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本来なら、人魚姫は王子への秘めた恋心を伝えることすら出来ないまま、泡になって消えてしまいますが、『リトル・マーメイド』の主人公アリエルは、悪巧みをする魔女と対峙し、最終的に王子と幸せに暮らします。このように、とても悲しく切ない恋物語でも、ディズニーの手にかかれば、歌と踊り溢れる明るく楽しいハッピーエンドになるのです。
しかし、そんなディズニーでさえ作品化出来ないであろう際どいプリンセスたちがいるらしいと、米コタクの兄弟サイトであるObservation Deckが伝えました。どんなプリンセスが名前を連ねているのか、一緒に見てみましょう。
どうやってオブラートに包んで映像化すれば良いのか分からないような際どいプリンセスたちを紹介しているのは、Rejected Princessesというサイトを運営しているジェイソン・ポラスさん。彼のサイトの中から、何人かピックアップしました。
【パーシパエー】
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ギリシア神話に登場するクレータ島の王ミーノースの妻のパーシパエー。彼女の夫は、クレータ島の王位を要求する代わりに海神ポセイドンに海から美しい牡牛を出現させ、それをポセイドンに捧げると誓いました。しかし、ポセイドンに捧げるはずの牡牛を気に入ってしまったミーノースは、渡すはずだった牡牛とは別の牡牛をポセイドンの元に連れて行ってしまいます。
激怒したポセイドンは、牡牛を凶暴化させただけでなく、ミーノースの妻であるパーシパエーに、牡牛に恋心を抱かせるようにしたのです。その後、恋を成就させようとしたパーシパエーは、工匠のダイダロスに作らせた内側に牡牛の皮を張った木製の牛の中に入って交わり、牛の頭を持つ怪物ミーノタウロスを生んだのです。
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【フレデグンド】
メロヴィング朝ソワソン王キルペリク一世の妃であるフレデグンドは、元々キルペリク一世の最初の妻であるアウドヴェラの召使いでしたが、キルペリクと愛し合うようになり、アウドヴェラを追い出します。しかし、フレデグンドの想いとは異なり、キルペリクは西ゴート族のガルスヴィント王女と結婚。
ところが、この王女は結婚した年に亡くなってしまったのです。このガルスヴィントは、後に妃の座を得ることとなったフレデグンドに絞殺されたのではと考えられています。
愛と権力、富を手に入れる為なら、人を追いつめて死に追いやることも厭わないフレデグンドは、次のような昔話としても伝えられおり、ポラスさんは、次のストーリーを参考にイラストを描いています。
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フレデグンドは、宮廷で自分こそ女主人として遇されるべきだと主張し続ける娘のリグントに嫉妬していました。ある日、フレデグンドは優しい母親を演じて、リグントを宝物庫に連れて行き、王の財宝の入った大きな箱を見せました。
そして、好きなものを何でも取れば良いと言い、リグントに箱の中を覗かせた瞬間、上から力ずくで娘の首を蓋に挟んで殺そうとしたのです。リグントは駆けつけた召使い達によって助けられました。
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【武則天】
中国史上唯一の女帝、武則天(ぶそくてん)。残虐で冷血な女性と言われていますが、それらはあくまで不確かな伝承だそうです。ポラスさんは、その伝承の中から特に印象的なストーリーを元にイラストを描いています。
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側室だった武則天は、正室の座を手に入れたいと考えていました。そして、子宝に恵まれなかった正室を、身の毛もよだつ方法で陥れたのです。ある日、正室は、武則天が生んだ子供を見に部屋にやって来ました。
しかし、武則天は外出しており、赤子だけが残されていたので、顔を少し見ただけで部屋を去りました。すると、部屋に戻って来た武則天は自分の子供を絞め殺し、その犯人が正室だと濡れ衣をきせたのです。そうして、赤子殺しの嫌疑をかけられた正室は去り、武則天が正室の座を手に入れたのです。
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Rejected Princessesには、このようなプリンセスたちが多数掲載されています。興味が或る方は、チェックしてみて下さいね。
[via Observation Deck]
(中川真知子)
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