中では全身が映った場面は少ないですが、イラストでは身長約180フィート(約55メートル。以下、メートル換算表記)としています。映画では曖昧な描き方でしたが、どうやら劇中では複数の(違った大きさの)「クローバー」が同時に街を襲っていたようですので、これはその中の1体(終盤でカメラマンをアレする、たぶん1番小さい奴)と考えればいいでしょうか。
そして、隣にいるのは言わずと知れたゴジラ。だいたい50メートル。高層化するビルと比較して小さく見えすぎるのは良くないとして、ゴジラの身長は後に50メートルから80メートル→100メートルと設定を変更しているのですが(その後さらに物語的なリセットがかかり50メートル前後に戻ったりまた100メートルになったり)、これは初代ゴジラの身長ということでしょうね。
ゴジラからぐっと小さくなって並んでいるのはスピルバーグ版『宇宙戦争』の3本脚のニクい奴・トライポッド。約30メートル。宇宙人の人類殲滅&捕獲マシンですが、感情のない雄叫びのような動作音など、明らかにモンスターじみた描かれ方をしていました。
そしてお隣は、みんな大好き『ゴーストバスターズ』のマシュマロマン。今で言うところのゆるキャラが巨大化して街をのし歩く、というビジュアルはやはり衝撃的です。怒ったときの顔もいいんですよね。こちらも約30メートル。
そしてお隣のビキニ姿の女性に見えるシルエットは、1958年の映画『妖怪巨大女(Attack of the 50 Foot Woman)』に登場するナンシー。身長15メートル。有名なこのポスターの図柄ですね。邦題では「妖怪」なんて言ってますが、ナンシーは宇宙人によってわけもわからずに(本当によくわからない)巨大化されてしまう悲劇の人なんですねー。アメリカではこの映画に、そして日本では『ウルトラマン』でメフィラス星人によって巨大化されてしまった通称「巨大フジ隊員」に、「巨大娘フェチ」(そういうジャンルがあるのです)を植え付けられた人が多数だとか。
そのお隣は『トランスフォーマー』のメガトロン様。身長10メートルくらい。マイケル・ベイの実写映画版ではなく往年の『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』のときのシルエットというところが泣かせますね。
お次は『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に登場するランコア。7,8メートルくらいでしょうか。ジャバ・ザ・ハットに飼われていたあいつですね。食欲旺盛。
そして隣はキングコング。身長6メートル前後。こうやって並べて見ると、意外に小さいですね。
その隣はティラノサウルス...ってこれはモンスターじゃなくてれっきとした実在した生物ですが...まあいろんな映画に出てますしね。3メートル強といったところ。
ここまでくるとすでにモンスターでも何でもありませんが、隣にいるのは1939年の名作ミュージカル『オズの魔法使』に出てくる西の悪い魔女。身長150センチくらい。
そして最後、ほとんど米粒になっているのは『チャイルド・プレイ』のチャッキー。50センチ程度ですかね。子供向けのおしゃべり人形・チャッキーに殺人鬼の魂が乗り移ったからさあ大変というホラー映画です。アイム・チャッキー、ワナ・プレイ?
ユニークなチョイスの身長比較でしたが、『パシフィック・リム』の怪獣はどれくらいの大きさになるんでしょうか? ぜひアップデート版を公開してもらいたいものです。
Movie Monster Size Comparison[GEEKSTIR]
(マコ小林)
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