ミュージシャンとしてだけではなく俳優としても知られる、イギリスが生んだ「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」デヴィッド・ボウイさん。
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今回は「io9」が紹介する、デヴィッド・ボウイご本人がインタビューで当時のことを語った内容がアニメ化された作品をご紹介しましょう。当時を知らない世代からしても、ひとりのミュージシャン、デヴィッド・ボウイを知るには興味深いものかと思われます。
このアニメは、1998年に有名インタビュアーのジョー・スミスさんが行ったインタビュー音声「ジョー・スミス・コレクション」に、PBSの「Blank on Blank」がアニメを新たに作ったものとなっています。語られた内容としましては...?
ボウイ:これまで一度も、自分がロック・シンガーだとか、ロック・スターだとかって感じたことはなかったんだよ。でも気が付けば、1972年から76年はこれ以上ないくらいロック・スターだったね。自分がロックで全てを様式化していたよ。
スミス:ジギーは、非現実的なカートゥーンのキャラクターを現実化したようなものだと誰かが言っていましたね。
ボウイ:そうだよね。ジギーは半分Sci-Fiロック・スターで、もう半分は日本の演劇だったよ。あの時の衣装と言ったら、もう単純に風変わり以外の何物でもなく、あんなの誰もお目にかかった事なんてなかったんだよ。
スミス:皆はどこか、楽曲を真剣に受け取らなかったなんてことは?
ボウイ:周りがそういう話をし出す前に、ジギーから次に移ったのが速すぎたんじゃないかと思うよ。ああいったマンガ的キャラクターは、大体アルバム1~2枚の寿命なんだけど、もう曲を書けなくなっちゃったんだ。イギー・ポップやルー・リード、モット・ザ・フープルには15分で一曲書けたんだけど、自分自身に書くのことがホントにダメになってしまってね。
そこで自分が創造したアーティストになら、簡単に書けると判ったのさ。まぁそのキャラは自分自身なんだけどね(笑)距離を取ることができたのでね、まぁちょっと(説明するには)複雑なんだけど。
そして、視聴者が興味を示すのはその時だけなので、役者と同じくジギーというキャラクターに収まりきってしまうと、自分でその罠にハマってしまうようなものなので危ない...といった話もありました。
最後は、世間が思う自分と実際の自分とは違うかもしれないけど、今ではもう「デイヴィッド・ボウイ」であることには居心地は悪くない...ともおっしゃっています。
インタヴューはけっこう昔のものですが、黄金時代には絶対に語られることがなかったであろう秘話の数々でした。それらを知ってから音楽を聴くと、また違った角度から楽しめるかもしれませんね。
デヴィッド・ボウイさんと言えば、かつて「宇宙や未来が広がる、 SFをモチーフにした史上最高の楽曲いろいろ」では名曲『スペイス・オディティ』を、そして「最高にクール&クレイジーだぜ! SFをテーマにしたバンド/ミュージシャン11選」では、ジギー・スターダストを取り挙げたこともありました。
それらの記事も合わせて読んで、そして動画も改めて視聴してみてはいかがでしょうか?
[Via Laughing Squid via io9]
(岡本玄介)
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