都市部の駅はやたらと広かったり通路が地中深くまで潜っていたりと、複雑怪奇な構造をしています。それに加えて経年劣化の影響か、「雨漏り注意」の張り紙を見ることも珍しくありません。抜本的な修理が間に合わないんでしょうね。 今回ご紹介する「駅もれ」は、そんな駅の雨漏り・漏水への対策の現場を集めた、実に渋いサイト。いろいろな駅の漏水対策の写真と、その巧まざる匠のテクニックを解説する簡潔なキャプションが味わい深いサイトです。 詳細は以下より。
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中には上記写真のように大掛かりなものもありますが、主としてビニールとガムテープ、ホースなどで漏水を集め、バケツやペットボトルで受けるというその処置方法は、決して一般的な意味で「美しい」ものではありません。しかし、普段は気にせず通り過ぎてしまうものを改めてまとめて見てみると、なんとも言えない詩情のようなものを感じずにはいられないです。 これは個人的な感覚なのですが、昨年の震災以降、地下にある駅の構内で以前よりも雨漏り・漏水を多く目にするようになった気がします。各駅ごとのささやかな工夫がうかがえる漏水対策は、傷ついた建物への精一杯の応急処置に見え、現場のみなさんが「やれやれ」と苦笑いしながらビニールをガムテープでびりびり貼っている様子を想像してしまいます。お疲れ様です。 と、見る人によっていろいろな感想が湧いてくるであろう「駅もれ」。皆さんもサイトをご覧になって、自分の通勤・通学圏内で探してみては如何でしょうか?
駅もれ [via Twitter:駅もれ] (マコ小林)