Miku Stompレビュー1


弾いて(歌って)きました!

先日ご紹介した、ギターに繋げて初音ミクのサウンドが歌える(弾ける)KORGのコンパクトエフェクター「MIKU STOMP」。10月下旬に発売した商品で、早速コタクでレビューさせて頂きましたッ。


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実際に試奏してわかったこと、感じたことを動画を交えながら紹介しようと思います。出音はどんなもんなのか、弾き心地はどんな具合なのか。それではどうぞ!


Miku Stompレビュー2

サイズ感をチェック。


まずは基本情報のおさらい。筐体はアルミダイキャストで、発声のパターンをノブで切り替えることが出来ます。発声パターンは「アー」「ラー」などのスタンダードなものから、スキャット、ランダム、ニャンなど全11種類を用意。本体重量は軽めで、BOSSのコンパクトエフェクターよりも軽量です。


Miku Stompレビュー3

拡大。脇がふつくしい。


表面にはミクさんの3Dモデルイラストが印字されています。発色はやや低彩度。フットスイッチは筐体の下限界ギリギリに配置されており、足でスイッチを入れても心が痛まないよう配慮されています。若干の踏み絵感は否めない。

実際に弾いた音はこんな感じ。ちなみに、使用ギターは「ポールリードスミスSE」、PUはリヤ。アンプは「DSL100」、DSL100のクリーン設定です。



発声パターンは「アー」、「ルー」、「ニャン」の3つを試してみました。右上のPeakが点灯しない程度に出力を調整して弾きます。

コードをジャカジャカ弾いても単音しか出ないため、おそらく最もピークの高い弦の音を拾う的な仕組みなのではないかなと。言い換えると、タッチが弱すぎると音を拾ってくれません。そのため出音のボリュームは一定です。抑揚感よりも完全に機械って感じ。

専用アプリを使えば歌詞を流し込むこともできます。デフォルトで『千本桜』の歌詞が用意されているので実際に弾いてみました。



うむ、歌えてます。一部歌詞がズレたのは弾いた弦のタッチが弱くて拾えなかったところですね。実際に弾く場合はかなり意識して「タッチを強めor一定」にしなければならない感じです。

が、それよりも何よりも、最も注意・意識しなければならない事があります。それは...

出音が遅れる、ということ。

実際に弦を弾いてからアンプ側で音が出るまで遅延があります。そのため、遅延を見越して早めに演奏するのがコツ、と説明書にありました。そんなことできるのかと言われると、慣れればなんとか...という感覚です。

その他の検証結果は以下の通り。

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・ハンマリング・プリング...ギターの出力が充分であれば音を拾う。 ・スライド...ギターの出力が充分であれば連続的に音を拾う。 ・チョーキング...良い感じにうなってくれる。 ・ビブラート...あんまりわからない。
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出力が高すぎるとミスタッチした弦や予想外の音を拾ってしまうこともありますが、低いと音を拾ってくれません。上手いことギター側でボリュームをコントロールしてやるのが大事ですね。

さて、では次は他のエフェクターとの絡みで遊んでみましょう。


Miku Stompレビュー4

私物です。


エレキギターの音を加工してくれるコンパクトエフェクターと、「MIKU STOMP」を繋いで音の変化をチェキってみました。が、歪み系だけは変化なさすぎorもはやミクさんじゃない感が強すぎたのでスルーします。相性がイマイチだったか...。

というわけで歪み系以外のエフェクターで試してみました。まずはフランジャーから。「MIKU STOMP」の発声パターンは全て「ラー」です。



浅くかかってますが良い感じです。ミクさんの声にちょっとしたうなりが出て立体感が出ましたね。


お次はコーラス。



さっきのフランジャーに比べるとより馴染んでます! ボーカルにコーラスをかけているのに等しいので相性は間違いなさそうです、これは良い組み合わせ。


ラストはリバーブ。



なんというか、普通に使える。スローな曲を弾くときにかけておくとホール感が出て良さげです。普段もショートにかけておいたほうが良いかも。

またギターと「MIKU STOMP」の間にエフェクターを挟んでも出音に変化はありませんでした(歪み系、空間系共に変化なし)。このことから、音質に関わらず音程のみを「MIKU STOMP」側で取得してミクさんボイスにして出力しているのではないかと思われます。

これで一通りの検証は終わり。ということで最後はいっぱい繋げて遊んでみました。


Miku Stompレビュー5

並びは、ミクさん→RAT→SD→コーラス→リバーブ。



おはよう、こんにちは、こんばんは、ありがとう」が入力されたモードで弾いてます。いとカオティック、いとメロディック。

遊びつつも「MIKU STOMP」のレビューはこんな感じです。発声モード「ニャン」なんかはサスティンが強制的にカットされるのでギターシンセみたいな使い方もできますし、「アー」や「ルー」は空間系エフェクターをバリバリかけてコーラス隊的な使い方もできます。

ただ、メロディーラインを演奏する場合や、「ボカロソフトの代わりにボーカルを演奏」を考えている場合は、かなりの訓練が必要そうです。

音の遅延と、ピックアップが拾う音の閾値を体感で掴まなければ、意図しないところで声を拾ったり拾わなかったりしちゃいます。ライブではなく録音を想定するなら遅延はなんとかなるかも、多分。


Miku Stompレビュー6

モノ感はとってもクール。


ひとまず、気になる方はお店で実際に触ってみることを激しくオススメします。「ギター弾いたらミクさんの声!」というこの感覚はテンションあがる、いろいろい弾きたくなる、刺激される。


MIKU STOMP STOMP EFFECT[KORG]

ヤマダユウス型

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2014/11/miku-stomp.html