第76号(2013.12.09)

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 虚構新聞社発行
   虚構新聞友の会会報
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 目次
  1.ごあいさつ
  2.坂本問答~朝日新聞と虚構新聞(前編)~
  3.次回予告
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1.ごあいさつ

 友の会のみなさん、こんにちは。社主UKです。これが今月最初の「会報」になります。今月は配信が遅れて申し訳ありません。

 すでにご存じの方も多いと思いますが、先週2日から4日までの3日間、東京に行っていました。第2回友の会会合の開催が主な目的でしたが、せっかくの機会なので、この1年東京でお世話になった関係各方面の方々に年末のご挨拶にもうかがいました。詳しくは本紙公式ツイッターをご覧ください。

 今年1年の活動記録を振り返ってみたところ、本紙書籍第2弾「虚構新聞2013」の発売が1月とあって、少し驚きました。今年は事件が起きすぎて、書籍の発売など、もうかなり昔の話だったように思えます。残念ながら「虚構新聞2013」は、さほど大きく売れたわけでもなく、おそらく第1弾同様、初版にて絶版となりそうな感じです。未確認ではありますが、「腸にまで!?」のCMでおなじみ、評論家の宮崎哲弥氏が関西ローカルの番組で紹介してくださったという話も耳にしました(確かにその時間帯だけ本紙サイトへのアクセスが微増していたので、おそらく事実でしょう)。もっと紹介してくだされば、増刷かかったかもしれないのになあ・・・。

 そんなわけで売り上げ的には決して成功ではなかったのですが、こうして自分の書いたものが活字になって世に出るということ自体、普通の人生を送る中ではなかなか経験しえないことなので、いい勉強になりました。それにもし何かで社主としての経歴紹介があったときに「著書に『虚構新聞2013』(宝島文庫)など」って書いてもらえるので、それだけでも十分うれしいかな、と。

 あとは昨年から始まった「週刊アスキー」での連載も、まさかここまでずっと続くとは予想外でした。以前誌面改定があって、そのことで担当さんから連絡が来たときに「誌面改定に伴い連載終了」と打ち切りを通告されるのかと思いきや、「今度から隔週連載を毎週連載にできますか」というありがたいお言葉をいただいたのを今も覚えています。

 正直IT関係に縛られた条件で毎週記事を執筆するのはなかなか大変な作業なのですが、その一方で「原稿料をもらってものを書くこと」に対する意識が高まりました。本紙サイトでは何でも好きなことを書けますが、商業誌に書くにあたっては表現や方針など、さまざまな制約の中で書かねばならず、しかも場合によっては「ひねりがたりない」として没が出ることもあります(以前2連続で没が出たときはさすがに心が折れかけました)。

 けれども、こういう経験を積み重ねていくなかで、自分が鍛えられたという実感は確実にあります。依頼に合わせて既定の文字数で起承転結をまとめる技術、文体の調整、語彙の選択など、今まで漠然とやってきたことを、拙いながらも意識的にコントロールできるようになってきました。

 ……どうも、長くなりそうですね。今年の振り返りは引き続き次回「会報」の本欄にて。

 今月もどうぞよろしくお願いいたします。

 UK@虚構新聞社