<提供元サイトで全文を読む>
赤面症という病気、みなさんご存じだと思います。恥ずかしかったり、緊張すると顔が赤くなってきてしまうことです。
これは誰にでも起こり得ることで、女の子は、恥ずかしいことで赤くなると周囲から「かわいい~」なんて言われる事もある、そんなに気にすることではない。と思う方もいらっしゃると思います。
でも、これは自分が恥ずかしいな~という気持ちや、緊張状態になったときだけに起こるという場合は、そんなに悩まずに済むかもしれません。
日常的に、起こってしまうのです。
自分自身は緊張もしていないし、恥ずかしいという感情も全然ないにも関わらず、体が反応してしまう。
顔が赤くなったり、緊張感から、手が震えたり、汗をかいたり、言葉が出なくなったりという症状が出てから、緊張していると気づくのです。症状→感情の順番です。
こんな事が毎日起こると、人と話すのも億劫になりますし、学校や会社、友達と会うことですら辛くなってしまいます。
そんな私を苦しめた、極度のあがり症、赤面症の10年間をつづります。
赤面症の発症
私が赤面症を発症した、いや、正しくは自覚したのは、小学5年生のころです。
学級委員を決めるクラス会議のときです。
その日は学級院長を決めるために、クラス会議が開かれていました。
担任の先生が「だれか学級委員長になりたい人はいないかー」という呼びかけに、
私の隣の席に座っていた男子生徒が「○○○がやりたいってー!」と突然私の名前を呼び出したのです。
誰も手をあげていなかったこともあり、担任の先生も「おー!いいぞー!○○、ちょっと前に来い」と言って私を呼びました。
私は静かで引っ込み思案、おとなしいというよりは活発に友達と遊び、授業にも積極的に参加しているほうだったので、
勝手に推薦されたとしても、正直心の中では悪い気はしませんでした。クラス全員の前に行きました。
ほかに立候補する人もいなかった為、私で決定となりました。
最後に担任の先生が「では、○○、学級委員長の意気込みをみんなに教えてください」といったのです。
私は全く学級委員をするつもりもなかったので、そのとき頭が真っ白になってしまいました。
クラスみんなの目線が私に一身に向いている、なにか話さなくちゃ…… どうしよう。
そう思うと声が出なくなり、手がワナワナと震えてくるのがわかりました。
頭に血が上って顔がぼーっと熱くなり、自分でも真っ赤になっているのを感じました。
「えーと。。。あの……えーと」私が何も話せなくなると先生が「突然言ったから言葉も出てこないよな。」と優しくフォローしてくれました。
そしたら男子生徒の一人が「顔真っ赤!!なんかあいつ震えてない?」と私のほうをみて大きな声で言ったんです。
そしたら、そのほかの男子生徒も「うわー本当だ。タコみてー」と。言われれば言われるほどに、顔が赤くなり、涙が出そうになりました。
先生がやめなさいと注意してくれたおかげで、席へ戻りクラス会は終わりました。
その日の出来事は今でも覚えています。いままでの自分は人前で話すのも得意で、顔が赤くなったり、緊張したり、言葉が出てこない何てことがなかった。
男子に馬鹿にされたことよりも、自分自身にショックを受けました。
そして、そこから、私の赤面症・あがり症のつらい生活が始まりました。