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見ておくべきだけど二度は見ない名作映画12選
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見ておくべきだけど二度は見ない名作映画12選

2016-02-29 22:30
    名作だけど二度は見ない映画


    良い映画、好きな映画は繰り返し見たくなるものですが、例え名作でも二度見たいとは思わない作品もあります。


    【大きな画像や動画はこちら】

    理由はさまざまですが、大抵は内容があまりにも重かったり、鑑賞した後に与える精神的ダメージが大きかったりするためです。

    そこで今回はguyismがピックアップした、見ることはオススメできるものの、ニ度目の鑑賞はないと思わせるパワフルな映画を12本ご紹介します。

    一部ネタバレがありますので、ご注意ください。


    ■『マーターズ』


    ホラー映画ファンなら一度はタイトルを目にする人間嫌い映画

    若い女性は死ぬ間際に何が見えるのか? を知りたい組織から筆舌に尽くしがたい拷問を受ける様子が淡々と描かれる作品で、ホラー映画が得意な人でも「見るのがキツイ」と言うほどです。


    ■『レクイエム・フォー・ドリーム』


    2009年に英エンパイア誌が発表した「落ち込む映画ランキング」の1位を獲得した作品。

    麻薬と中毒の恐ろしさを描いた映画で、希望は一切ありません。麻薬を題材にした映画は数多くありますが、ここまで絶望的なものは少ないでしょう。麻薬撲滅のために、道徳の授業の時間に流したら良いのでは? と思うほどの内容です。

    麻薬ほしさに体を売る女性、麻薬の打ちすぎで腕が壊死して切断を余儀なくされた男性、中毒によって発狂した男性、ダイエット剤が覚せい剤だとは知らずに中毒になってしまっていた中年女性......。

    麻薬と知り合う前は、それぞれ小さいながらも夢を持って生きていますが、麻薬に手を出した瞬間から転落していきます


    ■『ブルーバレンタイン』


    妊娠(恋人のではないがそこは納得の上)、結婚、そして離婚に至るまでのカップルを淡々と描いた作品。結婚までの幸福期と離婚までの倦怠期(?)を交互に見せることで、観客の心を締め付けます

    ライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズ演じる夫婦は結婚7年目にて離婚の危機を迎えますが、この女性特有の男を試すような言動とイライラの募らせ方が非常にリアルで、同じような結婚年数のカップルが見たらテンションが下がること間違いなし。

    ライアンはどこにでもいる夫で、ミシェルはどこにでもいる妻。2人は何の変哲もない夫婦(子供が夫のものではないということは別として)で、どの家庭でも繰り広げられているようなありきたりの光景です。

    だからこそ、カップルからすると自分たちの姿、もしくは近い将来の自分たちの姿を見せつけられているようで落ち込みます

    倦怠期の夫婦が個別に見たら己を振り返って仲良くなれる気もするので、その点では良いかもしれませんが、それにしても見るのは一度で十分でしょう。


    ■『アメリカン・ヒストリーX』


    役に入り込むことで有名な演技派俳優エドワード・ノートンが、評価を大きく高めた作品。白人至上主義に傾倒する兄弟を通して、アメリカが今でも抱える貧富や人種差別といった問題を描いています

    その過激な思想や問題行動、止められない暴力の応酬と訪れる絶望は、一度の視聴で十分だと思わせる力があります。


    ■『アンチクライスト』


    『奇跡の海』、『ダンサー・インザ・ダーク』といった鬱展開の作品で有名なラース・フォン・トリアー監督のホラー・スリラー作品。監督の映画は美術作品かのような美しさがある一方で、見続けるのがツラいほどの残酷さもあります

    本作のプロローグは、夫婦が情事に耽っていて、子供が窓によじ登っていることに気づかず、転落死させてしまうというもの。幼子がいる夫婦をセックスレスにしてしまうだけの破壊力がある出だしです。そして続く、妻の秘密と妻の妄想......。

    本作は暴力シーンの激しさによって4人の観客が気絶したとも言われており、カンヌの映画市場では過激シーンをカットした「カトリック版」と「プロテスタント版」が作られたほどです。

    日本でのリリースは絶望的とも言われていましたが、本国から遅れること2年の2011年に公開されました。


    ■『シンドラーのリスト』


    ホロコーストを描いた映画の中でも特に有名なスティーブン・スピルバーグ監督作品。1994年に公開され、アカデミー賞の12部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞の7部門を受賞した傑作です。

    ドイツ人事業家のオスカー・シンドラーが、1100人以上のポーランド系ユダヤ人を自分の工場で働かせるという名目で絶滅収容所送りを阻止し、命を救ったという実話を描いています。

    悪役として登場するのが、第二次世界大戦中にクラクフ・プワシュフ強制収容所の所長だったアーモン・レオポルト・ゲート。彼はプワシュフ収容所内の住居にあるバルコニーから毎朝囚人をライフルで狙撃していましたが、その数なんと500人以上と言われています。「プワショフの屠殺人」というあだ名で呼ばれていたサディストです。


    劇中の狙撃シーン


    あまり娯楽として見たい作品ではないので、二度目は見ない人が多いようです。


    ■『シックス・センス』


    結末は誰にも話してはいけない」がルールだった作品。ブルース・ウィリスが実は......わ分かった時の衝撃は忘れられません。

    しかし、結末を知った後に再び見ても同じように楽しむことはできない作品とも言えます。繰り返し見れば見るほど新しい発見がある映画は山ほどありますが、この映画の場合、あるキャラクターの行動1つ1つが滑稽に見えて興ざめしてしまいます。

    残念ながら、本作の魔法は一回きりの効力なのです。


    ■『プレシャス』


    実の母親には虐待され、実の父親には性的に虐待され、母親の恋人にも性的に虐待された上に妊娠。地獄に住んでいるような女性が、母親の反対を押し切って学校に通い、微かな希望を胸に強く生きようとする姿を描いたヒューマンドラマです。

    女性が置かれた状況だけで映画の内容が悲惨なのは明らかなため、それだけで見たくないと思った人も多いでしょう。そして、実際に映画を見た人はチキン嘔吐シーンを見て、「もう二度と見ない」と思ったのではないでしょうか?


    ■『それでも夜は明ける』


    1841年にワシントンD.C.で誘拐され、その後奴隷として売られた自由黒人(奴隷身分から解放されていた黒人のこと)のソロモン・ノーサップの奴隷体験記を原作としたスティーヴ・マックイーン監督の問題作。アカデミー賞作品賞を始め、多くの賞を受賞しました。

    ノーサップ氏の身に起きた一連の出来事は悲劇という言葉では片付けられず、ラストシーンには涙するばかり。奴隷制度や人種差別を軽く捉えていると批判的な声もありますが、見たことがない人は、一度は鑑賞したほうが良いでしょう。


    ■『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』


    80歳で生まれ、歳をとるごとに若返っていく男の人生を描いた風変わりな作品。しわくちゃの子供時代から適齢期のセクシーなブラッド・ピット、そして赤ちゃんへと移行していくさまは、始めこそ物珍しく楽しめますが、再び見たいか? と言わると、疑問に思う人が多いようです。


    ■『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』


    石油と金に固執する山師を名優ダニエル・デイ=ルイスが渾身の力で演じる『石油!』原作の映画。

    内容も内容ですが、全編にわたって重苦しい雰囲気が流れており、デイ=ルイスの熱演を最後まで目で追うだけで疲労する作品でもあります。


    ■『パッション』


    メル・ギブソンは問題行動の多い俳優ですが、監督の腕は認められています。

    そんな彼が撮った本作は30億円という制作費で、611億円超えの興行成績を叩きだした大ヒット作です。あまりの過激な描写ゆえに、劇場で死人が出たことでも有名です。

    では、これを再び見る気になるでしょうか? 一人で見る、友達と見る、恋人と見る、家族と見る、どのシチュエーションにも当てはまりそうにありません




    皆さんは共感できたでしょうか? 他にも「これぞ」という二度は見ない良作があれば、ぜひ教えてください。

    (C)2010 HAMILTON FILM PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.


    source: guyism, YouTube1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13

    中川真知子

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