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MYLOHASちゃんねる

  • アルコール消毒と手洗いどっちが効果的? 今さらすぎて聞けなかった感染予防の基礎知識

    2021-03-02 18:0016時間前2
    なかなか終わりが見えないコロナ禍、気の抜けない日々が続いています。今度こそ感染拡大をストップすべく、今できることをしよう——そう考えて改めて「感染予防」を見つめ直すと、判断に迷うことが意外に多いことに気づきます。

    そこで今回は、改めて「新型コロナ感染予防にまつわる素朴な疑問」をピックアップ。

    人間総合科学大学 保健医療学部で看護学生の指導にあたる高橋公子准教授に回答をいただきました。

    Q1.アルコールの手指消毒と手洗い、どちらが効果的?
    手を洗ったあとでもアルコール消毒をしたほうがいいですか?

    A1.基本的には手洗いをしっかり行えば大丈夫です。

    自分の洗い方に不安があるときや、水が使えないときは擦式のアルコール手指消毒剤を併用しましょう。

    手や指についたウイルスの対策は、洗い流すことが最も重要です。手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100になります。また、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1 万分の1に減らせます。

    官公庁のホームページには「手洗い後、さらに消毒液を使用する必要はない」と説明されています。確かに食品を取り扱う仕事や医療・福祉関係の仕事をする人は、流水で手を洗った後に擦式のアルコールで手指を消毒しています。しかしふだんの生活で行う手洗いでも、上記のように確実に行えば対策は充分です。もし自分の洗い方に対して心配があれば、アルコール消毒を併用するとよいでしょう。

    なお、擦式のアルコール手指消毒剤(アルコール濃度60%以上のもの)は、手に付着した病原菌を短時間で確実に減少させる効果があり、水を必要としないで簡便にできる方法です。目に見える汚れがない場合は、擦式アルコール手指消毒剤を用いることも効果的です。 ただし、手に付着した(新型コロナウィルス以外の)細菌やウィルスにはアルコール消毒の効果が弱いものもありますので、過信は禁物です。

    Q2.新型コロナウイルスに熱湯は効きますか?

    A2.効きます。

    物に新型コロナウィルスが付着した場合、80℃以上の熱い水に10分間さらすと、ウィルスは死滅するといわれています(厚生労働省のデータより)。

    その他の感染の危惧のあるものも、下記の通り煮沸すれば死滅できます。

    病原大腸菌……75度の熱湯で1分 ノロウィルス……85度の熱湯で1分 結核菌……100度の熱湯で5分間

    このように、一般的には5分間の煮沸を行えば、危険なウイルスや菌のほとんどは死滅できると考えてよいでしょう。

    Q3.家庭内感染をふせぐために、陽性者が家族内にいなくてもしたほうがいいことがあれば教えてください。

    A3.原則的に「うつらない、うつさない」ためには、外出時も家の中でも同様の注意が必要です。

    こまめな手洗い、換気、距離感を意識することは基本。そのほかに、家庭内では以下の点などに留意してください。

    タオルの共用はしない 食事中の会話は控え、直箸で料理をとりわけない こまめな換気(換気回数は1回数分、毎時2回以上を確保) 手で触れる共有部分(ドアノブ、テーブル、スイッチ)を消毒する。その際は、0.05%に薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤が入った消毒液で拭いたあと水拭きをするか、アルコール消毒剤を使用する 家の中でもできるだけ距離(間隔)をとるよう意識する 加湿器などを活用し、部屋の湿度を常時40~60%に保つ。乾燥した空気は顔やのどの粘液まで乾燥させ、粘膜の繊毛の運動を阻害してウイルス等を追い出せなくなるため 家の中ではマスクを外すことも多いことから、大声での会話は避ける

    Q4.手の洗い方、アルコール消毒のしかたで、覚えておくべきポイントを教えてください。

    A4.手洗いの方法はいろいろな場所で紹介されていますが、意外に忘れがちなのが「しっかり石けんを泡立てること」です。

    アルコール消毒剤については、濃度60%以上であることを目安にしてください。濃度70%以上が推奨されることが多いようですが、60%でも正しく使えば問題ありません。量が足りないと効果が薄れるので、スプレー式の場合でもジェル状の場合でも、つめ先がひたるくらいの量をとりましょう。すり込んだらしっかり乾燥させることで殺菌が完了します。

    Q5.感染者の方の感想で、よく「感染対策にすごく気をつけていたのにかかってしまった」という声を聞きます。
    なぜこうしたことが起こるのか、見落としがちなポイントを教えてください。

    A5.個人的な感想ではありますが、見落としがちなポイントとして、4点あると考えています。

    1.顔に無意識でさわる
    2.マスクの取り扱い
    3.手洗い/アルコール消毒の正しい方法
    4.規則正しい生活

    これらのうち、ここでは1と2についてご説明します。3についてはQ4、4についてはQ6を参考にしてください。

    <顔に無意識でさわる危険性について>

    専門家会議によると、これまで集団感染が確認された場所に共通するのは、

    換気の悪い密閉空間 多くの人が密集していた 近距離(互いに手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声が行われた

    という3つの条件(3つの密)です。この条件が同時に重なる場所への参加があったことが、集団感染の要因となることが明らかになっています。

    新型コロナウィルスでは、飛沫感染、接触感染で感染します。閉鎖した空間で恐ろしいのは飛沫感染です。近距離で多くの人と会話するような環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあります。WHOの調査では、一般に5分間の会話で1回の咳と同じくらいの飛沫(約3,000個)が飛ぶと報告されています。

    いっぽう接触感染では、ウイルスが付着したものを他の人が触り、その手で自分の口や鼻を触ることにより、粘膜から感染します。WHOの見解では新型コロナウィルスは、プラスチックの表面では最大72時間、ボール紙では最大24時間生存すると発表されています。

    ウィルスは目に見えないので、気づかないところで触れてしまっているかもしれません。清掃をした以外の場所にウィルスが残っていることも考えられます。特に残りやすいのは下記のような場所です。

    エレベーターのボタン エスカレーターの手すり スイッチ ドアノブ 共有のパソコン 電話の受話器

    こうした場所からの接触感染を防ぐためには、「顔をさわらないように注意する」ことが重要です。顔をさわることは心理学的には「人間の癖」とも言われており、無意識のうちに何度もさわっている可能性は高いと思われます。

    <マスクの取り扱いについて>

    マスクをして咳をしたときのしぶきについては、ウレタンや布よりも不織布でできたマスクの方が飛散を防ぐ効果が高い傾向にあることが、理化学研究所が運用するスーパーコンピュータ「富岳」のシミュレーションで示されています。新型コロナウイルスへの感染を予防するため、人と集まるときは不織布マスクを使うなど、行動に伴うリスクを考慮したマスクの使い分けを行うといいでしょう。

    次にマスクのつけ方についてですが、顔に密着させることが大切です。プリーツのあるマスクの場合、折れ目の部分にウイルスがたまらないように、ひだを下向きにつけるのが正解。

    プリーツの山が一方向の場合は、山が下方に向く状態でつけるのがよいそう。ただし、プリーツがないものや、プリーツが上下方向に別れているものもあり、その場合は、プリーツの間にウイルスがたまる可能性を考えてさわらないように注意するとよいそう。

    ノーズワイヤーを自分の鼻の形に合わせたら、プリーツをしっかり広げて顎先まで覆ってください。また、マスクを外すときはゴムの部分だけを持ち、ウイルスが付着するマスク部分はさわらないように取り外すなど、細やかな注意が必要です。

    マスクケースについては、繰り返し使うことで逆にウイルスが付着している場合があります。 繰り返し使用する際は、アルコールなどで定期的に消毒をすることをお勧めします。 私はマスクケースとして使い捨てのビニール袋を用い、帰宅したら捨てるようにしています。

    Q6.重症化する可能性が高いという論旨で使用される「基礎疾患」とは、どんな疾患でしょうか?
    心臓病や肺に関する病気、糖尿病などをよく耳にしますが、ほかにもありますか?

    A6.重症化のリスクとなる基礎疾患は、ほかにもあります

    下記の疾患が該当します。

    慢性閉塞性肺疾患(COPD) 慢性腎臓病 糖尿病 高血圧 心血管疾患 肥満 抗がん剤や免疫抑制剤の投与を受け、免疫が抑制された状態にある方

    Q7.一般の人が考える軽症と、医療従事者が考える軽症は違う、と聞いたことがあります。どのような違いがあるのでしょうか?

    A7.必ずしも「軽症=つらくない」ということではありません。

    厚労省と東京都では、軽症~重症について次のように分類しており、その見解に大きな齟齬(そご)はないようです。

    軽症=入院を要しない 中等症=酸素吸入が必要 重症=ICU 治療、あるいは人工呼吸器の使用が必要

    一般的に軽症は発熱やせき、喉の痛みなどいわゆる風邪の症状がある状態。無症状の場合も含む範囲であり、熱が39度でも37.5度でも、自宅療養が可能であれば軽症であると考えます。

    軽症なら「それほどつらくない」と考える方もいるかもしれませんが、軽症の基準はあくまで「入院にはあたらない」ということであり、つらくないということとイコールにはなりません。入院しなくてもつらいと感じる方もいらっしゃるでしょう。ぜひ、甘く見ることなく、これからも感染対策に気をつけてください。

    髙橋公子(たかはし・きみこ)先生

    人間総合科学大学 保健医療学部 看護学科 学科長補佐 准教授。西武文理大学看護学部 専任講師、埼玉医科大学保健医療学部看護学科 専任講師を経て2017年より現職。 「基礎看護学」を中心に看護における基本技術を生徒たちに教える。

    Image via Shutterstock

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