疫病や核戦争などで文明が崩壊した後の世界を題材にした、ポストアポカリプスもの/終末ものの映画やゲーム、ドラマはたくさんあります。
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ゾンビ系の多くはそうですし、映画では『マッドマックス』シリーズ、ゲームでは『Fallout』シリーズ、『The Last of Us』など、数え上げればきりがありません。
そして、実は老舗ゲームメーカーの任天堂もこのジャンルが得意です。そこで今回は、Geek.comがまとめた任天堂のポストアポカリプスものをご紹介。どれも上に挙げたゲーム、映画に引けを取らない良作となっています。
■『スプラトゥーン』
色を塗って陣地を広げる新感覚FPS
リリースされたばかりの『スプラトゥーン』は、カラフルで楽しく、全年齢対象ですが、ストーリーの裏側には文明の崩壊があるポストアポカリプスものです。
シングルプレイの収集要素として「ミステリーファイル」というものがあり、入手すると『スプラトゥーン』の世界観がわかります。
ものすごくざっくり説明すると、1万2000年前に地球上の生物は海面上昇によって絶滅、イカが陸に上がり、人型に進化したのが本作の世界。そして、人間は化石で発見される存在となっています。
『火の鳥・未来編』の進化したナメクジのような、今の人類からは遠く離れた未来の話です。
■『ピクミン』
ゲーム以上にCDが売れたAIアクション
『スプラトゥーン』ほどはっきりと前文明の崩壊が語られているわけではありませんが、その結論に至るヒントはあります。
『ピクミン』の舞台は、キャプテン・オリマーが不時着したとある惑星(3でPNF-404と呼ばれるようになる)ですが、空き缶などのゴミが捨ててあります。
大陸の形状は現在の地球の大陸と酷似していて、『ピクミン2』で入手できる「ジオグラフィックシステム」はどう見ても現代の地球儀です。
大陸の位置が大きく変わっていることを考えると、現在から数万年が経過しているのかもしれません。
■『星のカービィ』
敵を吸い込んで能力を吸収するアクション
「カービィ」と言えば、何でも吸い込んで能力を吸収してしまうピンクのボール状の生き物。コミカルではありますが、よく考えると、なかなか不気味な能力です。
『星のカービィ64』のレベル5は、「ブルブルスター」という、氷で覆われた惑星が舞台。このブルブルスター、地球に似ており、ユーラシア大陸やアフリカ大陸のような大地も見えます。
序盤のステージは雪と氷の楽しげなステージですが、後半は廃工場で、人の影はありません。という事は......「ブルブルスター」は氷河期以後の地球なのでは?
■『ゼルダの伝説』
言わずと知れた名作アクションRPG
『ゼルダの伝説』は、ハイラルという国を舞台にしており、これまで発売されたシリーズの全作品は関連した世界軸を持っています。
ニンテンドー64の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』以降、3つの時間軸に分岐し、Wikipediaのゼルダの伝説シリーズの項目にも詳しく説明されていますが、「時の勇者リンクが子供時代に戻った時間軸」、「時の勇者リンクが魔王ガノンドロフを倒した時間軸」、そして「時の勇者リンクが魔王ガノンドロフに敗北した時間軸」に分かれています。
特に「時の勇者リンクが魔王ガノンドロフを倒した時間軸」の作品である『ゼルダの伝説 風のタクト』は、王国が海に沈んだ状態の、まさにポストアポカリプスな世界が舞台になります。
「時の勇者リンクが魔王ガノンドロフに敗北した時間軸」は、『神々のトライフォース』、『ふしぎの木の実』、『夢を見る島』、『神々のトライフォース2』、最初の『ゼルダの伝説1』、続編の『リンクの冒険』へと続いていきます。
時間軸が進み、『ゼルダの伝説1』の頃になると、ハイラルにあまり人がいないのはなぜなのでしょうか? 単にファミコンの性能が低かったからではなく、ハイラル王国の衰退を意味しているのではないでしょうか?
ゼルダの伝説シリーズ[Wikipedia]
Nintendo is the true master of the apocalypse[Geek.com]
(イズミのブオ)
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