小沢一郎代表 定例記者会見(2014年5月26日)


5月26日、小沢一郎代表が定例の記者会見を行いました。
会見要旨は以下の通りです。


20140526小沢代表会見



【 質疑要旨 】


野党各党の動きについて

Q. 野党各党の動きについてご見解を伺いたい。まず、日本維新の会と結いの党が合流に向けた政策協議を続けているけれども、その中で「自主憲法の制定」という趣旨の文言を入れるかどうかというところでやや難航している感もある。再編に向けた一つの動きだとは思うが、これについてどう思われるかという一点。もう一つ、来年の統一地方選挙をにらんで、民主党の中で代表選を前倒ししてやるべきではないかという声が一部上がり始めているようだ。いずれも他党の話ではあるけれども、代表としてどのようにご覧になっているのかお聞かせいただきたい。(NHK)
A. まさに、他の家のことだから、私がとやかく言う筋合いではないけれども、一点目の維新と結いについては、いわば言葉の問題だから両方とも冷静になればいい知恵が出てくるのではないか。大人同士の話なわけだから。結いの党の方も、絶対憲法はいじってはいけないという訳ではないのでしょう。そういうことぐらいで、意味するところは同じのとこだから、多分いい知恵が出るのだろうと思う。

それから、民主党の中のことは、何故前倒し論が出てくるのかはちょっと部外者なので分からないが、なにか漏れ聞くところによると、去年か参議院選挙の時、何か言ったとか言わないとかという話らしいけれども、これはもうまさに民主党のルールの話だし、後は党内の色々な思惑の問題だろうから、特に私がとやかく言う話ではないと思う。
Q. 民主党の質問に少し関連して、民主党のルールの話だからということだったけれども、ルールの問題であると言えば、小沢代表としては、海江田さんは任期まではすべきだというような考えか。(共同通信)
A. だから、ルールだけから言えば当たり前である。海江田さんが辞めると言わない限りは。ただ、去年何を言ったのか、どういう党内での話し合いがあったのか、そういうことはこちらは全く分からないから、何とも言いようがないということで、それこそ風の便りで聞く事には正式な会談と答弁という形で言った話ではないようだし、その時の言葉面の様な気がするけれども、とにかく直接それを聞いていないし、どんなものなのか経過も知らないから何とも言いようがない。

沖縄県知事選挙候補者擁立について

Q. 11月に選挙の始まる沖縄県知事選挙についてお伺いしたい。沖縄県議会等の野党で共闘して候補者を一本化して戦おうというようなことが言われているけれども、生活の党としては野党と共闘するにあたって、具体的にその統一候補に乗っていくのかというのと、その統一候補に乗るとしたらどういうようなことを政策として求めていくのかお伺いしたい。(IWJ)
A. 私どもの方で特定の候補者を今考えているということはない。また、私どものような一番小さい政党が主導するというのも常識的に妥当ではないと思うので、そこは皆の意見が一致する方向を我々も一緒に共同してやるということになると思う。
沖縄の場合は特に、飛行場の移設、埋め立てのこともあるし、あれだけ県民が反対を叫んでいたのが、政府の特別な予算の計らいで良しということになってしまったというのでは、ちょっと県民の皆さんにもそれはあまりにも情けない結果にとられてしまうのではないか。だから、沖縄県の皆さんが本当に従来の主張をきちんと通そうということであるならば、野党が統一して候補を擁立しそれを県民が全面的に支える、支援するという形になっていくべきだと思うし、常識的にはそうなるのではないかと思う。

集団的自衛権に関する世論調査結果について

Q. 集団的自衛権の新聞各社の世論調査に関して伺いたい。今日日経の結果が出て、各紙賛成のパーセンテージが大きく分かれたという結果で、読売、産経対その他という形になった。日経は賛成が28、反対が51だったと思う。この結果に関して、小沢代表がどのように考えられるかということを伺いたい。(フライデー)
A. 最初からあまりメディアの世論調査に私は信頼を置いていないので、どちらでもいいけれども、非常に客観性、正当性というのが疑われてしまう。
サンプルを取って同じ抽出方法でやるのであろう。そうすると、正しいサンプリングをしたとすれば質問の仕方によって、色々と意図的な事をやっているのではということになってしまう。
だから、どうもそこが私にもよく分からないけれども、結果的にメディアの信頼性を落とすことになるのではないか。
Q. 世論に関しては、結局報道だけ見るとどちらか分からないという状況になっているけれども、世論は賛成しているのか、反対しているのかというのは、小沢代表の感触としてはいかがか。(フライデー)
A. 何に賛成して何に反対しているのかというのが分からないのだ。集団的自衛権、賛成か反対かなんて言われたって、大概の人が正確に答えきれないでしょう。ましてや一般の国民がどっちなのだと言われたってどういうものだかよく分からないから賛否を言えない。

だから、集団的自衛権を一般的に認めるということになると、他国の戦争・紛争にアメリカもしくはその他の国と一緒に部隊を派遣する、海外派兵を可能にするというところまで言ったり、そうでなければこうだとかよっぽど説明して設問しないと分からない。
だからそこは、質問の仕方によってそういった差異が大きく、まるで正反対になってくるのではないだろうか。
だからその意味では、やはりメディアの公正さというのを皆だんだん信頼しなくなってしまうのではないか。

予算委員会集中審議について

Q. 今の集団的自衛権に関連して、今週予算委員会で集中審議やる予定になっているが、党内からはぜひ小沢代表に予算委員会での党の代表として質問に立ってほしいという声が強いようだが、代表がお立ちになる予定はあるか。(岩手日報)
A. 先ほどもその話があったけれど、皆がやれやれいうものだから、私も民主党の代表の時に小泉当時の首相ともやったし、それから安倍第一次内閣の時もやったけれども、私の質問に全然答えていただけなかったので、結局俗な政談みたいな話になっていまい、メディアの方もそっちの方を取り上げるし、論理的なきちんとした筋道の通った議論というのは国民に伝わらなかった。あまり、それは論理じゃないとか筋道がおかしいとかなんとかと言えば言うほど画面を通じての印象は悪くなるし。

だから先ほども言ったのだけれど、そんなにプラスにならないと私は思うと。全く議論がかみ合わないし、例えば自分の議論だけを言ったとしても、その論理も筋道の通ったいい議論だったとは絶対にならない。だから、気を使ってやるくらいなら、どこかの地方に行って皆の応援で気を使った方がよっぽど票になるのではないかと言ったのだけれども、皆は出てやってもらいたいという意見が多いようである。でも私としてはちょっと疑問だ。