新しくスタートした連載「グリならギズなら」。

最新テクノロジーに精通している兄弟メディア、ギズモード・ジャパンと連動し、ガジェットや動画、アプリ、アクティビティなどなど、テックフレンドリーなモノ・コトについて、それぞれの視点で語っていきます。

とことんネトフリ漬けだった冬休み。

年越しの瞬間も、「LOVE」を見てキュンキュンしているうちに、いつの間にか2017年を迎えていた...という感じ。

そんな今年の冬休みは、あるモノに挑戦してみました。それは、インスタントカメラ。

小さいころは、親から買ってもらってパシャパシャ撮っていたような記憶があるのだけど、携帯電話とかスマホが出てきてからは、もうそれ一択。スマホのカメラがあればいつでもすぐに撮れるし、見直せるしで、インスタントカメラなんてもう何年触っていないんだろう? 状態でした。

でも、ちょっと前にある展示会のお土産としていただいてから、久しぶりにインスタントカメラを使ってみることに。それが思いの外、ハマってしまったんです。

シャッター音が聞きたくて、もっと撮りたくなる

使ったのは、27枚撮りの富士フィルム「写ルンです」。

まず気に入ったのは、「パシャッ」と響くシャッター音。写真を撮っているっていう実感ができて、すごく気持ちいい。この音を聞きたくて、どんどん撮りたくなるくらいです。

そして、スリル感。スマホでは、対象物をしっかりと枠に入れて撮ることができるので、失敗することはまずありません。

でも、インスタントカメラは画面で確認することはできなくて、見えるのはレンズからのぞき込んだ景色だけ。だから、ちゃんと撮れているのかドキドキしてしまう。できあがりを確認できるのは現像してからなので、それまでわからないのもおもしろい。

ちょっと失敗したくらいが、逆にいい味出てる

27枚を撮り終わり、現像に出しました。

驚いたのは、スピード感。記憶では、現像って3日くらいかかるイメージだったのですが、なんと1時間もあれば完成するとのこと。

仕事中だったけど「ま、いっか」とちょっとお茶をして時間を潰したあとには、27枚の写真が手もとにやってきました。

スマホとは違った、少し粗い、けれどレトロで温かみのある仕上がり。

2017年に撮影したはずなのに、写真のなかはまるで時空をさかのぼったみたい。懐かしさがこみ上げてきます。

何気なく撮ったスーパーのみかんだって、なんだか洒落た雰囲気。

うまく画面に入らなかった「患」の文字。ちょっと失敗したくらいが、逆にいい味が出ている気がします(自分だけ?)。

なかには、完全に失敗した写真も。室内で、しかも接写で撮るのは、光の加減が難しい...。

27枚という制限が、写真一枚に重みを持たせる

今回、インスタントカメラに挑んだ結果は、大満足。

スマホでだったら失敗した写真って思っても、インスタントカメラで撮ると「ひとつも失敗なんかない」っていう気持ちになるから不思議。

なぜ、写りが悪い写真でもインスタントカメラなら許せてしまうのか?

突きつめてみたところ、考えられるのは27枚という制限があること。

実際、撮影するときも、「27枚しかないから」と、とるモノや場所をすごく選びました。スマホだったら、枚数なんて気にせず撮れるし、気に入らなかったら削除できる。

でも、インスタントカメラではそうはいきません。その一枚一枚に重みがあるからこそ、失敗した写真だって愛おしく思えるのだと感じます。

テクノロジーっていう言葉は、最先端のものが良しとされるイメージだった。でも、古いテクノロジーにも良さはある。そんなことに気づかせてくれたインスタントカメラ。

ふとしたことで始めたインスタントカメラだけど、これからも撮り続けるつもりです。

テクノロジーを知り尽くしたギズモード・ジャパンは、どんな写真を撮っているの?

撮影・文/グリッティ編集部

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