夢を見た
正直良くない夢
自分はある部屋にいる
記憶があいまいだが自分のほかにも二人ほどいたと思う
その部屋というのは普通の白塗りの壁に六畳くらいの広さで、押入れがある
さらに隣の部屋がもう一つあるのだがそれを隔てるようにふすまが閉ざされている
出口は扉もなく外の廊下の壁が見えている
部屋を出た瞬間化け物が襲ってくる
そして殺される
逃げようとしても部屋を出ると外は迷路みたい入り組んでいる白塗りの通路で
そこで迷って化け物に追いつかれ
そして殺される
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嫌なことに殺されても殺されても生き返らされて同じ部屋に戻される
その生き返らしてくるやつがふすまを隔てた向こうの部屋にいる
そいつ自身は何もしてこないが、沢山犬を連れていて
何か逃げ出そうとしたことに気づいたらそいつの指示で犬に襲わせて、自分らはみんな噛み殺される
どうやら自分はそいつに監禁されているらしい
そいつは、部屋に一緒に監禁されていた誰だかわからないやつに「ロロノアさま」と
呼ばれていた
何もしなければ何もないんだが部屋にいる他のやつが逃げようとして部屋を飛び出してしまう
そうすると外にいる化け物に殺される
それだけじゃなく部屋の中まで入ってきて全員殺されてしまう
要するに、ゲームなどである出待ちをしている敵キャラで
動き出すと倒すかゲームオーバーになるまで襲ってくるアレなのである
なので見つからないように部屋にある押入れに隠れる
そうすると化け物には見つからない
おつむはよろしくないらしい
だが残念なことにロロノアさまには見つかる
そして犬に噛み殺されて生き返らされる
押入れに入って気づいたことがある
押入れの奥は光が漏れてて
その光はこの監禁されている建物自体の外からのものであるということだ
外に出ようとしたことに気づかれたら殺されるので
慎重に押入れの奥の光があるところへ行って
その光が漏れているところを広げようとする
押入れの中の壁は朽ちたベニヤ板のように脆く
少しの力ではがす事ができた
覗ける程度にほんの少しはがした
外を覗いてみるとグラウンドがあってそこで走ってるやつらがいる
こいつらに見つかってもまずいなと思っていたら
走ってるやつらがいきなり目を合わせてきた
こっちは覗ける程度の小さな穴から覗いていて向こうはグラウンドを走っている
普通だったら気づくはずがないのに、やつらはこちらに気づきだした
もう終わりだと思い、脆い押入れの奥の壁を突き破り逃げようとするが
結局ロロノアさまに見つかり犬に噛み殺されてしまった
一体どうすればいいんだと絶望にくれていると
部屋にいる他の一人がロロノアさまに呼び出されたらしく隣の部屋に向かった
なんだろうと思い、自分もついでについて行った。
隣の部屋も六畳くらいの広さで応接室みたいになっている
部屋の中央に大きなコタツくらいの高さのテーブルが置かれていて
ロロノアさまは奥にあるソファーに腰掛けていた
そして向かって右側に一人の男が座っている
どうやら呼び出されたやつは監禁が解かれるらしい
そいつが浮かれるようにいつもいる部屋に戻って一冊の雑誌のような本をとってきた
それはどうやら、そいつがロロノアさまに借りていたものらしい
その本を返すと同時に、そいつは「これで外に出られるんですね?」と
ロロノアさまに尋ねた
ロロノアさまは

「違う、これから私の作った世界に行ってもらう、こんな感じにな」

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そう言って、右側に座っている男を見ると
機械椅子のようなものに拘束されて、頭にはゴムの袋のようなものをかぶされていた
そして、かぶった袋の上から口の中に管のようなものが突っ込まれていて
なんだかよくわからない液体を流し込まれていた

これはまずいと思い夢だと気づいていた自分は必死に覚めようとして
何とかその夢から生還したのである
時計を見たら午後2時過ぎぐらいだった

あのままロロノアさまの作った世界に連れて行かれたらヤバかったんじゃないかと思いつつ
いつも通りの私の日常が始まる
そうニートの日常は午後からなのである


おしまい