さすがこのチャンネルの会員(弟子)なだけあって、前回のブログではさまざまな暖かいメッセージと、数名の方による法的な議論が飛び交い楽しませていただきました。

ちょうど法律にも興味を持ち始めているところだったので、良い機会だと思い、弁護士の先生に相談させてただきましたので、以下に掲載させていただきます。


【チャンネルコンテンツの適法性に関して】

引用へのご指摘についてお答えすると、

元論文を参照していただくと分かりますが、論文の価値はその結果のみにあらず、どのような動機でどのような問題意識でもって、どんな実験デザインで、どんな母集団にどんな統計処理を行い、どんな要素を調整したかという思考過程、すなわちアイディアを記載することに大きな意味があります。研究者や論説者は、このようなアイディアを参考にして、また自らの研究や論述を展開するわけですね。

ここで、著作権は著作物の創作によって生じますが、その著作物とは、日本の著作権法によれば、「思想又は感情を創作的に『表現したもの』であって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」(211号)とされています。

著作部として保護されるのは、その著作物が外部に『表現されているもの』でなければならず、アイディアそのものには著作物性は認められず、故に、著作権も認められません。


したがって、当チャンネルのコンテンツは、先人や専門家たちのアイディアを参考に自らの意見を述べているにすぎないので、そもそも、著作権侵害はあり得ないのです。

実験の細かなデータやグラフの記載がないのも、DaiGoさんが先人や専門家たちのアイディアそのものを参考にしているからだと思います。


また、仮に、表現を引用しているとしても、実験と結果の一部を自らの論評を裏付ける根拠や前提や参考として引用している場合は、「目的上正当な範囲内」として、引用が許されています(著作権法32条)。


当チャンネルのコンテンツでは、元論文の実験と結果の一部を紹介(一部のみ引用)して、それに応じて実生活への応用(オリジナル)を解説しているにすぎないので、「目的上正当な範囲内」として問題なく適法であると考えられます。


その一方で、今回問題になったDaiGoのニコニコチャンネルやYouTubeまとめてみた!的なブログは、事情が異なります。


【著作権侵害】放送の一部ではなく大半をまとめているだけなので(表現をそのまま利用し、かつ、目的条正当な範囲内を超えている)、違法となる可能性が高いと言わざるを得ません。


【パブリシティ権の侵害】他サイトとの差別化を目的とし、広告としてメンタリストDaiGoの名前を勝手に使用(フリーライド)しているので、違法となる可能性が高いと言わざるを得ません。


分かりやすく例えると…


仮に、このチャンネルが【ブルターニュ南大学ニコラ・ゲゲン博士の論文をそのまま記載したとか、まとめてみた】とか【スタンフォード大学ケリー・マクゴニガル教授の論文、書籍をそのまま記載したとか、まとめてみた】だったら問題になるわけです。

表現をそのまま利用していると言えますし、他のコンテンツと差別化を図るために、著名人(教授)の名前にフリーライドして広告してることになり、適法な引用として許されることもありません。


以上、専門家の方の見解でした。






【最後にDaiGoから会員の皆様へ】

このチャンネルは本来はただの趣味で始めたものであり、いつ辞めても惜しくないと考えていました。


ところが、


11万人という多くの方々に師事してもらえたこと、実際の会員さんとお会いする機会(超会議など)を通して、

会員の皆さんは僕に【人とつながること】の喜びを気づかせてくれました。


今ではこのチャンネルの皆さんとの【540円の関係】は僕にとってはかけがえのないものになりました。下手をすると本を書いたり読んだりしている時よりも、今はこのチャンネルの放送をしてる時が楽しいです。笑





僕は、皆さんに【より使える情報を、使いやすい形で】提供することだと考えているため、それ以外のことはないがしろにする傾向がありました。


今回の問題のような専門家への法的見解を求めるべき案件を、軽はずみに個人のコメント(ある意味、サンプル数1ですね)としてブロマガに投稿して皆さんを混乱させてしまったのは僕のミスでした。大変申し訳ありませんでした。




しかしそれでも、

今でも、僕の気持ちは変わりません。


法的な問題を抜きにしても、そんなことで小銭を稼ぐことが、


あなたにとって

【本当にしたかったこと】なのでしょうか?

【新たな人生への挑戦】なのでしょうか?


もう一度、よく考えて欲しいのです。


このチャンネルはあなたにとって【その程度の価値】しかなかったのでしょうか?

だとすれば、それこそが僕の罪なのかもしれません…


会員の皆さんが、僕に大きな変化を与えてくれたように、皆さんにも大きな変化を経験して欲しい。そう思って、いや、信じて今後もこのチャンネルを皆さんと続けていけたらなと思っています。


もしかしたら、まだまだこんな悲しい問題が起きるかもしれませんが…その度に弟子の皆さんと一緒に乗り越えていけたらなと思っています。


今後とも、DaiGoともども、このチャンネルをよろしくお願いします。