<提供元サイトで全文を読む>

よく言えば大人っぽい。

悪く言えば老け顔。

私は10代のころからあまり年相応に見られませんでした。

母親は中国人なのでハーフなのですが、なぜか南米系ハーフによく間違われるくらい濃いめの顔立ち。

そして、なにより万年消えることのない目の下のクマ。歳を重ねるにつれ、濃くはっきりしたものになっていきました。

最初はあまり気にしてはいなかったのですが、水商売を始めてから容姿を気にしだしたことをきっかけに、鏡を見るたび自分の老け顔にため息を吐く毎日になりました。

そして性格まで暗く、卑屈なものになっていったのです。

そんなとき巡り合ったのがプチ整形。ヒアルロン酸の注入です。

これで私の性格が、人生が変わったと言っても過言ではないでしょう。

10代のころから年齢不詳......


小学校高学年ですでに大人っぽいね、と言われていた私は、中学、高校とそう言われ続けてきました。

制服を着ていてもなんだかコスプレみたいだと言われたり......。

そのせいで、なんだか話かけづらい雰囲気だとか、サバサバしてそうだとよく言われました。しかし当時はあくまで「大人っぽい」のであって、そう言われることも嫌な気はしませんでした。

この頃の写真を見ても、なんだか目元が老けている印象を受けます。

俗にいうゴルゴ線と呼ばれるものがあるのです。

クマの部分が着色している感じはないのに、クマがあるように見えてしまっていました。

18歳で水商売の世界へ


高校卒業と同時に始めた水商売。容姿に自身があったわけではないのですが、時給の良さに魅力を感じ入店しました。

そのときの私は、まさに「あか抜けていない田舎のギャル」という感じ。

しかし生まれつきの濃いめの顔に、カラコンを知らなかった時代の三白眼。

お客様には大人っぽいね~、とよく言われていました。

この頃は、まだ自分自身も自分が「老けている」なんて考えたりしませんでした。

水商売を始めて1年半が過ぎたころ、お店から近いところにアパートを借りて1人暮らしを始めました。

まさに自由な生活......。昼過ぎに起床し、コンビニ弁当を食べ、出勤前にまたなにか軽くつまんで仕事。飲んで飲んでベロベロに酔っぱらい、仕事終わりはお店の子と居酒屋かラーメン屋に。朝方家に帰り、化粧も落とさず寝落ちする毎日を繰り返していました。

メイクはマスカラに付けまつげ、ジェルライナーで太くアイラインを描いていた時代なので、メイク落としでゴシゴシこすってもまだ落とし残しがあるくらいです。 この生活が後に私を悩ませる原因になるとは、思いもしませんでした......。

私は成人しても水商売は続けていました。生活は相変わらず自由奔放なまま......。

お客様との会話の中で、お約束なのが「何歳に見える?」というもの。

女の子側からお客様の年齢を当てるのももちろん、逆に女の子からお客さんに聞くことも度々ありました。

お客様の年齢はなるべく若く言うのですが、なんだか全く自分の年齢を当ててもらえなくなったのです。

当時の年齢は20歳。しかし、どのお客様に聞いても27歳前後だというのです。

中には32歳かな?と、真剣に言われてしまったこともありました。

また、常連のお客さんには顔を合わせるたびに「疲れてる?」とか、「昨日寝てないの?」と言われるようになってしまったのです。

自分は元気いっぱいだし、睡眠も十分なのに......。

年相応に見られないんですよ~と言っても、30歳過ぎてから追いついて、40代になれば逆に若く見られるようになるから大丈夫だよ!と、フォローしてもらってしまったこともありました。

そのころちょうど気にしていたのが、目の下のクマでした。

すっぴんになるとくっきりとしたクマ。クマというより、へこんで陰になっているような感じです。

化粧をするたびにコンシーラーとハイライトを駆使して、このクマを隠すように努力していました。

クマを消すために手当たり次第美容品を買い漁る日々




<続きを読む>