空手によってライバルを倒し、美人の彼女をゲットするサクセス・ストーリーが描かれる映画『ベスト・キッド』。1984年に公開された名作ですが......実はすべてのトラブルは、主人公のダニエルさんが原因だったということが判明しました。
【大きな画像や動画はこちら】
客観的に見ると、かなり極悪非道です。YouTubeチャンネル「J. Matthew Turner」の動画で詳しく検証してみましょう。
目からウロコですね......。これまではてっきり金髪の先輩ジョニー・ローレンスが悪者だとばっかり思っていましたが、よくよく見ると悪いのはダニエルさんだと思わずにはいられません。
空手道場「コブラ会」のある街に新しく引っ越してきたダニエルさんは新しく出来た友達に誘われ、ビーチへ。そこでジョニーの元カノに一目惚れしてしまいます。
ジョニーと彼女はモメてはいるものの、途中まではよくある痴話喧嘩です。ダニエルさんはここに割って入っただけでなく、ジョニーへ手を出します。
オレは何もやってないってば!
確かにこのシーンは、完全にジョニーの正当防衛でしょう。振りかかる火の粉(ダニエルさん)をたしなめるために、彼は空手をチョコっとだけ使います。ダニエルさんは一度ならず二度までもジョニーに暴力を振るおうとし、騙し討ちという卑怯な手を使用。ジョニーは平和的に解決できないと察知し、そこにいる全員の安全のためにダニエルさんをぶっ飛ばすしか選択肢がなかったのです。
翌日、学校の授業でサッカーをするダニエルさん。たまたまドリブルをカットされた時に足を引っ掛けられた形になり、倒れてしまいます。そこで彼が取った行動は、またしても暴力。相手はジョニーの友人ボビーですが、これが後に巨大なブーメランとなって、ダニエルさんに返ってくるハメになります。
単なるアクシデントも暴力で解決しようとする乱暴者のダニエルさん
ジョニーへの復讐を胸に、地元の空手道場に入門し、身につけた空手を私利私欲のために使おうとするダニエルさん。
そこは当然コブラ会
ジョニーから闇討ちに遭ったのは「悪意を持った者が武術を修得するべきではない、もしそんなことをしたらこの街ではどうなるか思い知れ」という、ある意味善意からの警告が理由でしょう。
それからしばらくの間、ダニエルさんが何もしなかったため学校は平和でした。しかしハロウィーンの仮装パーティーにて、トイレの個室で頭から冷水をブッカケるイタズラをしたことで、ジョニーの怒りも頂点に達します。
ジョニーが責められるべきところは一点。それは彼がマリファナのジョイントを吸おうとしていたことです。しかし、おそらくダニエルさんはそんなことは知る由もなかったと考えられます。
直後、現場から逃亡したダニエルさんが車道に飛び出したせいで連続衝突事故が発生。本来であれば、警察や救急車を呼ばなければいけないのに、全力疾走で逃走します。
街に災いをもたらすダニエルさん
ジョニーたちに捕まったダニエルさんはリンチに。自業自得なはずなのに、何も知らずにたまたま仲裁に入った空手マスターのミヤギさんに助けられ、「悪者ジョニーにやられた」と自分の悪行を棚に上げるウソをでっち上げます。善良な老人を騙すなんて、どこまで性根が腐っているのでしょうか?
ボクは悪くないんだよ
ダニエルさんはミヤギさんを引き連れ、コブラ会道場に参上。そこで目にした空手選手権のポスターから、試合でジョニーと決闘をしたいと申し出ます。優しいジョニーは「空手で負かして、ダニエルが大人しくなるのであれば」という思いで挑戦を受けます。
「試合まではダニエルに手を出すな」というコブラ会師範からのお達しにより、いついかなる時でもジョニーや彼の仲間たちにちょっかいを出す免罪符を手に入れたダニエルさんは、調子に乗って元カノのアリの前でカッコつけようとし、ジョニーたちを挑発します。
よぅ元気かお前ら、バスの前に飛び出したら危ないぜ、気を付けろよ、いいな?
試合当日、少年空手選手権のチャンピオンのジョニーは確実に決勝まで勝ち進みますが、ダニエルさんはルールすらもよくわかっておらず、自分だけでなく試合の相手までをも危険にさらしてしまう戦い方で勝ち進みます。
サッカーの時にボコられたボビーが相手になった時、その仕返しから脚を痛めつけられるダニエルさん。ボビーのやり方はアレですが、これもダニエルさんの自業自得です。
あの時の恨みをここで晴らさせてもらったぜ、せいぜい頑張りな!
もうジョニーの優勝が決まりそうだという時に、ミヤギさんが施す不思議な黒魔術により、ダニエルさんは戦えるまでに回復。
そのせいで奇しくも負けてしまったジョニーでしたが、スポーツマンシップの名の下に彼自らが、しかもダニエルさんの勝利に歓びの涙を流しながら優勝トロフィーを渡します。
ジョニーの男気に全米が泣いた!
ということで以上、本当の『ベスト・キッド』はジョニーなんじゃないか? と(たぶん)考えを改めざるを得ない数々の証拠。どうして我々はダニエルさんがいじめられっ子でジョニーが不良少年の親玉だと思っていたのでしょうか......?
もしかすると、これもダニエル・ラルーソーの仕組んだ罠だった可能性があります。彼の名前はダニエルよりも「ダミアン」のほうがお似合いかもしれません。
大事なことに気付かせてくれてありがとう! と言いたいですね。
Proof That Daniel Was The Real Bully In The Karate Kid[Kotaku]
The Karate Kid: Daniel is the REAL Bully[YouTube]
(岡本玄介)
関連記事
- 確定申告を高速化! 全自動のクラウド会計ソフト「freee」で16連射すると...?
- コンビニで買える! 支払い地獄を避けられるVプリカギフトの天使な使い方
- スタートアップ企業がやるべき 「PRを駆使した伝え方」とは
コメント
コメントを書くマジかよ・・・orz
今、いじめをやって「いじめっ子」の烙印を押されている「いじめっ子」達に実は、それはいじめじゃないかもしれないと勇気を与えるブログですね・・・つまんね
いや、バイクのシーンからはおかしいよ。あれは怒って当然。
シンプルにみて、元彼VSダニエルじゃないの?彼女はジョニーが暴力ふるうから嫌だって拒否してるじゃないの。ジョニーはもともとフラれてるじゃん。