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6aoh2218さん のコメント

甜茶が利く
No.2
57ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
自分の体をきちんと知ろう! をテーマの連載「 カラダ戦略術 」。前回は「 インフルエンザの傾向と対策 」について、お届けしました。今回は、「今年の花粉症対策」について、女性医療ジャーナリストの増田美加がお伝えします。 今年の花粉量は例年より少ない見込み! 日本気象協会 が2020年春の花粉飛散予測を発表しました。 スギ花粉の飛散の開始時期は、九州から東北まで例年並み 。2月上旬に九州や四国、東海、関東地方の一部から、花粉シーズンがスタートする見込みとのことです。 今年の2月は、西日本、東日本、北日本ともに、ほぼ平年並みの気温となることが予測されています。冬らしい寒さで、スギの花の休眠打破が順調に行われるため、 スギ花粉の飛散の開始は、各地で例年並みとなる見通し だそうです。 気になる 花粉飛散量の予測は、九州から関東甲信まで、例年より少ない見込み だそう。特に、九州は非常に少なく、中国や近畿でも非常に少ない所があり、東北はおおむね例年並み、北海道はやや多い予想。 スギ花粉は、飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます。2月上旬に飛散開始が予測される地域では、 1月のうちから花粉対策を始めることが大事 。 体質だから……とあきらめず、根治療法の選択も 例年より少ない飛散量とは言っても、 今シーズンも十分な対策が必要 です。 くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状のほかにも、眠気、イライラ、思考力低下といった症状もあるため、放っておかずに対策を行いたいもの。 10年以上、花粉症に悩む患者さんが全体の5割以上という調査※もあります。一度花粉症になると、体質だから仕方がないと諦める人も多いですが、 日常生活に差し支えると感じている人は、治療しましょう 。 ※「通年性アレルギー性鼻炎・花粉症 全国意識・実態調査」(鳥居薬品調べ) スギ花粉症には、対症療法と根治療法があります。 対症療法 は、症状を軽減するために行う治療法で、飲み薬、点鼻薬、点眼薬などですが、最近は 根治療法 の選択肢も広がっています。 注射だけではない、舌下免疫療法の選択肢 根治療法には、“皮下免疫療法”と“舌下免疫療法”があります。 “ 皮下免疫療法 ”は、病院でスギ花粉の成分の入った注射をして、段階的にアレルゲンに体を慣らし症状を抑える治療です。 もうひとつ、“ 舌下免疫療法 ”は、医師処方の錠剤を舌下に入れ、唾液を1~2分飲み込まずに溜めておき、少しずつ体内に取り込んで症状を抑える治療です。 舌下免疫療法は、毎日自分で錠剤を入れるため、通院回数が減る などのメリットがあります。 いずれの免疫療法も、健康保険の対象 になっています。 治療は、数年に渡る継続 (3年以上推奨)が必要です。 現在、全国のアレルギー治療を行う医療機関で免疫療法が実施可能なのは約60%です。ただし、スギ花粉の飛散時期は、治療を新たに開始できないため、今年の花粉シーズン終了後の治療になります。 症状が軽くても 日常生活に影響があるなら、免疫療法などの根治療法も選択肢 として考えてもいいかもしれません。 花粉症を治したり、長期にわたって症状を抑えられる可能性が期待できます。舌下免疫療法は、日本で10万人以上が行っていて、年々症状が軽くなる人もたくさんいます。 眠気などの副作用が少ない、新しく安全な抗ヒスタミン薬も また、多くの人が行っている対症療法での薬も、私たち患者にとって使い勝手のよい新しい薬が出てきています。 病院で処方されるスギ花粉症治療薬としては、抗ヒスタミン薬とステロイド鼻噴霧薬が中心です。 1990年以降にできた抗ヒスタミン薬は、眠気や口の乾きなどの副作用がかなり少なく なっています。 一方で、それ以前からある、眠気の出る抗ヒスタミン薬が処方されるケースもまだあります。市販薬にも眠気のある治療薬が少なくありません。 ですから、 病院で処方してもらうときや市販薬を購入する際は、「運転することがあるので眠くならない抗ヒスタミン薬をください」と言って選ぶ ことが大事です。 日本の鼻アレルギー診療ガイドラインでは、「患者にとって理想的な抗ヒスタミン薬は、“速効性があり効果が持続。眠気や作業効率低下などの副作用が少ない。安全性が高く長期投与可能。投与回数が1日1~2回で使い勝手がよい”」とされています。 皮膚に貼って使う治療薬も登場しています また、昨年、 医師処方薬で貼るアレルギー性鼻炎薬 ができました。この薬は、血中濃度が安定し持続性があり、眠気の副作用も減るという意味でも期待できます。 経皮吸収型アレルギー性鼻炎治療剤「アレサガテープ」 です。皮膚に貼って使う治療薬で、皮膚に貼るタイプのアレルギー性鼻炎、花粉症治療薬は世界初。 血中濃度の上昇が飲み薬に比べて緩やかなため、 副作用が比較的出にくく、効果が安定して、長い効き目が期待できる という特徴があります。 使用方法は、1回4mgの貼付剤を胸部、上腕部、背中、腹部のいずれかに貼って、24時間ごとに貼り替えます。症状に応じて1回8mgに増量も可能と言われています。 副作用としては、「眠気」「だるい、力が抜けた感じ」「口が乾く」「貼った場所が赤くなる、かゆくなる」などとなっています。 大事なのは、治療開始のタイミングです。 花粉が飛ぶ数日前から、薬の使用を開始すること が大事。新たな治療の選択肢が増えたので、医師と適切な治療対策を早めに相談しておきましょう。 セルフケアは想像以上に効果あり 花粉の飛散が始まってからのセルフケアで大切なのは、花粉が体内に入ってこないようにする注意や工夫です。まずはぴったり マスク をすること。 メガネ も対策になります。  また、外出時の対策とともに、花粉が家の中にできるだけ入らないようにすることも心がけます。 日常生活での対策は、思っている以上に効果があります 。厚労省と環境省の花粉対策情報からセルフケア法をまとめました。 1.メガネ、マスクを着用する 外出時は完全防備。コンタクトレンズの人もメガネを着用 。マスクもすき間をあけずにぴったりと装着します。特に マスク内側に当てガーゼを付けるとさらに効果が高い とされています。帽子、マフラーも効果的です。 2.花粉のつきにくいコートを選ぶ コートも花粉の付きにくい表面に凹凸がないツルツルした素材 を選びます。ウール素材などのコートは避けます。羊毛や毛織物の衣類ではなく、ポリエステルや綿製品で起毛のない衣類を着用します。 3.外出から帰ったら玄関外で花粉をよく払い落す 家の中に花粉を持ち込まないために、 玄関前で、コートの花粉をよく払い落します 。帽子やマフラーも忘れずに。 4.帰宅後はうがい、洗顔、目を洗う 体についた花粉は洗い流します。毎日の習慣として 帰宅後はすぐに、うがい、洗顔、目を洗うこ とを心がけましょう。 5.洗濯もの、シーツ、布団などは外に干さない 花粉の季節は、洗濯物は家干しに。特に、 シーツ、枕カバーなどの寝具はまめに洗濯 しましょう。掃除をこまめに行い、掃除機だけでなく、 濡れ雑巾やモップによる清掃を行う とさらに効果的。 6.空気清浄機を玄関に使う 空気清浄機をできれば玄関にも置いて花粉を入れない対策 に。また乾燥すると花粉が舞いやすいので加湿器も効果的。換気するときには、レースのカーテン等で遮り、開窓を10cm程度にとどめることも大事。 花粉情報の要注意日をチェックしましょう! テレビやインターネットで、 気象情報や花粉情報をチェック して、花粉の飛散が多い日は、特に念入りに対策をしましょう。 天気が晴れ、または曇り 最高気温が高い 湿度が低い やや強い南風が吹き、その後北風に変化したとき 前日が雨 前日、または当日の未明まで雨で、その後天気が急に回復して晴れ、南風が吹いて気温が高くなる日が要注意日となります(日本気象協会より)。 もっと知りたい! 花粉症対策 マスク型空気清浄機って一体何? “攻め“の花粉対策グッズ5選 春先だけじゃない花粉症。自分が持つアレルゲンの見つけ方とは? カラダ戦略術をもっとみる 増田美加・女性医療ジャーナリスト 予防医療の視点から女性のヘルスケア、エイジングケアの執筆、講演を行う。乳がんサバイバーでもあり、さまざまながん啓発活動を展開。著書に『医者に手抜きされて死なないための 患者力』(講談社)、『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。NPO法人みんなの漢方理事長。NPO法人乳がん画像診断ネットワーク副理事長。NPO法人女性医療ネットワーク理事。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。公式ホームページ : http://office-mikamasuda.com/ image via Shutterstock
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