美味しい料理やカクテルを楽しめるお店はどこにでもありますが、ビール風呂に浸かりながら飲み放題を楽しんだり、ロボットが給仕したり、灯りが一切ない部屋で食べたり、便器型の食器でカレーを食べたりと、世界には一風変わった珍レストランやバーが存在します。
【大きな画像や動画はこちら】
今回はそんな店舗をアレコレ集めてみました。どのお店も美食だけでは物足りない、エンターテイメント性を求める方々にオススメです!
●ビール・スパ『ベルナルド』
チェコ共和国の首都プラハのスパが展開する、ビール風呂。秘伝の調合でミックスされたホップとイーストをバスタブにブチ込み、そこで無限に『ベルナルド』ビールも飲めます。
浸かれば血流が良くなり、肌と髪の毛にもグッドで、神経系統も整えて全身のデトックスにも効果があるのだとか。さらに胃の免疫力を高めるだけでなく、関節の痛みとストレスを和らげるというのだから、まるで生命の泉です。
最後には瓶ビールのお土産まであるというから、ビール好きにはたまりません。さすがビール消費量世界一の国。
●視覚を奪われるレストラン『オペーク』
カリフォルニア州ロサンゼルスの暗闇レストラン。お客さんの視覚を無効にし、その他の感覚を研ぎ澄まして食事を楽しんでもらうことを目的としています。目や耳が不自由な方々は、その他の感覚が鋭くなるケースが多々あることから発想されているようです。
状況が状況なので、食べる際は手掴み。しかし、ここでの食事を体験した客は口々に「とても美味しい」、「初めての体験だったが素晴らしいものだった」と言っています。
●監獄居酒屋『ザ・ロックアップ』
監獄をテーマにした居酒屋ということで、ミニスカポリスのお姉さんに逮捕されたりもするのですが、逃げ出したモンスターたちが、お化け屋敷のような店内を徘徊する時間もあるという、ハロウィーンっぽいテイストも兼ね備えた日本のお店。
看板商品として注射器やビーカーといった実験容器に注がれたカクテル、悪魔の手や脳ミソなどの創作料理などが用意されています。全国にチェーン展開しているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
●便所レストラン『モダン・トイレット』
ここは洋式の大便器型盛り皿に注がれたカレーを食べたり、小便器型のカップからドリンクを飲んだりする、トイレをテーマにした『モダン・トイレット』。各テーブルの台座はバスタブで、椅子は洋式便座で統一されているようです。カレーはかなりアレですが、和式便器上にマキグソの形に盛られたチョコアイスだったら美味しそうな気も。
なお、店内の本物のトイレは極めて普通。それで撮影者はちょっと興醒めしたようです。気持ちはわかります。台湾に12店舗と、香港に1店舗あるチェーン店です。
●『H.R.ギーガー・ミュージアム・バー』
スイスのグリュイエールにあるこのバーは、映画『エイリアン』のデザイナーで知られる、H.R.ギーガー氏がデザインしたお店。床から天井まで、ギーガーの世界が広がっており、SFファンには聖地のように感じられる場所でしょう。
実は1980年代後半には、東京の白金にもソックリな『ギーガーズ・バー』というお店が営業していましたが、残念ながら閉店しているようです。
●ローラーコースターで運ばれる『s'Baggers』
ドイツのニュルンベルクのレストラン。ウェイターとウェイトレスのコストを全面カットするべく、タッチスクリーンとローラーコースターによる全自動化が導入されています。
ここまで立体的ではないにせよ、日本の回転寿司チェーン店にも、これとほぼ同じシステムがありますよね。しかし、ハイテク&SF感は『s'Baggers』のほうが上ではないでしょうか。
●病院テーマのバー『クリニック』
シンガポールで2008年から2011年までオープンしていたバー。イギリスの現代アーティスト、ダミアン・ハースト氏の作品に影響を受けて作られたそうです。
動画では、上記『ザ・ロックアップ』と同じような医療関係の器にカクテルが注がれて出てきます。そしてウェイターが白衣を着たお医者さんや手術着姿の看護師さんのようです。
潰れた理由は、ミニスカの看護婦さんがウェイトレスではなかったからでしょうか? それともハースト氏の作品のように、縦真っ二つに切断されたホルムアルデヒド漬けの牛が置かれていなかったからでしょうか?
●ロボット・レストラン『天外客 机器人餐厅』
中国江蘇省崑山市の「昆山商厦(人民南路店)」というショッピング・モールの中にあるらしいお店。給仕だけでなく調理までロボットが行っています。しかしフライパンで調理する食材と、出来上がった料理をロボット・ウェイターに乗せるところは人間のお仕事ということで、完全に自動化はされていないのだそうです。
おりこうさんなことに、配膳ロボットの通り道で人とぶつかりそうになると、ロボットが「どいてください」と丁寧にお願いするのだとか。そして、どういうわけか店の外では、バンブルビーがお出迎えしてくれるようです。
●電話帳がつくった『レッドウッズ・ツリーハウス』
イエローページ(電話帳)のマーケティングのため、66日間で造られたというニュージーランドのツリーハウス。
面白いのは、このツリーハウス・レストランの建築工程をテレビで放送するべく、まずはその案内役となるスポークスマンがイエローページにて募集されたこと。そして、建築にあたっての業者や資材などのすべてがイエローページを使って調達されたそうです。
見事にプロジェクト・マネージャーとして選ばれたのは、ミュージシャンのトレイシー・コリンズさんという女性。地上10メートルの高さに位置するこのレストランは、車椅子でも入店できるよう長い道を渡る必要があります。ですが、店長に就任したトレイシーさんに会えるなら、店まで遠くても苦に感じないのかもしれませんね。
●ロボット・キッチン『機械人餐廳』
ロボットのウェイターを導入してから売り上げが20%~30%伸びたという、香港のロボット・キッチン。動画ではマネージャーらしき男性が英語でインタビューに応えていますが、香港の人々はハイテク・ガジェットが好きなのと、ここのロボットが子供たちに好かれているのが売上アップの理由のようです。
Some Of The Strangest Restaurants And Bars The World Has Ever Seen[io9]
(岡本玄介)
関連記事
- 確定申告を高速化! 全自動のクラウド会計ソフト「freee」で16連射すると...?
- コンビニで買える! 支払い地獄を避けられるVプリカギフトの天使な使い方
- スタートアップ企業がやるべき 「PRを駆使した伝え方」とは