ハロさん のコメント
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変化の激しい時代を生き抜くために、いま必要な力とは ── 。そんな問いに対して、「何も、必要ありません。ぜんぶ、捨てればいいんですよ」と語るのは、天王洲アイルを“アートの街”に変貌させた伝説の経営者、 中野善壽(なかの よしひさ)さん 。時代の重圧に負けずに軽やかに生きるヒントを、初の著書『ぜんぶ、すてれば』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)からご紹介します。 ぜんぶ、すてれば (日本語) 単行本(ソフトカバー)
¥1,650
購入する 倉庫街を“アートの街”にした伝説の経営者 現在、東方文化支援財団代表理事を務める著者の中野さんは、老舗の倉庫会社「寺田倉庫」の元代表取締役社長兼CEO。美術好きの方なら、「寺田倉庫といえば天王洲アイル 」とピンとくるかもしれません。 ここ数年、天王洲には現代アートの複合施設「 TERRADA ART COMPLEX 」や画材ラボ、美術品修復工房などが続々と誕生。ストリートアートが街を彩り、行くたびにおしゃれなカフェやショップが増えて、猛スピードで“ アートの街 ”へと変化しました。 じつは中野さんこそ、そのすべての仕掛け人 。伊勢丹、鈴屋、台湾企業で異例の実績を残し、建築家の隈研吾さんをはじめ、各界の著名人からも慕われる伝説の経営者なのです。 捨てる以前に、持たなくていい メディアへの露出を嫌っていたこともあり、“凄腕”という噂だけがひとり歩きして、「寺田倉庫」の社員にさえ「本当に実在する人物?」と疑われていたという中野さん。その生き方の根底にあるのが「何も持たない」こと。捨てる以前に、 モノをできるだけ「持たない」ライフスタイル を選んできたといいます。 家は台湾に一応ありますが、賃貸暮らし。家具もごく限られた最小限のものだけで、日本で仕事をするときには、ホテルなどに滞在しています。 (中略) 持たなければ、生活がモノで埋め尽くされないし、土地や家を売買する上での煩雑な手続きもしなくていい。何よりも災害での心配が一つ減る。何より身軽な生き方が好きなのです。 (『ぜんぶ、すてれば』45ページより引用) 高級なクルマや時計には興味がなく、お酒もタバコもたしなまない。収入も生活に最低限必要な現金を残して、あとは 寄付とアートの購入 に使うだけ。「 所有は安定を生まない。むしろ不安が増えるだけ 」と中野さんは語ります。 また新鮮な気持ちで読みたいから、本は捨てる 飲み会、人付き合い、旅行用の大きな鞄、本、服、スマホ 。これらは中野さんが 「捨てる」と決めたもの の一部です。 たとえば本は、どんなに感動した本でも捨てる(古本屋に売る)のだそう。 良い本はしばらく経つとまた読みたくなる。そんなときは、また新品を買うのです。 だったらとっておけばいいじゃないか。そう思うかもしれませんが、 1回目に読んだときの自分と2回目に読みたくなった自分はまったくの別人 です。ゼロに立ち返って新鮮な気持ちで、フレッシュな学びに出会いたい。そんな態度で、清潔なページをめくる瞬間が心地いいのです。 (『ぜんぶ、すてれば』65ページより引用) 明快に語られる理由を知ると、モノを溜め込みがちな自分も「手放してみようかな」と思えるから不思議。物理的に モノを捨てるのを習慣にすることで 、 心も身軽になってくる と中野さんは語ります。 「捨てる」のは、今日を生きる自分のため 中野さんが「捨てる」のは、自分を取り巻くモノや、不必要な人間関係だけではありません。今の自分の一部である 思い出 や、 過去の仕事の前例 も、「いつも新鮮な自分」でいるために手放すといいます。 前例は未来を縛るもの。 激動する現代において、前例は役に立たない 。 いつまでも新しいアイディアを捻り出せる人間でいたいから、僕は思い出も捨てる。振り返らず、見たことのない景色を求め続けたいと思う。 (『ぜんぶ、すてれば』49ページより引用) 新型コロナウイルスにより世界が一変した今、中野さんの言葉は強く胸に響きます。自分の過去の経験では太刀打ちできず、将来のことを考えると不安でいっぱいになってしまう。こんな時代で生き残るには、どんな知識と力が必要なのか。 中野さんの答えは、とてもシンプルです。 今この瞬間、ここにいる自分をもう一度見つめてみる。過去にとらわれず、未来に揺さぶられず、確かに味わうことができる 今日に集中して精一杯楽しむ 。その結果は、先々にいろんな形となって巡って来るはずです。 (中略) 今日の自分を妨げるものはぜんぶ捨てて、颯爽と軽やかに、歩いていこうじゃありませんか。 (『ぜんぶ、すてれば』8~9ページより引用) 何より伝えたいのは、「今日がすべて」 という言葉だという中野さん。この時代を颯爽と生きるヒントがつまった一冊です。 持たない暮らしのヒント 持ちすぎないシンプルな暮らしが叶う5つのコツ ものが捨てられない人へ! ズボラでもできる簡単片付けメソッド [ ぜんぶ、すてれば ]
「生き方キレイ」をコーディネート「マイロハス(MYLOHAS)」。
クローゼットの扉をあけるようにマイロハスを覗いて、気分に合わせて情報をセレクト。自分らしい「生き方キレイ」をコーディネートしてみてください。
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