▼第353号(2021.5.20)
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虚構新聞社発行
虚構新聞友の会会報
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目次
1.ごあいさつ
2.流言蜚語~シャーデンフロイデの話~
3.次回予告
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1.ごあいさつ
友の会のみなさん、こんにちは。虚構新聞のUKです。前号のときとはうってかわってジメジメした毎日が続きますが、いかがお過ごしですか。今月2通目の会報をお届けします。連日この天気のせいで、洗濯物部屋干し→生乾きでげんなりしております。
さて先日、「日本経済、低迷の元凶は日本人の意地悪さか」という記事が「ニューズウィーク日本版」に掲載され、ネット上で少し話題になりました。
▼日本経済、低迷の元凶は日本人の意地悪さか 大阪大学などの研究で判明
→https://www.newsweekjapan.jp/kaya/2021/05/post-143.php
かいつまんで言うと、「日本人は他人の足を引っ張る行動がアメリカ人や中国人より多い。そのためイノベーションを生み出せず、成長しなかった」という「失われた30年」に対する科学的(?)な分析。後で書くように、実験の解釈に疑問がないわけではないのですが、それはさておき、この記事を読んで思い出したのが中野信子さんの『シャーデンフロイデ』(幻冬舎新書)。
▼シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感
→https://www.gentosha.co.jp/book/b11399.html
どうしてヒトは成功者の失敗、零落に快楽を覚えるのか。俗に言う「他人の不幸で飯がうまい(メシウマ)」感情=シャーデンフロイデについて、脳内ホルモン「オキシトシン」のはたらきを軸として解説した本で、この中でも「日本人は嫉妬心を抱きやすい」といったことが書かれていました。話題になった「ニューズウィーク」の記事を深く知る補助線になりそうなので、今回のコラム「流言飛語」ではこちらを紹介します。
UK@虚構新聞社