『燃えろ!!プロ野球 ホームラン競争』のプロゲーマー集団「NO FUTURE」のリーダー・KMが、さまざまなミカド勢と対談する連載企画「KMvsミカド勢」。

 大学に進学し、バイト代をゲーセンと基板につぎ込む日々を過ごすアジ。そんななかで『アカツキ電光戦記』と、ミカドでも強烈な存在感を放ったプレイヤー・時の扉と出会い、より一層、格ゲーシーンに飛び込んでいった様子を振り返る。

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テキスト構成・写真撮影/クドータクヤ

■見知らぬ自由を抱きしめよう

KM:大学生の頃ってどんな感じでした?

アジ:ひどかったですね。居酒屋でバイトしてたんですけど、サークルには入らず、ゲーセンや家でゲームを遊ぶ日々で。バイト代は全部ゲームにつぎ込んでましたね。基板もそうですし、ブラウン管の縦置きモニターも買ったりして。ケイブの『ピンクスゥイーツ』は新品、26万円で買いましたね。

KM:その熱量がすごいなぁ……基板コレクター・アジじゃないですか。その時期って格ゲーはまったく?

アジ:いや、『アカツキ電光戦記』との出会いがあるんですよ。向ヶ丘遊園にある大学に通ってて、その近くあったコンピューターランドっていうゲーセンに『アカツキ』が導入されたんですよ。『ダラテン』に通ずるシブい雰囲気があるなって思って格ゲーを再開して、大会にも出るようになった矢先、時の扉さんに出会っちゃうんですよ。

KM:来ましたね、時の扉! WANDSと出会っちゃいましたか(笑)。俺たちのバンドリーダーと『アカツキ』で知り会うなんて。