スーパーマンの時速800万kmの飛行がどんなものか体験してみたいと考えたことはありませんか? 実際にその速さを出すことは出来ませんでしたが、スーパーマンが高速で飛んでいる時にどんな景色を見ているのかを、GoProを使って再現した人たちがいますよ。
では、以下からスピード感とスーパーマンの日常が堪能出来る一人称映像とメイキング映像をご覧ください。
【大きな画像や動画はこちら】
ただ単に飛んでいる映像を見せるのではなく、飛び立つ瞬間や高速飛行、美女の救出といったスーパーヒーローの生活を垣間見せてくれるのがリアルな感じがして良いですね。
これはCorridorDigitalの中の人が無人航空機にGoProを搭載して撮影したものなんですが、メイキングを見る限り結構手が込んだ作り方をしているようですよ。
この撮影で使ったのは、Dronefly.comの無人航空機Phantom2。GoProをジンバルで固定したお陰で安定した映像が撮影出来たそうです。GoPrpの他に、GPSを搭載しているので、迷子になったりコントローラーが死んでしまった場合、自力で戻ってくることが出来るのだとか。また、ビデオトランスミッターがマウントされているので、リアルタイムでPhantom2がどんな景色を見ているのか確認することも可能だとか。
スーパーマンが飛び立つシーンでは、スーパーマン役の男性の頭に付けたGoProとPhantom2のGoProの映像を組み合わせており、燃え盛るビルから美女を救出するシーンは、グリーンスクリーンも使っています。
美女の救出シーンは、ビルの表と裏側を1テイクで撮影し、それを上空のシーンでカット。この尺の長いショットは、GPSを活用して無人航空機を固定座標に滞空させ、30秒程撮影するのも含め、高い技術を要したそうです。編集段階で、停止していた絵の20秒程の尺を切りとったそうですが、1テイクで撮られた違和感の無い映像のように仕上がり、満足しているようです。
この映像は、無人航空機を使って撮影することを目的に作られたそうです。先にも記したように、ジンバルを使用したことで安定な映像を提供することが出来ていますが、それでもコントロールの訓練をしたりと苦労があったようです。また、この無人航空機が飛べる距離がビデオトランスミッターのそれを遥かに上回ったため、飛べる距離とモニターを介してクルーが映像を確認出来る距離のポイントを探すのに骨を折ったとのこと。
そして、このスーパーマン1人称映像を撮るにあたっての最大の課題は、スピードにあったそうです。というのも、幾らスーパーマンの高速飛行を再現したくとも、地上で活動している人達のスピードは遅く、それが映り込んでしまっては、どうしてもスピード感が無いように見えてしまうのです。そこで、可能な限り人口の少ない場所を探して撮影しなくてはいけなかったようです。
多少の荒さはあるものの、スーパーマンの疑似体験と飛ぶワクワク感は味わうことができたのではないでしょうか。
Superman Needs To Wear A GoPro[via Kotaku]
(中川真知子)
関連記事
- ビールに合う本をブックコンシェルジュに選んでもらったら
- 秘密は「勝ち飯(かちめし)」にあった! 味の素KKがソチオリンピック日本代表選手などトップアスリートをサポートする最先端施設
- MOOCを通じた学びの機会が、社会に多様性を生む:JMOOC福原氏インタビュー〜ヨーロッパでは本格的な普及期へ〜