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下水道の中で暮らすミュータント化した亀達が、ネズミに忍術を教えられたりピザを食べたりして テンヤワンヤのカワバンガするお話でお馴染みの『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』。
1984年に同人誌として世に出て以来、何度もコミック化され、TVアニメ/実写シリーズや映画版も何度もなされ、ミュージカル化までされたこのシリーズ、その歴史をそれぞれの作品の亀のデザインを上手くとらえたイラストと共に振り返ってみましょう。
1983年:スケッチ
80年代のコミック界は、フランク・ミラーさんの『デアデビル』や『ローニン』などの影響もあり、「ニンジャ」ブームでした。
ケヴィン・イーストマンさんは冗談で、動きの鈍い亀が人目につかず素早く行動するニンジャの格好をしたスケッチを描きました。イーストマンさんの共同制作者であるピーター・レアードさんも自らこれを描き、2人はこのコンセプトに恋に落ちたのです。
1984年:初期のコミック
『X-メン』のスピンオフの『ザ・ニュー・ミュータンツ』に登場するティーンエージャーのミュータントたちは人気を博していました。
そのため作者たちはこの作品を『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』としたのです。この時のコミックは白黒だったため、読者がそれぞれのキャラクターを識別できるように、各カメに別々の武器をもたせました。
1986年:コミック
キャラクターデザインはコミック化された最初の数年で進化して行きました。ずんぐりむっくりしていた彼らも、徐々にヒーローっぽい体型になっていきました。カラーで描かれた時には、皆が同じ赤いマスクを付けるように。これは現在のコミック版にも受け継がれています。
1987年:最初のカートゥーン
タートルズのカートゥーン化やおもちゃ化にあたって、多くの変更がなされました。それぞれのカメに別の色のマスクと、イニシャル入りのベルトバックルをつけ、子どもたちにどのカメか、わかりやすくしました。
カートゥーン版ではまた、それぞれのキャラクターの個性を強調し、ピザ好きという設定も加えられました。
1990年:初期の映画作品たち
俳優が着用するカメスーツ。ジム・ヘンソンのクリーチャー・ワークショップにより制作されたその頭部は、無線でコントロールでき、アニマトロニクスで表情を出すことのできるもので、これによりタートルズに命が与えられました。トーンダウンしたその続編では、カメたちは武器を使うことが許されませんでした。
1990年:ミュージカル
タートルマニア(『タートルズ』ファンのこと)からもっと利益を得ようと、ステージでミュージカルが上演されました。
タートルズはツアー中のロックスターという設定でした。スポンサーはピザハット、『Coming Out Of Their Shells Tour』(甲羅から出てきたツアー)が幕開けしたのはラジオシティー・ミュージックホールで、ペイ・パー・ビューのイベントもありました。お昼のトークショーに出演し、プロモーションなども行なってました。
1995年:アニメ/マンガ
「スーパータートルズ」と「輝光(メタル)ミューテーション」という玩具シリーズを元に作られたOVAアニメとマンガのシリーズで、日本国外ではリリースされませんでした。タートルズは戦隊モノのように「変身」してスーパーヒーローになる設定でした。マスクは不気味なほどウルヴァリンのものに似ています。
1997年:テレビ番組
『パワーレンジャー』をアメリカにもたらしたSabanによりプロデュースされた実写版テレビ番組『Ninja Turtles: The Next Mutation』です。この作品で一番議論を読んだのは、追加された5人(匹?)目のカメ、長らく会えることのできなかった妹/姉であるヴィーナスの存在でしょう。
2003年:2番目のカートゥーン
2度めのカートゥーン版の雰囲気は、よりコミック版に近いものでした。元のコミック版のストーリーを脚色し、近代化したもので、キャラクターデザインに関しては最初の映画版にインスパイアされたものです。1989年のシリーズと違ってキャラクター達に曲線はなく、よりカクカクした形に描かれています。
2007年:CGアニメ映画
4度目の実写映画をつくろうとしてかれこれ10年。結局フルCGの映画が作られることになりました。ケヴィン・ムーア監督はそれぞれのカメに体格や顔の作りなどで個性を与えようとしました。
2012年:3番目のカートゥーン
現在のカートゥーンシリーズは、タートルズが「ティーンエージャー」であることを強調しています。みんな若く、すこし不格好にデザインされています。彼らの体格は高校生アスリートの体格を元にしています。
2014年:新作映画
実写映画の中でタートルズたちが完全CGとなるのは今回が初めてです。これまでより背が高くごっつくなったカメたちですが、新たに加えられた鼻と唇はファンの間で大きな議論となっています。カメたちの衣装は封建時代の日本のものと、現代のティーンエージャーのファッションの融合です。
1983年から2014年まで、長いカメの歴史を振り返ってまいりました。なんだかカメたちが気持ち悪くなったマイケル・米版新作実写映画版が当たるかどうかはさておき、永遠のティーンエージャー亀達には「鶴は千年亀は万年」との言葉通り末永く活躍していただきたいところです。
その他にもバットマンのマスクの変化や、スパイダーマンのコスチュームの変化も合わせてご覧ください。
[Via Bleeding Cool via io9]
(abcxyz)
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