剣と銃と魔法とロボットで戦う軍団を操り対戦するスチームパンク・ファンタジー世界を舞台にしたミニチュアゲーム『Warmachine(ウォーマシーン)』。そのWindows/Mac向けターン制ストラテジーゲーム化が発表され、Kickstarter上で開発資金の募集が始まりました。
キャンペーン開始から30時間ほどで目標金額の55万5000ドル(約5500万円)を突破し、なかなかの勢いで資金を集めている模様。まずは映像を御覧ください。
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元となった『Warmachine』は、アメリカのPrivateer Pressから2003年に発売されたミニチュア・ゲーム。各地で戦争が続くスチームパンク・ファンタジー世界「イモレン大陸」を舞台に、魔法戦士兼司令官の「ウォーキャスター」と、蒸気と魔法で動くロボット「ウォージャック」、そして様々な種類の兵士を操り対戦するゲームです(くわしくは公式サイトや以前私が書いたblog記事を御覧ください。)。
Privateer Pressは開発会社のWhitemoon Dreamsと共に今回のWindows/Mac向けゲーム化プロジェクトを進めています。まだ開発中のゲームなので不明な点も多いですが、説明によれば、ミニチュアゲームと同じくターン制のストラテジーゲームで、元のゲームのルールを生かしつつ、よりシンプルで遊びやすいゲームになっている模様。
各「ウォーキャスター」にはそれぞれ異なるの魔法と戦闘スタイルがあり、「ウォーキャスター」の種類を変えるだけで、戦術が大きく変わるのはミニチュアゲームそのまま。他のゲームで例えると、「ウォーキャスター」は「DotA」や「LoL」のチャンピオンのような立ち位置ですね。
「ウォーキャスター」や「ウォージャック」の成長要素があり、対戦後に貰える経験値を得ることで特殊なスキルを発揮できるようになるとのことなので、やり込み甲斐もありそうです。
ゲームとしては『ファイナルファンタジー・タクティクス』、『X−COM』、『戦場のヴァルキュリア』などに影響を受けたとも説明されています。言われてみれば、たしかにけっこう「戦ヴァル」っぽいかも。
また、オンラインでのマルチプレイヤーモードはもちろんのこと、ストーリーを楽しめるシングルプレイ・キャンペーンも用意。最初のキャンペーン・シナリオ『ノー・マンズ・ランド』は、「西イモレン」の大国「シグナー」軍に所属する見習いウォーキャスターのアリソン・ジェイクス中尉を主人公に、彼女が戦いを通じて指揮官として成長していく姿を描くお話になる模様(多分、不死者の帝国「クリクス」が出てくる話)。
他にも、Kickstarterで資金がストレッチゴール(新しい目標金額)に達すれば、別のキャラクターを主人公にした、キャンペーンが追加されていくんだとか。『Warmachine』はTRPG版も存在するほど濃密な設定も魅力的なゲームなので、ストーリーにも大きく期待してしまいます!
Kickstarterの投資の特典としては、ゲーム内で使えるウォージャックのスキンから、サウンドトラック、アート集など、様々なものが用意されています。ゲーム単体は20ドルの投資から。完成はいまのところ2014年8月予定です。
個人的に特典で一番気になるのは、ゲーム中に登場する各勢力のウォーキャスターを再現した限定ミニチュア。そのままミニチュアゲームで使えるデータも用意されているのが嬉しいですね。
気になる方は、投資をしてみてはいかがでしょうか(初めての方は、Kickstarter投資入門参照)! これをきっかけに、世界中で『Warmachine』のプレイヤーも増えてくれるといいなぁと思いつつ、ゆっくり今作の完成を待ちたいと思います。
WARMACHINE: TACTICS[Kickstarter]
Convergence of Cyriss WARMACHINE faction preview - Privateer Press[YouTube]
(傭兵ペンギン)
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