悟空さえいなければブルマが最強! という『ドラゴンボール』珍理論
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ドラゴンボール』の世界の中の地球では、悟空の存在のせいでいろいろなことが起きてきました。そしてその全てが人類にとって良いことではありませんでした。

もし『ドラゴンボール』の地球に悟空が存在しなかったら...一体どんな世界になっていたでしょうか?

悟空がこの地球に存在しなくとも、どこかの悪いやつが悟空を探しに地球にやってくる可能性は捨て切れません。しかし、悟空が地球に存在しないのであれば、もしかしたら別のキャラクターが悟空に変わって活躍しているかもしれません。少なくとも、ConstantCompileによる理論ではそう結論づけられています。誰が? そう、ブルマが。


悟空さえいなければブルマが最強! という『ドラゴンボール』珍理論2

彼女が活躍できなかったのも、すべて悟空のせい。


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『ドラゴンボール』(『ドラゴンボールZ』)の中で、もし地球に悟空が現れることがなければ、50年以内に地球が銀河を、そして宇宙全てを、天界なども含めて支配することができたでしょう。


こう考えてください:一方のコーナーにはレッドリボン軍がいます。より正確に言えば、ドクター・ゲロがいるわけです。ドクター・ゲロは、ほぼ無限のエネルギーを持つ二足歩行の人造人間たちをつくり上げるという計り知れない才能を持つ天才科学者です。


対してもう一方のコーナーにいるのは、カプセルコーポレーション。正確に言えばブリーフ博士とブルマがいるのです。このバカバカしい天才たちによる最初の製品は質量保存の概念を覆すホイポイカプセルでした。その後エイリアンの宇宙船を発見してからは、改善も加わり超光速航法や重力制御などの技術も数十年以内に完成させています。


彼らのような素晴らしい才能が同時に地球に存在する中で、地球が銀河を征服する準備は万端に整っていくのです。でも、まずは面白みのないシナリオを考えてみましょう。レッドリボン軍とカプセルコーポレーションの間の戦争です。


もちろん勝つのはカプセルコーポレーション。


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ブルマが天才だというのは誰もが知るところ。米Kotakuの『ドラゴンボールZ』キャラクターランキングでも3位になっている理由の一つは、タイムマシンまで作っちゃうという彼女の才能もあってのことです。そしてそのタイムマシンを使えば、彼女の陥った状況をほぼすべて改善できるのです。

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レッドリボン軍の最高の発明により、地球の腕の立つ戦士たちを皆殺しにしたとしても、圧倒的に弱いであろうブルマを殺すことはできなかったでしょう。そしてブルマが生きていることでこんな展開が起こるであろうことが考えられます。


ブルマ:あんた、あたしに似てるわね! 年取ってるけど!


未来のブルマ:あら、それには面白い話があるのよ!もうこの馬鹿げたボール探しはやめなよ。X年後に起きる世界規模の出来事とか、進歩したテクノロジーの知識をあんたの今のオツムに入るように教えてあげるからさ。興味ない?


ブルマ:楽しそうね! 見返りに何がほしいっての?


未来のブルマ:一緒にドクター・ゲロの発明を盗んでリバースエンジニアリングして、改良して、この時代と私の来た未来を征服しちゃうの!


ブルマ:それってすんごいじゃない! でも、もしあたしたちが失敗したら?


未来のブルマ:そんなこと心配しなくたっていいのよ! 24時間したらまたタイム-スペーストラベルして、あたししか知らない小惑星に行って、あたしの成功を過去のあたしに教えるの。


もしそれがダメだったらちょっと違う計画を実行しなくちゃね! でもあたしが失敗する事になってるなら、今のあたしが存在しているわけないから、成功するに決まってるわよ!


ドカーン。こうしてレッドリボン軍は終わったのでした。でも今のは「おもしろみのない」シナリオです。


想像してみてください。もしドクター・ゲロがブルマに人造人間18号と同じような人間改造をしていたらどうなっていたでしょうか?


ドラゴンボールを集めるなんてお茶の子さいさい。不老不死? そんなの簡単。ドクター・ゲロに再調整されたり体内に爆弾が埋め込まれていたら? 問題なんてどこにもない。

だって、重力も時間も質量も弄っちゃえる超天才が、超サイヤ人よりも強くなったら、脳と力のゴリ押しでなんでもできちゃいます。人造人間化したブルマの3つ目の願いはどんなものになるのでしょうか? きっと最後の願いは対処しきれないことが起きた時のための保険としてとっておくことでしょう。


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どんなことが起きてしまうのか、その可能性には終わりがありません。しかし可能性が無限大なのはブルマその人についても同じことです。

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この時点で、『ドラゴンボール』(『ドラゴンボールZ』)の宇宙の何者であれ、ブルマを止めることはできません。類まれな存在であるブルマが直面する問題は全て自らのパワーと技術によって解決してしまいます。


もし彼女が解決できない問題に直面した時には、いつだってタイムマシンを作って無限の時間の中で解決策が出てくるまで考えるか、その問題が問題となるよりも前の時間に戻って問題が芽を出す前に詰んでしまえばいいのです。


全ての銀河、全ての死後の世界、その全てがブルマのものとなるのです。彼女こそが全知全能、彼女という存在を軸に全ての存在が動くこととなるのです。


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なんということでしょう。これはこれで面白そうな作品になりそうです。しかしConstantCompileが書くように、もしブルマが悟空と会って悟空の仲間に加わらなかったとしたら、彼女はきっとトランクスが生き長らえるようにタイムマシンを使ってトランクスを過去に送り出すようなこともなく、タイムマシンを世界征服に使っていたことでしょう。

ブルマが彼女の持つポテンシャルを最大限に活用できなかったのも全て悟空のせいです。馬鹿げて聞こえるかもしれませんが、ConstantCompileが説明するように、作品中では常に悟空にスポットライトが当たらないといけない必要があったために、他の仲間たちの可能性を制限してしまったのです。「プロットが常に、彼がパワーアップして世界を救うことを要求していたため」こうなってしまったわけです。

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未来のブルマが語った「孫くんの周りにいるだけで、全て大丈夫になると感じられる」という言葉が一番良く言い表しているでしょう。


悟空の存在によって、ブルマの存在が、世界の出来事に対して受身的な役割をするようにとゆっくりと変わってきたのです。そして世界のすべての人間がその代償を払うこととなりました。


『ドラゴンボール』から『ドラゴンボールZ』でのブルマの態度の変化(「みんなあたしについてきて」から「あたしここに残る」、ひどい場合は「ちょっとだけ姿を見せてみんなを見守るわ、赤ん坊とともに」)だけでなく、ラディッツとの戦いでの悟空の死(結局ピッコロによって死するわけだが)の後でも、悟空が生き返る前でも、ブルマは自ら大きな責任感を持っていろいろなことを行っています。


悟空がフリーザを倒し銀河を救うために死から蘇った後、一体誰がわざわざヒーローになろうと努力するでしょうか? この時点での悟空はいわばスペース・ジーザスと言ってもいいでしょう。


悟空がいない状態での未来のブルマは、誰もが成し遂げなかったとても素晴らしい事を成し遂げます。


彼女は別のタイムラインに好きなように旅する能力を(正確には息子に)授けるのです。『ドラゴンボールZ』の世界のだれもこれを可能にした人物はこれ以前にもこの後にもいませんでした。これの与えた影響は計り知れません。


しかしトランクスが存在したせいで、ブルマは間違いを犯してしまいます(仕方のない間違いではありますが、間違いには違いありません)。ブルマは、超サイヤ人である息子がヒーローになると勘違いしてしまうのです。


でもブルマ、キミは自らその役割を負えたはず!しかもより早く、より効率的に、より効果的に! ああ、もしキミが自分にそうする機会を与えていたら!


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悟空さえいなければブルマが最強! という『ドラゴンボール』珍理論3

なんですって、ブルマさん。


というわけですが、この珍理論、どう思われますか? あまりにも馬鹿げているでしょうか? それとも、ブルマが主人公だったら、もっと壮大な冒険が待ち受けていたでしょうか?


Bonkers Dragon Ball Z Theory Says Goku Ruined Everything[via Kotaku]

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