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石原環境大臣発言、安倍政権の考え方を如実に表している
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石原環境大臣発言、安倍政権の考え方を如実に表している

2014-06-24 18:35

    鈴木克昌代表代行・幹事長 定例記者会見(2014年6月20日)


    第186回通常国会閉会日の6月20日、鈴木克昌代表代行が定例の記者会見を行いました。
    会見要旨は以下の通りです。


    20140620鈴木幹事長会見


    【 冒頭挨拶 】

    1月24日に始まった今国会、会期150日ということで、6月22日に終わるわけだが、事実上は今日20日で店が閉じられるということである。
    色々とこの国会を振り返って、本当に沢山の出来事があったが、一言で言えば大変虚しい、そして心配な国会だったと思っている。
    虚しいというのは国会本来の議論の場ということが、主要な法案ほど議論の場が作られずに、政府与党の思惑通りに進んでいってしまったと、それを野党が阻止することが出来なかったと。ある意味では虚しいという風に思っている。

    それから、一つ一つ振り返って行けばきりがないが、総理は好循環実現国会ということで、1月24日に声高らかに宣言をされたわけだが、実際には、私はそれとは程遠い現状だと思っている。
    もちろん、一部株価が一時よりも高いからいいではないかということかもしれないが、その株価一つ取っても、ある意味では放漫な財政のというか、大変大型の予算を組んで無理やり景気を挙げているということであって、大企業や大都会やお金持ちにとっては、確かに好循環実現になっているかもしれないが、例えば中小零細企業、そして疲弊する地方、それからお金持ちでない人々にとっては、全く好循環とは真逆の状況になっていると思う。
    したがって、非常にこの国会というのは、私はとても合格点を与えられるような国会ではなかったと思っている。

    何点かあるが、一つは、自公政権の復活で官僚政治が復活をしてしまったということ。それから、二つ目には4月の消費税増税含めて、悪い物価高で国民の生活が逆に苦しくなってしまったということ。そして、アベノミクスで格差がどんどん広がっているという状況。それから、とりわけTPPが、幸いにして今交渉が中断しているけれども、あの流れのまま進めばアメリカの世界戦略というか、そういった思惑通り進んでいくということであり、もちろんその恐れは今でもあるわけだけれども、非常に大きな問題があるということ。

    もう一つ忘れてはならないのが、原発に対するエネルギーに対する政府の考え方というのも非常に大きな問題である。とりわけ最後に石原環境大臣の「金目でしょう」という発言に象徴されるように、殊更口では東日本大震災からの復旧・復興が我国の最大の問題だという事を言いながら、実際には復旧も復興も進まないし、未だ多くの方々が故郷に戻ることが出来ない、多くの方がまだ避難生活を余儀なくされている中での、金目のという発言はまさに、自民党のそして政権の考え方というのを如実に表している発言ではないかと思っている。

    それから、もう一つは集団的自衛権の問題だが、本来外交が最大の戦略だと思うが、その外交も全く無策の中で、集団的自衛権を行使しなければ日本の国が危なくなると、国民の生命・財産・生活が脅かされるという風に煽って、しゃにむに憲法を無視して集団的自衛権の容認に入っていこうという流れは、本当に日本をますます孤立化させていく状況になるのではないかと私は思っている。いわば、いつか来た道をまた戻ろうとしているような気がしてならない。

    最後にやはり、一番大きな問題は国民にとって選択肢がない状況が続いているということである。巨大与党に対して野党がばらばらであるということで、安倍政権の暴走を許している最大のポイントというのは、私はそこにあるのではないかと思っている。
    我党はいずれにしても、「国民の生活が第一」ということで、今国会なかなか国民の皆さんの期待に十分応えられなかった部分もあるかもしれないけれども、いずれにしても民主主義の再生の為に、これからもしっかりとがんばっていきたいと思っている。

    それから、法案に対して我党は、「国民の生活が第一」ということを視点に今国会対処してきたつもりである。とりわけ重要な法案を共同提出者としてやってきたということで、例えば国民投票法改正であるとか、山の日の制定であるとか、それから被災地の復旧・復興のための法案であるとか。どう見ても国民の皆さんにとって非常に大きなものについては積極的に法案を提出して、そして可決に向かって努力をしてきたということで、そういう意味では我々は着実に進めてきたという自負はあるけれども、冒頭申し上げたように、全体の流れからいって今国会を振り返ると、非常に虚しい、そしてある意味では申し訳ない、国民の皆さんに対して我党が十分力を発揮できなかったことに対して本当に申し訳ないという風に思っている

    この国会閉会後も、野党再編に向けて、我々は全力を挙げて、与党に対する対抗軸として国民の皆さんの選択に応えられるような体制を作るということで、全力を挙げていきたいということである。


    【 質疑要旨 】


    石原環境大臣不信任決議案提出について

    Q. 先ほど石原大臣の発言についておっしゃられたけれども、今日衆議院にも野党の皆さんで不信任案が出された。あらためてその不信任案を出された理由と石原さんに対する思いをお聞かせいただきたい。(NHK)
    A. これは我党では、被災地出身の畑代議士が登壇をして本会議の場で、不信任案を出した理由を限られた時間ではあるがはっきりと申し上げると思う。
    あえて私から申し上げれば、先ほどの話の中でもさせてもらったけれども、やはり今、国にとって最も大事なことは、東日本大震災からの復旧・復興だということを総理も口を開けばそれをおっしゃっているし、最大の今の内閣の責任だということを言いながら、ああいう発言が出るというのは、私は本当に今の政府の姿が現れていることだという風に思っている。
    いずれにしても、畑代議士がその辺のところを被災地の議員として、怒りを持って今日討論をさせてもらうのだと思う。

    野党再編に向けた動きについて

    Q. 最後に、閉会後も野党再編に向けて全力を投球するとおっしゃったけれども、生活の党としてはどのように活動されるのか。(NHK)
    A. いつも申し上げている通り、我党はドアを開いているというよりも、むしろドアを取っ払っていつでも、目的は一つだから、自民党のそして安倍政権の暴走を止めるという一点で、どの党とでも協力をしていきたいと思っている。
    ただ、いつも申し上げるように、やはり野党第一党、そして第二党が明確な方針を早く出してもらうということが大事だと思う。
    残念ながら我党はもっとも小さな政党になってしまっているので、我党からリードをしていくということは、やはり事実上出来ないと思っているので、他党との連携を深める、情報交換を深める等、そういう中で再編を目指していくということだと思う。
    具体的な動きということよりも、そういう思いで今のところ動いている。
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