いやー、歳を重ねるごとに1年1年がはやく感じられるようになると言いますが、本当ですね。ここ数年、毎年言ってるけど、気づいたらまた歳とってんの。
ちょうど先週誕生日を迎え、27段目のオトナの階段を登りました。
気持ちはまだハタチくらいのときから変わってないんだけど、疲れがとれにくくなってるあたり老いを感じます(笑)。
スクランブル交差点を渡るのさえも嫌になってしまった同い年の親友が去年の11月に日本を発ち、ロンドンへ行ってしまったのだけど、現在一時帰国中。
2月に彼女を訪ねてロンドンへ行ったけど、約10か月ぶりに東京での時間を一緒に過ごしています。
もう何をするにも楽しくて。彼氏がどうだとか、あそこの服はダサいだとか、電池を買い忘れたとか、くだらないことしか話してないんだけどさ。
彼女と話していて、自分が東京へ帰ってきたときのことを思い出した。
長い間海外生活を送っていると、仕事の仕方や人との付き合いかた、自分自身の性格も変わっていく。すると、いくら生まれ育った街といえども、「東京」という場所での感覚を戻すのは意外と難しい。
私も留学を終えて東京へ帰ってきたとき、スクランブル交差点を渡るのさえも嫌になってしまった。
軽く対人恐怖症? 日本人に対しての接しかたがよくわからくなってしまい、人と会うのも嫌に。
ただの海外かぶれにはなりたくないもんね海外で生活することのメリットってもちろんいろいろあるんだけど、というかメリットのほうが多いと思うんだけど、それなりにデメリットもあって。
「アメリカではこれが普通」という感覚が残ったまま日本に帰ってきて仕事をしている人に、私は毎回違和感を覚える。
だってここは日本だから。
日本人としての奥ゆかしさや謙虚さを忘れてはならないと思うし、ただの海外かぶれにはなりたくないもんね。わかっちゃうもんだよ、そういう浅~い考えはいろんなところに現れるもんだから。
なんて、こんなことをロンドンの彼女と話しながら毎日過ごしています。
いつか私もまた海外で生活できる日がくるかなぁ。
私はただパンダエクスプレス(中華料理のチェーン店)とスーパーで買える安いクッキーが恋しいだけなんだけど。
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