おひとりさまだからといって「子どもをつくらないぶん、貯金は少しでいい」という考えは甘いのです。
実は、おひとりさまが自由に使えるお金は、思ってるよりも結構少ないようです。その理由を、『「おひとり」を不安0で生き抜く女子貯金』(祥伝社)が教えてくれました。
「おひとりさま」は貯金しにくい?
「おひとり女子はファミリーに比べるとライフイベントが極端に少ない分、貯金へのモチベーションが上がりづらいという問題もあります。」
(本文P49より抜粋)
「一生独身でいこう!」と決めたあと、結婚費用も育児費用も必要ない! ラッキー!とかからない費用だけを見て浮かれるのはキケンです。
「貯金をするより、若いうちにたくさん遊んでおこう」という発想では、30年後に後悔するはめになります。
「子持ちの友だちと比べて自由!」という気持ちはわかりますが、海外旅行にバッグに、とお金を遣い放題の気持ちでいる場合は、一旦頭を切りかえて。
おひとりさまでも貯金だけはしっかり続ける、という固い意志が必要です。
自分の介護費用、ちゃんと払える?
おひとりさまに特に必要なのが、老後に使うお金。
「身内ではなく他人を頼るのであれば、当然お金がかかりますから、ファミリー世帯よりも多くの介護費用が必要になることもあるでしょう。」
(本文P47より抜粋)
お年寄りがひとり暮らしで借りれるマンションやアパートは少ないもの。自分の持ち家が無い場合、おひとりさまは介護施設など他人を頼るお金が必要です。
定年は60歳だとしても、年金を受給できるのは65歳。
その間の5年間はどうするかという問題や、そもそも私たちが60代になった時は、受給できる年齢が70歳に引き上げられる可能性もあります。
月にもらえる年金で自分の介護費用がまかなえるのか、何歳まで働けばどの程度もらえるのかなど、早いうちからねんきんネットで調べておきましょう。
貯金のために、ムダ遣いを見直そう
本書には、アラサーの耳が痛くなるこんなお言葉もありました。
「自分への甘やかしとしてありがちなのが、「自分へのご褒美」を頻繁に奮発してしまうことです。(中略)「自分へのご褒美」「自分磨き」には必ず上限をつけてください。」
(本文P153~155より抜粋)
気分をアゲるため、自己投資を理由にして好きなだけお金を使っていれば、いつまでたっても貯金できるワケがありません。
気ままなシングルライフを目指すのであれば、今からでも少しずつお金の使いかたを見直すこと。
ファイナンシャルプランナーの資格をとれとまでは言いませんが、おひとりさまこそ明確な将来設計が必要です。
一番働けるアラサーのうちに、しっかり貯金しておきましょう。
撮影/出川光
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