カルルさん のコメント
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マスクの買い占め、トイレットペーパーの買いだめ行動。これらは、なぜ起こるのでしょうか。 情報の中に横行しているさまざまなデマ。思い込みの衝動を抑えて、困難のなかでも落ち着いた行動をすることが求められます。 しかし、どうすればそのように落ちついた行動が取れるようになるのか。ある本に、そのヒントが見つかりました。 10の思い込みを乗り越えよう 昨年、世界的ベストセラーとなったハンス・ロスリング『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(日経BP社)が今、あらためて注目されています。 著者のハンス・ロスリング教授は、医師であると同時に教育者としても有名な人物。そして、 公衆衛生の第一人者 でもあります。残念ながら2017年に他界しましたが、まさに本著が教授の遺作と言っても過言ではないでしょう。 教授は10の思い込みを乗り越えて、事実に基づいて正しく世界を見る方法を教えています。 10の思い込みとは、「分断本能」「ネガティブ本能」「直線本能」「恐怖本能」「過大視本能」「パターン化本能」「宿命本能」「単純化本能」「犯人捜し本能」「焦り本能」 です。 そのうちの「分断本能」について、教授はこのように語っています。 ファクトフルネスとは……話の中の「分断」を示す言葉に気づくこと。それが、重なり合わない2つのグループを連想させることに気づくこと。 『FACTFULNESS』059ページより引用 会話や会議の流れの中で、相反する分断した2つの意見が見えてくるシーンがあります。しかし、多くの場合、実際には分断はなく中間部分に大半の人がいるようです。 「分断本能」を抑えるためには、 分断を示す言葉に気づいて、目に見えない大半の人がどこにいるのかを探すこと であるといいます。 そんな視点でニュースや会話を聞くと、分断されているかのように見える物事の中に、本当の真実が見えてきそうです。 「悪い」と「よくなっている」は常に両立している 「世界はどんどん悪くなっている」といった話題 が出ることがあります。それが正しい情報ではなく、悪い方向のフェイクニュースだった場合、うっかり踊らされてしまう。その原因として、「ネガティブ本能」が挙げられています。 ファクトフルネスとは……ネガティブなニュースに気づくこと。そして、ネガティブなニュースのほうが、圧倒的に耳に入りやすいと覚えておくこと。 『FACTFULNESS』094ページより引用 私たちの耳にはネガティブなニュースが入ってきやすく、物事がよくなったとしても、それを知る機会が少ない といいます。 だからといって、自分勝手な判断で事態を安易に楽観視すればいいというわけではなさそうです。たとえば、「悪いニュースを相殺すべく、よいニュースを積極的に見る」などといった方法は、真逆の勘違いを生んでしまうため、決してよい案ではないと教授は語っています。 「悪い」は現在の状態、「よくなっている」は変化の方向。 頭の中に「悪い」と「よくなっている」という2つの考え方を、いつも同時に持つように心がけていくことが大事 であるといえるでしょう。 「ネガティブ本能」を抑えるためには、「悪い」と「よくなっている」は常に両立しているという考え方を忘れないようにしたいものです。 自分の焦りに気づいて小さな一歩を重ねる 今年は、デマが発端となった買い占めが問題になりました。自分自身のこんな行動を制していくためには、「焦り本能」を知ることが鍵になってくるようです。 ファクトフルネスとは……「いますぐに決めなければならない」と感じたら、自分の焦りに気づくこと。 『FACTFULNESS』307ページより引用 「焦り本能」とは、「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込みで、思考も行動も停止させられてしまうといいます。そんな「焦り本能」を抑えるためには、どうしたらよいのでしょう。 教授は、シンプルにこんなことを教えています。それは、 自分の焦りに気づき、小さな一歩を重ねること。 「焦り本能」が顔を出すと、誰でも冷静に判断できなくなってしまいます。こんなときには 情報を手に入れて、データにこだわることが大事 なようです。 緊急で重要なことであればあるほど、データを見る。ただし、一見重要そうだけれど正確ではなかったり、正確であっても重要ではないデータには注意が必要です。 今、私たちに今できる一歩とは、混乱しているときにこそデマに惑わされることがないように、思い込みを乗り越えていくこと。正しいデータをもとに、物事を見て行動する知恵を磨いていきたいものです。 FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
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購入する 今こそ、知っておきたいこと これからは「人を許せない」気持ちが増幅していく/脳科学者・中野信子さん 正義中毒の対象になるのは、集団のルールを乱す人/脳科学者・中野信子さん [ FACTFULNESS ]image via shutterstock
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クローゼットの扉をあけるようにマイロハスを覗いて、気分に合わせて情報をセレクト。自分らしい「生き方キレイ」をコーディネートしてみてください。
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