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ども! イケダミノロックです。
『麻雀格闘倶楽部』の運用を止め、なりふり構わずに90年代の脱衣麻雀ゲームに入れ替えた結果、『ファイナルロマンスR』という救世主が「高田馬場ミカド」を救った。
『ファイルロマンスR』は1995年末にビデオシステムからリリースされた脱衣麻雀で、ナンバリング的には初代、2に続く3作品目にあたる。CPU戦はオーソドックスな脱衣麻雀で、勝ったポイントでイカサマアイテムを購入可能。また、前年にリリースの『ファイナルロマンス2』同様、1枚の基板で通信ケーブルを用い、対戦格闘ゲームよろしく筐体2台での乱入対戦が可能、さらに対戦拒否(それぞれCPU戦)もできるという、当時としては画期的なビデオゲーム麻雀だ。
乱入対戦の際は、まず女子キャラ(パートナー?)を選び、こちらが勝った場合は対戦相手の選んだ女性キャラの裸体が強制表示されるし、負けたら負けたで敗戦画面が表示される。勝った側とすれば、大して見たくもない女子キャラ裸体が拝めるわけだが、今思うと「この機能いる?」という仕様が味わい深い(笑)。何にせよ、『ファイナルロマンス2』と『ファイナルロマンスR』は全国のゲームセンターに爆発的に出回り、稼働後も高インカムのタイトルであった。
以前の記事(ゲームタイトル入れ替えについて・その2 )を読んだ人ならわかるが、ミカドのインカム表は売上が良いタイトルほど下に表記されるようになっている。
写真をご覧のとおり、『ファイルロマンスR』はどれを見ても「高田馬場ミカド」1階タイトルの売上ナンバーワン!(笑)。数名の常連さんと一般客が常に席に座っている状態となっている。これまでに麻雀コーナーの他台には2Dや実写などのさまざまな脱衣麻雀タイトルを何度か稼働させてみたが、インカムは『ファイナルロマンスR』がダントツであった。
「絵師のすぎやま現象さんってそんなに人気あるのかな?」と思い、プレイしている方に質問してみた。すると……。
「上がり方が気持ちいい」
「頑張れば1コインクリアできる」
「プレイしていて楽しい」
「絵はどうでもいい」
絵はどうでもいいんだ(笑)。というわけで、こちらの予想に反し、イカサマアイテムを含めたCPU戦のチューニングが絶妙だという返答が多かった。ちなみに、難度設定は「新宿ミカド」時代に中古屋で買ってきたままでイージー設定になっていた模様。
とにかく『麻雀格闘倶楽部』を売却(※金もらってねーけど!)した2007年から2018年現在まで「新宿ミカド」~「高田馬場ミカド」にて、一週間あたり25000円から30000円代の売上をキープし続けるバケモノで、『上海II』同様に「ミカドが選ぶ夢のマイホーム基板」に文句なしでノミネート(笑)。
これまで『麻雀格闘倶楽部』登場以前・以後では、同じ麻雀ゲームでもゲーム性や遊びの方向性がまったく違うことを説明してきた。『麻雀格闘倶楽部』のようなリアルでヒリヒリする対戦もよいが、脱衣麻雀には脱衣麻雀としての「アガる楽しみ、気持ちよさ」という魅力がある。麻雀を対戦するだけならスマホやPCで無料で遊べてしまう昨今、ゲームセンターでしか味わえない魅力や住み分けとして存在する脱衣麻雀は十分なアドバンテージになるのではないだろうか?
とはいえ、ゲームセンターから駆逐され、脱衣麻雀勢たちはきっと寂しい思いをしていたんだなと、『麻雀格闘倶楽部』の栄枯を見た今だからこそ理解できる! いや、違う!
ビデオゲーム麻雀の逆襲はこれから始まるのだ!!
考えてみれば『ファイナルロマンスR』は、リリースされた年代、拒否を含めた対戦要素など、ユーザー・店舗ともに痒いところに手が届く仕様とデザインセンスが完璧に合致しており、メーカー各社が80年代に切磋琢磨してきたビデオゲーム麻雀におけるひとつの完成形なのかもしれない。
将来的に『麻雀格闘倶楽部』のサービスが終了したとして、その時『ファイナルロマンスR』は「ミカド」をはじめとするゲームセンターで稼働しているだろうか……?
俺は確信する。
「絶対に稼働している!」と。
(終わり)
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