今回LIFELOGに初投稿させていただきます、三重県にてお米を作って販売などしている「西岡農民」といいます。このLIFELOGは雑談系生主の記事が多いのですが、私はFX系生主について記事を書きたいと思います。
「FX」という言葉を知ったのは2004年頃のこと、「為替証拠金取引」とは素人には難解な金融用語である。2002年頃から2007年の法改正まで、悪名高かったFX取引業者を諌めるかの如く金融庁が法改正に乗り出し、あっという間に日本の個人顧客ベースのFX取引高は世界でも類を見ないほどになり、マネーの流動性はさも金余りとなった昨今。
ニコニコ生放送というウェブツールが世にリリースされた2008年12月は、奇しくもリーマンショック最中(100年に1度と言われる金融危機)であった。円がリスク回避のため高騰し、ドルは暴落、世界の富裕層マネーから何から何まで、試算によるとなんと富裕層マネーが数か月で3000兆円分ほど溶けたという。一気に世間は不景気になり、ネットは暇人に溢れ、『暇だし面白い奴でも見るか』と、ニコ生界隈を筆頭にネットパフォーマーは米国の量的金融緩和マネージャブジャブかの如く溢れていった。そんな最中、世間の不景気とは反対にネットを代表して『私、儲けています!』と不敵に含み笑いしながらFX生放送する男が一人いたのである・・・。
絶頂期敏腕ハイレバFX生主
1pips150万円の乱高下にも関わらず『ぐふふふふふ・・』と不敵に笑う男、「GFF」氏である。
GFF氏は2010年にニコ生FX生主カテゴリーに登場し、10万円を資金に二カ月で億った(資産1億円突破すること)男。当時私は全くFXとは関係ない放送をしていた(農業放送)が、家族と田んぼ作業をしている最中にリスナーさんから『おまえもGFFみたいになれよ』と言われ、『さすがにそんなの無理だろう・・』と、信じられない思いをしたものである。
ちなみに2010年頃には、まだ金融庁が決めた個人投資家保護の観点からFX業者に定めたレバレッジ規制が段階的に憂慮されていて、100倍→50倍→20倍、とその後徐々に低くなっていったものの、最後のリスクが取れる絶好のチャンスとあって、こぞって個人投資家はハイレバレッジポジションを取り、ニコ生FX放送を騒がせていた。
2010年のそんな楽しい時代の宴をお届けしていたFX生主達は今思うと大勢いた。その立役者を上げるならば、ニコニコ動画にも残っているが「顔文字」氏の放送がある。GFF氏と比較すると「静と動」とでもいおうか、その楽しいパーソナリティが織りなす、これまたハイレバレッジFX取引が見せる数々のFX相場放送は、コメントアクティブでも相当な盛り上がりを見せており、楽しい激しいFX放送を待ちわびるリスナーと一体となって熱く熱く繰り広げられていた。
しかしFX生主も大金を動かしていると身バレなどは相当のリスクとなる。顔文字氏は身バレのため、放送を自粛せざるを得なくなってしまった。だが、誰が居ようが消えようが、当時のFX個人投資家達のニコニコ生放送トレンドというものがあるならば、最後のハイレバレッジFX取引の宴を間違いなく謳歌していた。次から次へと人気ハイレバFX生主が、湧出るように這い出るように、その熱い取引がリスナーのPCの液晶画面に映し出されば出されるほど、毎日毎日そのFX生主の欲は深まり、損する放送も増えに増え、FX生主として注目されたい生主のハードルも上がり大変であった。そんな時代も終わりを迎えようとしていた2010年の後半、また違うジャンルのFX生主がニコ生FXの表ざたとなる。
親の金系FX生主の紹介
個人FXトレーダーが金融庁の規制により、少額(数十万円から数百万円)からハイレバレッジ取引ができる時代も終わりを迎えると、親の金FXというものが多く見られるようになってきた。親の金で生主しているの印象でいうと、ニコ生配信者は今も昔も暇を持て余しているニートや無職、学生、アルバイト勢が圧倒的に多く、親にパラサイトしてる生主はかっこ悪いとニコ生的に決まっている。ちゃんと正社員として立派に会社に属している人間がわざわざ『いちいちニコ生に何しに出てくるんだ?』と感じる理由も当然の如く然りである。しかし普通の雑談生主の世界ならそうであろうが、FXの生主の世界はちょっと違っている。
少額ハイレバが出来なくなった2011年の日本の個人投資家FX生主は、ハイレバFXをするには親から引き受けた纏まった資産や大量のポケットマネーでたくさんポジションを取るか、ギリシャなどの比較的リスクが高いであろう海外のハイレバレッジ取引が可能な業者に頼らざるを得ないようになり、本当は貧乏なFX配信者がそれでも人気を集めようと親の金だろがなんだろうが、必死になって金を用意し登場し始めた。
話は逸れるが、女性の配信者が特にそうだが、自己顕示欲を美的センスに求め、それをリスナーに問いかけ『可愛いね』などとコメントを貰って日中夜喜んでいる光景をよく目にする。FX生主ともなろうものなら『可愛いね』、ではなく『投資センスあるね』、や『金持ちだね』、などとコメントを頂き喜ぶものである。要するに親の金でFX放送してるとバレなければ良いということであるがそう簡単にFXリスナーの目は欺けない。
バレたら炎上も覚悟の上で、ニセ金持ち野郎共は親の金も自分の金と言い張りFX放送に挑むのが常識である。
「涼宮ハルヒのFX」氏がその一人である。彼こそ親の金FX、そして周知にチヤホヤされたい系FX生主としての代表格ともいえよう。彼は最初こそ言わなかったものの、親の金、しかも母子家庭で、その母親は高齢者で年金暮らしであり、涼宮ハルヒFX氏は無職でニートであった。だが親の金1000万円を元手にハイレバレッジ個人投資家の時代が終わったかに思われた最中登場し、大金を賭け『ハイレバレッジ時代のニコ生FXの光景はまだまだ続くんだ!』と言わせんばかりに親の大金でポジりにポジってリスナーを沸かせ、尚且つ最初だけ1000万円を1500万円ほどまで増やしてみせた。
だが自己顕示欲の強い涼宮ハルヒFX氏は、儲けた札束の万札100枚を放送で見せびらかし、顔文字氏やGFF氏のような、安易にリスナーを敵に回すようなことはしなかったFX放送主とはかけ離れてスキャンダルを起こしまくった。
ここで具体的に涼宮ハルヒFX氏がどんなFX取引をしていたのかを紹介しよう。涼宮ハルヒFX氏の伝説は、まず親にオージー系通貨(オージー系通貨とはスワップという金利が毎朝ドル円などと比較すると数倍から数十倍付く通貨のこと)をFXでロングすることによって、『1000万円運用すれば一日平均毎朝数万円程度儲かるよ』と母親に吹き込み、結果、一カ月もかからずその1000万円を溶かしてしまう放送をしたことである。一時的にその金を1.5倍に増やしてリスナーに『どうだ!すごいだろう?』と見せびらかす放送までしておいて、瞬時とも言えるほど簡単に、大金を溶かした。しかも親の金をである。
そしてその後も毎日のようにニコ生顔出し放送して堕落生活+貧乏ニートぶりを発揮していた彼に、当たり前のようだが、まともになって欲しい一心と金を返して欲しい一心で母親のよしえ氏から、ニコ生放送中にも関わらず、凄まじいほどの激が飛んでくるようになる。FX生主であろうがなんであろうが、母親に怒られる男の情けない場面ということで、実家バレ、親バレ、本名バレと、様々な要素と、何を隠そう親の大切な1000万円を溶かしたという汚点が加わり、リスナーの飯ウマ放送となり、彼が彼の母親に生放送で怒られることが祭りと化し、ニコ生人気然り、YouTubeでも彼の動画関連は今や累計1000万再生を超している。親の金をFX生放送で溶かし、親に生放送を通して怒られること、それをリスナーが見て『とんでもないバカ息子だ!』とはやし立てる。そんなあるようでない、ないようである巷の話を動画シリーズで見れる快感をネットでシェアできる昨今である。
本物のエグゼクティブFX生主の紹介
片や、本当の金持ちもFX生主界隈にはもちろんのこと居るのである。法人口座というFX口座があり、金融庁が個人投資家保護の観点で規制したレバレッジ網を潜り抜ける方法がある。そして法人口座を持っている=会社を経営している=本物の金持ち系FX生主である。そんな本物の金持ち系FX生主と、ニートの親寄生+ゴミ屑系メンタルを持ったFX生主、二極化甚だしい世界がニコ生FX上で繰り広げられているのもちょっと驚くが、これまたどうしてギャップ萌えとも云える.
一人本物の金持ち系FX生主を挙げるなら、これまた2012年に引退してしまったが、「大王」氏というトレーダーがニコ生FXに2年ほどいた。
大王氏が生放送放送1時間で300万円負けようが、8000円勝とうが、金持ち系FX生主に目がないリスナーや放送主が注目し集まった。そこで未来の億円レベルの大金をFX相場にて手に入れるであろう立役者が参加していたりして、今思えば200〜300万円程度しか投資口座に入ってなくても、たった数か月で数千万円も投資相場からGETするような人間が大王氏の周りには集まってきていた。大王氏がニコ生FXで活躍したのが2012年前期までのため大王氏に絡んできていたFX生主はその後アベノミクスで大化けした模様である。
金持ちには金持ちが集まってくるかの如く、FXは未来に投資する金融商品なので、ただのオフ会でもそこで金融相場やFXテクニックの情報などが溢れていて、金銭嗅覚の鋭いFX生主はその情報を宝のようにGETし、未来への運用に役立てていたことであろう。ちなみに大王氏は珍しい形で引退した。
なんと彼女に自分の経営する店の情報を洗いざらいネットにぶちまかれ、リアルに経営する店に通報や理由のわからない電話がたくさん来る始末となり、自分の店の掲示板がネットのどこかにあったらしく、そこにも大王氏の情報などが書かれ、その結果FX放送引退となってしまったのである。リスナーからみれば尚更、FX放送主本人でもどこで何があってFX放送引退につながるかは、FXの相場は容易に予想できても、なかなか簡単には予想できないもの事実であろう。
まとめ
こうしてニコ生FXの黎明期から現在、筆者も絶賛大負け中のアベノミクス時代まで、あっという間の4年であったが、十分なほど先輩FX生主の方々が活躍されたことは言うまでもなく、是非とも『FX生主なんて見たこともない』という方にはお届けしたい世界であり、このたび役不足ながら記事を執筆させていただいた所存であります。
あとがき兼、最後に伝えたいFX生主の情報
最後にFX放送主の具体的な名前をあげて、今、この「景気が良いのか悪いのか地味に分かり辛い」ご時世に、勝てないFX生主達はどうやって凌ぎ、どうやって這い上がろうということに必死になのか、を紹介したいと思った次第です。2名紹介したいと思います。
「あんこ」氏。
あんこ氏は、乞食系FX生主の筆頭格である。
説明することなかれ、見ればすぐ分かる、1枠で完全な乞食系生主と分かるほどである。そして累計振込額も大手生主でもないのに相当である。それにつけて何が他と違うか、それはリスナーから振り込まれた数万、数十万、数百万、という金は全て相場で溶かしてしまうということ。しかし、あんこ氏のすごいところは、乞食放送をし、その日数万円が銀行に振り込まれようものなら、ものの1時間ほどで時には何十万円にも増やす。しかも一回ではなく何回も、『こいつはこのままだとリスナーの振込額を、億円超すまでに突破させることができるかもしれない』と、その疾走感ある金の増やし方に言い様もない期待感がその放送から伝わってくるほど。
そんな彼のコミュニティ説明覧には、たった10数回全力で20pips取っていけば2週間で10万円が1億円になると書いてあったとかなかったとか。ぜひ今後達成してもらいたいものである。余談であるが、あんこ氏は振り込んでくれたリスナーさんに仕事まで紹介してもらい、1週間で京都から四国まで逃げてきたりしている。
「塾講師」氏(現在、「元塾講師」と名乗る)
なんと元塾講師氏はAV監督になってしまったのである。しかも放送でリスナーと相談してAV監督になって凌ぐ道を発明した模様。元塾講師氏は亡くなられた親御さんの託してくれたマンションを使って、怪しい診断室を2011年〜2012年にかけて新宿で営業していた。メンタル的な何かを診断していたらしいが、氏に近い人の話によると『女の客目当てにやっているんじゃないか?』ということであったが真相は藪の中で、今は廃業し、すぐに就職するためになぜか北海道に赴き、なんとブレインウォーカー職から牧場作業員に転職してしまった。
毎日家畜の糞片づけに追われていたようだが、しばらくして辞め、その後営業職に転職し、営業職の話をFX放送片手に楽しそうにしていたのだが、突如また辞め、今回のソフト販売自営業をリスナーとともに思いつき、もう実際女性をスカウトし、自ら男優兼で撮影し、洗濯屋けんちゃんとかいう生主にモザイク編集を頼み、あとは皆リリース日を待つばかりのところまでリスナー共々引っ張ってきている。実際今後どんな作品を撮るのか放送で話をしていたので紹介しよう。
『僕が、AV女優にFXを教える程で、教えたら大損して、あげく鞭で殴られる展開で・・・』
そんなFX投資家にはたまらないシチュエーションが彼の作品には今後お目見えするようだ。ちなみに20代後半にもなって資産マイナスのハルヒ氏や、30代前半にもなって母親に寄生してニセエグゼクティブ職のパン粉氏などFX生主達を、『1万円払うから男優やらないか?』と誘っているが、意外とまともに追い返されていた。
「FX放送で大損→AV男優をやって凌ぐ」
もしFX相場の神が居るならば、決して認められない方法論なのかもしれない。だがFXの相場から外れもするだろうが、もっと奇抜で鬼才なストーリーを彼らは将来に描きリスナーに提案する。そしてそれを自らの愛するリスナー達とともに叶え現実のものとしていく。私はそれが気になって気になって、家でポツンと一人FXをしながら彼らの放送を毎回チェックしてる。
ちなみに、2chで「ニコニコ FX」と検索すると、既に引退したFX生主も含めて、今も昔も変わりなく愛されているFX系生主の情報が満載の【FX生主総合スレッド】が発見されるであろう。ただし、閲覧には要注意されたい。純粋な雑談放送や人を揶揄して喜ぶ放送、ちょっとふざけた覆面放送、などといった放送にはない、ガチで人が相場で大金を溶かして喜ぶ連中がこぞって集まっている。もちろんFX放送で資産を増やして増やしてビッグウェーブに乗りつつあるFX生主も話題になっているが、金を溶かすまで、彼ら投資系リスナーは追いかけ見守り見つめ続ける。時には悲惨にも金を溶かすようポジションを取るようにコメントする。もちろんリアルバレした金持ち系FX生主や乞食系FX生主、ただの貧乏系FX生主にもFX生主リスナーは容赦なく絡み、時には粛清を与える。
私もかつてニコ生やツイキャスなどで、配信をリスナーと分かち合い、インターネットで平々凡々と毎日生配信し手に入る自由や未来を夢見た。だがそれにも敗れ、自分のネット暇つぶしの最終地点かとも思わされるニコ生FX界放送カテゴリーに辿り着いた。しかしそこに人間対人間の、金を通したありとあらゆる物語が詰まっているとふと今気づく。そう、あなたがネットに自分の金を晒し、それを元手にリスナーに見えるように金融取引したとしよう。早速あなたのストーリーは金に纏わってネットで語り継がれ始める。そんなはちゃめちゃ金融投資系ニコ生界隈、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
記者名:西岡農民
コミュニティ:co2025525
コメント
コメントを書くなかなか面白い記事だったがFX用語の解説がもうちょっと欲しかった
西岡くんはお米だけ売ってればいいよ
記者も記事も多様化したほうが、やはり興味をそそります
この記者さんの記事は、少し意外でした
そういえば、自宅の配信環境を垣間見たことがありましたが、
生主さんもリスナーさんもいろんな環境でニコニコに接しているんですね
次回も、是非期待してます、ちなみに本業は大切に
面白い記事でした。UTさんの記事も期待してます。