新機種が出る度に買ってしまうロボットたち。彼らをそうさせているのは...?
制作は「『エリジウム』のデザイナーが参加したロボットSFショートフィルム『Keloid』」でも素晴らしい動画を魅せてくれた、スペインのVFXスタジオのBig Lazy Robot。彼らが今回作ったのは、可愛らしくも現代のスマホ文化への風刺たっぷりな動画です。
リンゴマークの某会社のものにそっくりなスマートフォン「iDiot 4」が新発売。喜んで列をなしてそれを買いに走る、ブリキのロボットたち。チャットしたり、写真を撮ってアップロードしたり、「いいね!」をもらって喜び、ネコ画像を見たり、ニャンキャット動画や、鞭のサウンドが出るお馬鹿アプリが友達間で流行ったり、自撮りしたり...。
そんな、まるで私たちのスマホ生活と変わらない日々を送っていたロボットたち。でもある日現れたおっきなロボットが放つ怪電波により、スマートフォンは動かなくなってしまいます。ところがなんと、そのおっきなロボットは実は...
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実はおっきなロボットもスマホを作っている会社のロボットだったのでした! しかしそうとは知らず、新たに発売された「iDiot 5」を買いに列をなすロボットたちでした。
もちろん「iDiot / idiot」は「ばか」という意味で、発売される度に買い換えるように仕向けられ、それに従ってしまう消費者を皮肉る内容となっています。
この動画を作ったBig Lazy Robotは、「私たちの幸せは、不必要なものの上に成り立っていて、それは私たちがコントロールできない存在によって支配されているのです。」とコメントしている他、「あんまり真剣に受け取らないでください。これは自分たちのスタジオのプロモ動画であり、自分たちを笑うために作ったものです。誰もがみな、そんなi-diotな内面を持っているし、バカでいるのも楽しいですしね!」とも言っています。
ちなみに本作のロボットモデルは、日本のロボットモデルキット(口から煙が出るやつ)だそうです。『Keloid』とはだいぶ違う作風でしたが、味のある面白い作品に仕上がっていました。毎年人気のスマホに買い換えるのもいいですけど、時にはiDiotのような選択を考えなおしてみるのもいいかもしれませんね。
[via Vimeo Staff Picks via io9]
(abcxyz)
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