スタンリー・キューブリック監督の名作『シャイニング』は、小説家志望の男性がオフシーズンに閉鎖されるホテルに家族とやってきたものの、徐々に狂気に冒されて――というクラシック・ホラー。
そんな名作の舞台が「チキン」に特化したアミューズメントレストランになったら......?
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GeekTyrantが取り上げた『シャイニング』の珍妙すぎるパロディ短編、『チキニング』をご覧ください。
内容もやや閲覧注意ですが、繰り返し見たくなる中毒性の高い作品なので、そういった意味でも注意が必要かもしれません。
こちらは、Nick DenBoerが制作したもの。双子のラップが脳内ヘビロテすること間違いなしです。
BirthMoviesDeathが彼と制作チームにインタビューしたところ、なぜこんなショートムービーを作ったのかを語ってくれたそうなので、以下に抜粋します。
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なんでチキンなのかって? 実家が養鶏場をやっていて、自分も併設の鶏肉屋で17歳まで働いていたんだ。骨を取って鶏肉を吊るす仕事だ。
共同で監督したデビー・フォースと自分は、このカオスなリミックスを作ろうと数年にわたって話をしてきたんだ。そして、去年の3月に時間ができたから、こうして作ったというわけ。僕らはアニメーター兼VFXアーティスト兼リミックス職人で、これまでにも同じようなプロジェクトでコラボしてきたから、自然な形で作ることができたよ。
『チキニング』はワーナーなどのスタジオに売り込むために作ったものなんだ。本当に楽しんで作ったし、バイラルのポテンシャルを持つ作品になったと思っている。もちろん楽しいだけじゃなくて、作品を使用するためのお役所仕事的なこともたくさんやったし、ハリウッドの犯してはならない制度にうんざりすることもあったけどね。
この作品には大量に隠しネタを入れてあるんだ。ジャックの背後のISISのポスターや、チキンフレーバーのコンドームの箱、トミー・ウィソー(監督、プロデューサー、脚本、主演を務めた『The Room(原題)』が史上最悪の映画として有名)の資料なんて、1回見ただけでは気づかないんじゃないかな?
何度も繰り返し見て、新しい発見をしてほしいと思っている。キューブリック監督の作品に出てくるものにも同じように細かい設定があった。彼の作品は時代とともに、昔ほどは注目されないようになってきているけれど、自分たちはこうやって素晴らしい作品に敬意を表したいと思ったんだ。
キューブリック映画が与えてくれた「なんだこれは!?」という感覚を与えられたらってね。
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なお、『チキニング』はもう少し分かりやすい22分間のショートムービーになる予定だったのを編集段階で削ぎ落とし、リズム感のあるカオスな映像に仕上げたのだそうです。
確かに、このテイストを生かすためには説明的でない方が良いのかもしれません。
ソース:YouTube via GeekTyrant、BirthMoviesDeath
(中川真知子)
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