どんな手段を使っても、ソレらしく見えたら彼の勝ちです。
これまでコタク・ジャパンで紹介してきた数多のコスプレは、時間とお金をガッツリ費やした、精工でリアリスティック、そして完成度の非常に高いものばかりでした。ですが今回はその真逆の路線を突き進み、どれだけコストをかけずにコスプレを楽しむか...を追求しているコスプレイヤーさんをご紹介します。
先に申し上げておきますが、コスプレ的なクオリティーはかなり低いです。だからこそ、その創意工夫は大笑いを誘い、時として膝を叩いてしまうほどユニーク。きっと2~3枚観ただけで、お茶吹き出して笑ってしまうでしょう。
では記事の最後にギャラリーを設けてありますので、ぜひともお楽しみください。
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facebookでは「Lowcostcosplay」というお名前で写真を掲載し続けている、タイ王国にお住まいのアヌーチャ"チャ"サエンチャート(Anucha "Cha" Sangchart)さん。普段は老人ホームのような場所でデイケアのお仕事をされているそうですが、休みの日になると(なぜか)小麦粉で顔を白く塗り、家にあるタオルやガムテープなどあらゆる物でこうしたコスプレをし、写真をアップしているのだそうです。
もうここまでくると「コスプレ」というよりも、「仮装大賞」って感じですが、とにかくご本人が楽しんでいるのがよく判りますよね。2013年に始めたというそのファンページは、今ではバンコク・ポストでも取り上げられて、一躍有名人となっているそうです。
にしても『ハリー・ポッター』や『クレヨンしんちゃん』、ミスター・スポックくらいならまだしも、『ガンダム』にはヤラれちゃいますよね。頭にかぶった赤いかごでチョッパーの帽子を表現したり、黒いビニール袋から突き出した指で『エイリアン』を真似てみたり、独創性も非常に豊かです。
ほかにもナルホドなー! と思うのは『白雪姫』の女王の首の周りにマクラを巻いてみたり、映画『ライフ・オブ・パイ』ではネコ科の猛獣が描かれたビール瓶(?)を手前に、遠近法を利用して写真を撮ってみたり、『アバター』の離れた目を表現するのに眼鏡のレンズを使った所でしょうかね。ページのトップ画像で「Everything is cosplay(全てのものはコスプレだ)」と書いているだけあって素晴らしいです、ホントに。
ナルホドよりもバカウケしたのは『ストリートファイター』ガイルですね。ホウキであのヘアスタイルを表しているだけでなく、グリーンのシャツがスーパーマーケットかどっかのビニール袋という...!!
いやー、チャさんもしかたら天才かもしれませんね。これからも目が離せません!
Lowcost Cosplay[Facebook via Kotaku]
(岡本玄介)
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