2019年3月11日
代 表 小 沢 一 郎
未曽有の被害をもたらした東日本大震災の発災より8年の月日が経過しました。震災で犠牲となられた皆様方に謹んで哀悼の誠を捧げるとともに、最愛の御家族、御親族、御友人を失われた方々、被災された多くの方々に対し、心より御見舞いを申し上げます。
復興の状況を見ますと、被災地における住宅再建はほぼ計画通りに進み、応急仮設住宅等の入居者はピーク時の6.5%にまで減少、復興道路や防潮堤などの各種インフラの整備についても、終盤に差し掛かっているといえるかもしれません。
しかし、産業・なりわいの再建はそれに追いついておらず、依然として、かなりの範囲で被災前の生産水準を回復できておらず、産業によるばらつきも目立ってきています。
こうした中、被災地では、人口減少に歯止めがかからないこともあり、将来不安がますます強まっています。まだ暮らしに笑顔が戻ったとは言い難い現状です。
だからこそ今後、産業・なりわいの再生と地域コミュニティの再構築に心血を注がなければなりません。いわば「心の復興」が目下最大の課題です。自由党は「心の復興」に全力で取り組んでまいります。
この間、毎年のように全国で自然災害が発生し、甚大な被害がもたらされています。東日本大震災の教訓を活かし、将来の被害をできるだけ減らしていくことは政治の責務です。
そして、全ての前提になるのは「記憶の伝承」です。風化は絶対にあってはなりません。福島原発事故をはじめ、多くの方々にとって震災はまだ終わっていません。国民一人ひとりがこの意識を持ち、行動していくことが求められています。
自由党といたしましても、その先頭に立って全力で取り組んでまいりたいと考えております。