生で観る作品たちはアーティストのエネルギーを直に感じられるような気がするからです。
蜷川実花さんの写真に心乱される
写真家の蜷川実花さんもそんなアーティストのひとり。彼女の目がとらえた光や色は、怖いけど美しい、心をかき乱す力があります。
光の軌跡に手を伸ばす
空はおそろしいほど、
深く青く高い
光を捕まえたい
助けを求めるその刹那
私達は幸福のなかにいる
- 蜷川実花 -
これは、10月21日(金)からスタートする展示会「Light of」に向けて、寄せられた蜷川さんの言葉。蜷川さんの作品を刹那的に感じてしまうのは、彼女自身がその瞬間を強く感じているからなのだな、と思わされます。
この夏の刹那をもう一度
Light of, 2015 C-print mounted on Plexiglas, frame 68.6 × 103.0 cm
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
Light of, 2015 C-print mounted on Plexiglas, frame 97.0 × 145.6 cm
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
展示される「Light of」と題された写真たちは、夏の花火や野外フェスの暗やみのなかできらめく光や、その場にいる人たちの黒い影が印象的。光と影とつやっぽい色彩は、その場の熱気や欲望が手にとるように伝わってくるよう。
圧倒的な光と影に心がどのくらいかき乱されるのか、試してみたくなります。何も変わらないな、と感じていた日々が少しだけ変わるかもしれません。
「Light of」は、10月21日(金)から六本木の小山登美夫ギャラリーでスタート。入場は無料です。
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[Light of]
文/グリッティ編集部
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