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どれが正しい? (バカでもできる)クマに遭遇した時の対処法
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どれが正しい? (バカでもできる)クマに遭遇した時の対処法

2013-07-25 14:30
    バカでもできる熊に襲われた時の対処法


    暑い季節になると、クマに遭遇したというニュースが増えてきますね。

    クマはキャラクタライズされ易いからか、作られた可愛さが一人歩きしていて、本当の恐ろしさが広く知られていない印象を受けます。実際に、神奈川で生まれ育った訳者は、クマが人を襲うなんて、三毛別事件を知るまで想像したこともありませんでした。

    なので万が一、山でクマに遭遇したとしても、くまのプーさんの感覚で蜂蜜を与えてみようとしたり、写真を撮ろうとしたりなど、警戒心や恐怖心無く行動していたと思います。しかしクマはあの可愛い外見にも関わらず、人間の出方次第では非常に危険な動物になりえるんです

    そこで、今日は、ロードアイランドNBCのジュリー・トラメルレポーターが伝授する「(バカでもできる)クマに出会ってしまった時の対処法」と、結構真面目な幾つかのハウツーをご紹介します。

    それでは、以下から動画と詳細をどうぞ。
     


    【大きな画像や動画はこちら】

     


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    ・目を合わせない。
    ・背中を向けて逃げずに、ゆっくりと後ずさりする。背中を見せることは、一番弱い部分を晒すということなので、非常に危険です。
    ・腕を振り、自分が人間であることを知らせる。
    クマが攻撃してこない限り、無闇に騒いだりしない
    ・向かって来たら、声を上げながら靴を脱いで投げる。
    ・クマが攻撃してきたら、体を丸めて横たわる。もしくは、腹部をしたにして倒れる。
    ・何より落ち着いて、取り乱さない

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    正直、動画の通りに行動して生き延びれるとは思えません。「目を合わせない」とアドバイスしていますが、だからと言って、あんなに挙動不審になる必要はないような......。むしろ、クマは非常に好奇心旺盛な動物なので、あんなに怪しげな動きをする動物がいたら、興味が湧いて、いたぶるようにこねくり回すかもしれません。

    体格と威力から考えて、「クマのいたぶる=人間にとっての死」を意味するので、非常に危険だと思われます。ここで紹介されている対処法は、生き延びる為の対処法とは言いがたいかもしれません。

    それに紹介されているのは、「クマ」に出会ってしまった時の対処法とされていますが、クマの種類によっては逆効果の場合もあるようです。Youtubeのコメント欄に、ノースのクマが多く出没する地域に住む人から、より具体的なアドバイスがあったので、ご紹介します。

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    Lauren Duggan:ノースに住んでいて、これまでに何度もクマに遭遇してきたけど、以下のことをみんなに伝授したいと思う。

    グリズリーやヒグマ等は、人間と出会った瞬間、もの凄いストレスを感じている。だから、この動画の女性のように突然動いたりするのは非常に危険だ。危険きわまりない。だって、君はすでにヒグマのテリトリー内にいるのだから! この場合の最善の方法は、頭を隠してボールのように体を丸めて地面に伏せる。クマが立ち去るまでじっと待つんだ。

    一方、アメリカクロクマやツキノワグマ等のクロクマは、人間と出会ってしまうと怯えるんだ。君がクマに怯えるのと同じくらい、クマも怯えている。だから、静かに後ずさりするんだ。そして、クマが見えなくなったと思ったら、振り返ってその場を離れる。クマも同じように行動しているはずだ。

    お願いだから、この動画のような行動はとるな!


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    また、今は引退してしまっているヒグマハンターの姉崎等氏は、「クマにあったらどうするか―アイヌ民族最後の狩人姉崎等」の中で、ヒグマに出会ってしまった時は「腰を抜かす」のが良いと書いています。

    これは、攻撃したり逃げ出したりするのではなく、何もしなかった人が生き延びることが出来た、ということです。また、姉崎氏は、この動画のレポーターとは異なり「相手の目をじっと見据える」と教えています。じっと見据えることで、クマよりも強いということを示すのが目的です。

    それでも襲って来たら、たいていの人は一巻の終わりです。しかし、めげずに最後まで抗おうとするのであれば、「クマが襲おうと口を開けたところに、手を握って作った拳を口の中に突っ込み、ベロを押したり引っ張ったりする。鉈等、持っているものを口の中に突っ込む。」と書いています。

    姉崎氏にしても、Youtubeの人にしても、NBCのレポーターにしても、共通して言えるのは「とにかく慌てないこと」。クマは種類にもよりますが、時速50キロ以上で走ることができ、木登りも得意です。嗅覚も聴覚も非常に優れています。攻撃力も人間の比でなければ、走って逃げ切れる相手でもありません。なので、落ち着いて行動することが大切です。

    しかし、あの巨体を目の前にしたら落ち着くのは到底無理な話。訳者は、登別のヒグマ牧場の人間の檻に入り、ヒグマの鼻息を肌で感じただけで足がガクガクするほど恐ろしい思いをしました。ガラス越しに見ただけで、あの圧倒的な大きさに恐怖したのです。

    野生のクマのテリトリーで内で遭遇してしまったら、失禁どころで済まないと思います。対処法を学ぶのと同時に、クマの遭遇してしまった時に落ち着いていられるよう、常日頃から動物園等に足を運び、クマの大きさや威圧感に慣れておくのも良いかもしれません。


    (via Geekologie via Kotaku

    (中川真知子)

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    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2013/07/how_to_survive_a_bear_attack.html
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