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肩や首のこり、だるさ、目の疲れなど、どうやっても取れない“重い疲れ”。 それを解消できるのは正しい入浴だと、 温泉療法専門医の早坂信哉 (はやさか・しんや)先生は言います。これまでに3万人以上を調査し、お風呂研究を20年以上続けてきた早坂先生曰く、「入浴こそ、一般の方ができる、もっとも優れた健康法」なのです。 しかし、同じ入浴をするにしても、間違っていては逆効果に。入浴大全とも言える早坂先生の著書『最高の入浴法』(大和書房)を参考に、正しい入浴方法を見ていきましょう。 最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案
1,512円
購入する 入浴が健康にもたらす4つのメリット では、毎日お風呂に入るとどんなメリットがあるのでしょうか? 早坂先生の研究チームでは、湯船に浸かることの健康効果を以下のように明らかにしています。 ・睡眠の質が向上する。 ・主観的健康感(自覚する健康状態)がよくなる。 ・「幸福度」が高くなる。 ・3年後、要介護状態になるリスクが29%減少する。 『最高の入浴法』4ページより引用 とくに、お風呂に入ることは長生きにも直結するようです。本書によると、世界196か国において、「毎日のように湯船に浸かる習慣を持つ国」は日本だけ。日本が長寿大国になったのは、 「毎日1回入浴」という習慣があったおかげ と早坂先生は分析しています。 せっかくお風呂に入る習慣のある国に生まれたからには、将来のためにも毎日効果的な入浴をしたいものです。 シャワーを浴びるだけでは、無意味 本書では、よくやりがちな間違った入浴法が紹介されています。 暑いからといってシャワーで済ましたり、全身浸からずに半身浴にしたりなど、私たちはその時の気分で入浴方法を選びがちですが、 中には医学的にあまり効果的でないものも存在する と、早坂先生は指摘します。 残念ながら、シャワーだけでは健康効果はほとんどありません。 『最高の入浴法』45ページより引用 シャワーのみでは汚れが落ちるだけで、一時期ブームになった半身浴にも特筆すべき健康効果はないのだそう。一方、全身浴なら温熱効果が高いのはもちろん、お湯の水圧によって全身がマッサージされたような状態になり、 むくみ解消に繋がる とのことです。 このように湯船に浸かることはとても大切なのですが、では、 お風呂で汗をたくさんかけばダイエット効果がある、と考えてしまうのも間違い であると早坂先生。脂肪を燃焼させる運動とは違い、お風呂の場合は、お湯から熱をもらって体温があがっているだけ、というメカニズム。もし 体重が減っていても、それは水分が抜けたことが原因である と本書では述べられています。 40度のお湯に10~15分浸かる では、正しい入浴法とはどのようなものでしょう? 早坂先生は、 お湯の温度を40度に推奨 しています。なぜなら、体の修復やリラックス効果をつかさどる副交感神経が、優位の状態にスイッチが切り替わるためです。 この温度の利点は、幅広い年齢層・体力層にとって低リスクだというところです。のぼせやヒートショックなどの体調不良を起こしにくいという安全面の他、10~15分くらいの入浴時間でも十分に体が温まるので血液の流れもよくなり、疲労回復やリフレッシュ、体の痛みの改善につながります。 『最高の入浴法』70ページより引用 中には、熱い風呂のほうが好きという人もいるかもしれません。しかし、 42度を超える湯はリラックスとは正反対の交感神経を優位にしてしまうため、おすすめできない と早坂先生。41度と42度の湯を比較した実験では、42度では入浴直後の体温こそ高かったものの、1時間後には41度の方が体の温まりが保たれたという結果も出ているのです。 つまり、 たった1度でも効果が変わる ということ。これは驚きますね。 お風呂上がりは扇風機で体を冷やさない また、 全身浴でしっかり肩まで浸かることも大切なポイント に。静水圧と浮力により、体のすみずみにまで血液を送れるのだと、本書の中で書かれています。 さらなるリラックス効果を求めるならば、入浴剤を使うのも一つの手。とくに、 血流アップと疲労物質除去効果のある「硫酸ナトリウム」 や、 血管を拡張させて血流を改善する「炭酸系」 がよいようです。 そして、入浴後は温熱効果を逃さないために、早めにタオルで水分をふき取り、毛布や布団にくるまるのがおすすめ。 お風呂で汗をかいた後、扇風機や冷房で涼むのは、基本的にNGです(のぼせてしまった場合は別)。せっかく温まった体が冷めてしまい、血流のよい状態がすぐに終わってしまいます。 『最高の入浴法』73ページより引用 とくに夏場は、お風呂上がりに扇風機の前で涼みたくなりますが、温まった体を台無しにしないよう気をつけたいものです。 ほかにも『最高の入浴法』では、全国平均より10倍も温泉に入っている温泉大国・大分県の人たちが実践している体によい温泉の入り方や、入浴後に牛乳を飲む理由など、入浴にまつわるおもしろい話題がたくさん紹介されています。 いつもの入り方を見直したり、温泉に行くときの参考にしたり。毎日の入浴法をちょっと変えれば、重い疲れが取れて、健康な体に近づけるはずです。 最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案
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「生き方キレイ」をコーディネート「マイロハス(MYLOHAS)」。
クローゼットの扉をあけるようにマイロハスを覗いて、気分に合わせて情報をセレクト。自分らしい「生き方キレイ」をコーディネートしてみてください。
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