そこで、最近の米コーネル大の研究から、意志ではなく「直感」に着目した画期的な「C・A・Nダイエット」を紹介します。
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■「C・A・Nダイエット」とは?
研究によると、人は「便利(Convenient)」「魅力的(Attractive)」「日常的(Normal)」という3つの要素が揃った食べ物を、直感で選んでいることが判明したそう。
この特性を利用して、身体にいい食べ物を直感で選びとり、身体に悪く高カロリーなものを直感で避けるように仕向けるのが「C・A・Nダイエット」です。
つまり私たちは食に関し、自分が思っているよりも動物の感覚に近いということ。だったら、意志をコントロールするのではなく、直感そのものを操ってしまおうというアプローチなんです。
■「C・A・Nダイエット」の実践ポイント
直感を操る......と聞くと、なんだか大掛かりなことを想像するかもしれませんが、実は「C・A・Nダイエット」の方法は意外と簡単です。
<基本>職場編
◇栄養価の高いナッツ類:よく目に触れるデスクの上に置く
⇒便利(Convenient)、日常化(Normal)させる
◇好物だけど甘いお菓子:あまり開けない引き出しの奥へ
⇒不便、非日常化させる
<基本>自宅編
◇サラダ:白い皿or木のボウルに盛りつける
⇒彩りよく、おいしそうに魅力的(Attractive)に見せる
◇コロッケなど揚げ物:柄物の皿、同系色(ベージュや茶色)の皿に盛りつける
⇒まずそうに、非魅力的に見せる
<応用>飲み会編
「外食のときぐらいは好きなものをオーダーしたい!」
とても魅力的だけど1点難アリな食べ物を自分の席の近くに置く
例)
◇旨みたっぷり「骨付き」チキン
⇒おいしそう(=魅力的)! でもちょっと食べるのも取り分けるのも面倒(=不便)。
◇ワニ肉のソテー
⇒珍しくて興味をそそる(=魅力的)! でも得体が知れず不安(非日常的)。
魅力的な訳アリ品って意外と食指が動かないものだから、自分の目の前に配置してOK
◇フライドポテト、串焼き
⇒つまみやすく(=とっても便利)、そこそこおいしい(=まあ魅力的)ことがわかっている(=日常的)
実は「C・A・N」が3拍子揃っていて、無意識にパクパク食べがちなので、目の前に置くのはNG。遠くに配置すること(=不便にする)
■ダイエット直感を育てよう
私たちは食について、1日になんと200もの決定を下しているそう。これはまぎれもなく、意志や思考が入り込む前に、無自覚に直感で食べる物を選んでいるということ。
太りにくい食べものをどんどん視界に入れ、手にしやすい環境を整えて、自然と直感に働きかけるーー。
身体にいいものが「便利」で「魅力的」で「日常的」になることで、正のスパイラルが生まれます。
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