珍妙な姿のヨーロッパ産ロボットたち

ちなみに新宿界隈にも、巨大な女性形ロボがよく走ってますよねw

ワタシたちは、古くはカラクリ人形にはじまり、近年ではASIMOやムラタセイサク君R、テレノイドなどなど、日本が誇る数々のロボットについてはもうよく知っていますよね。

古今東西、これまで科学技術の発展した国々では、イロんなロボットが開発されてきましたが...ではヨーロッパの、そしてクラシックなロボットについては、皆さん見識はお持ちでしょうか?

今回ご紹介しますのは、ちょっと不気味の谷に近かったり、珍妙だったりおマヌケだったりという、かつて欧州で造り出されたロボットたちです。 観てるとなかなか愛嬌があったりします。以下へどうぞ!

人造人間 ザ・アーティフィシャル・マン、またはオカルタス、またはバルバロッサ(1912年)
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ポーランドの出版社ゲベズナー・アンド・ウォルフの年表に載っているという、この不気味にリアルなオッサン顔したロボットは、ベルリンに住んでいたメカニックによって造られたモノだそうです。 どこまでも本物の人間を真似たのは、このロボットから出る「人が出す音」だそうで、実はゴチャゴチャした機械類は、単純に人の興味をソソるだけのために存在しており、バネが動く程度しか実用性がないのだそうです(苦笑)

(via Malopolska Digital Library


道路を渡るソヴィエト製ロボット(1960年代後半)
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思わずどっかのカルガモか! とツッコんでしまいそうなこれらのロボット達...。直立しているようで、サッパリ歩いている動きが観られませんが...足の裏に車輪でも仕込んであるのでしょうか?

(via English Russia


エレクトロン(1967年)
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こちらもソビエト製のロボットで、カリーニングラードのB.N.ワシレンコ氏が発明しました。 約2.1メートルの高さを誇るコチラのロボットは...なんとラジオ・コントロールで動きます。112種類ものコマンドを理解し、ワルツを踊り、チェスをプレイできるという高機能っぷりだったんですって。

(via Cybernetic Zoo and Youth Technics / November 1966


エチオピアン・キャタピラー(1820年頃)
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1745年~1830年まで存続していた、スイスの時計メーカー Henri Maillardet社が、今から200年近くも昔に製造したイモムシ型ロボット。現在は6体の存在が確認されていますが、そのうち2体はダイアモンドやルビー、 ターコイズやエメラルドと言った宝石類でデコられている、デラックス&ゴージャスな仕上がりとなっています。2010年には、サザビーズで催されたオークションにて、415,215ドルで落札されています。 動画でご覧いただくと、その動きのリアルさが判りますが...コレがほぼ4千万円とは、イロんな意味で絶句ですね。


セイバー IV(1938年)
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スイスのテキスタイル工場が造った、4番目のロボットがコレ。ちなみに作者のオーガスト・ヒューバー氏は、12歳の時に初めの1体目を開発したそうです(!!) このSabor IVは、動き、歩き、歌うだけでなく、12個の電機モーターと超短波受信機で、ヨーデルも歌います。この奇妙なプロポーションと未来的な容貌で「ヨロレイヒ~?」とか奏でるんですね(笑)

(via Cybernetic Zoo and The Speed Boys


ARS (1966年)
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ソヴィエト連合のボリス・グリシン氏が造ったロボット。自ら考える事は出来ず、持ち合わせた機能は電話の応対と、メッセージの留守録...だけではなく、手を降るコトも出来て、ご主人サマのアパートの部屋を一定の温度に保ちます。そのほか、日々繰り返すような単純作業も、予めプログラムすれば出来るそうです。エアコン留守電の見事な合体...目の付け所がシャープです。

(via Cybernetic Zoo


ロボットのエリック(1928 年)
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イギリスのモーター技工士、A. H. レフェル氏と、第一次世界大戦の退役軍人である、キャプテン・ウィリアム・H・リチャーズ氏によって造られたエリック。 ロンドンのロイヤル・ホーティカルチュラルズ・ホールで開催された、「Society of Model Engineers」展覧会を開会させるという、大役を仰せつかったこのアルミ製ロボは、お喋りができ、時間を告げ、周りを見渡し、ジェスチャーと握手ができるだけでなく、命令されるとお座りもできます。 12ボルトのモーターと電磁石、そして全長約4.8キロメートルものケーブル(!!)で稼働します。

(via Cybernetic Zoo


ハンガリーのドクター・モーター(1929年)と正体不明のロボ人間(1937年)
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ドクター・モーターはチャーリー・チャップリン似のロボットで、何年もの間ブダペストの巨大ストアーの前に置かれていました。 周りを見渡し、ジェスチャーもできたドクター・モーターは、質問をすれば、どんなコトにでも答えてくれたのだそうです。タネ明かしは...コレが実際に人工知能などで考えることが出来たワケではなく、胸に仕込んだスピーカーを通じて、地元のコメディアンがお客さんとのお喋りをしていたんですって。

中には、ドクター・モーターが本当に考えるコトが出来るロボットだと本気で信じ込んでいたお客さんもいたようで、カレらは「アナタは夜のブタペストを見たことがあるのかい?」や「恋人はいるの?」なーんて、ちょっとイジワルな質問を浴びせるのが好きな人たちだったそうです(笑)

そして写真右側のロボットは、ブダペストで行われた国際フェアーに出されたモノ。どうやら低予算映画の為に造られたそうで、映画はパリの国際コンペで好評を博したそうです。でもフィルムは第二次大戦中に紛失してしまったとか...ザンネン。

(via Huszadik szazad and sztimpank blog


アナトーレ、またはマースラス(1948年)
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ジャン・ドュサイリィ氏によって造られた、このメイド・イン・フランスのアナトーレは、総重量140キログラム、身長210センチメートルの巨体にして、ラジコン操作で動いていました。 手を振るだけでなく、いくつかの信号コードに反応できたとか。機能面は大したコトなさそうですが、なんだかトラウマになりそうな怖い顔です(苦笑)

(via Fotolog, Cybernetic Zoo and Astromonster/Flickr


以上、ヨーロッパの古くて奇抜なロボットを10選お届けしましたが、いかがでしたでしょうか? 可愛さや『ガンダム』級のカッコ良さを求めないにせよ、どうして昔の人たちはこう...悪夢でうなされそうな顔のロボットばかりを造っていたんでしょうかね。コワいのが多すぎます(苦笑)。 怖くなくても良いので、もしも皆さんの街にもこうしたロボットがいたら、教えてくださいネ!


The robots of Europe are more debonaire than you[io9]

(岡本玄介)