• このエントリーをはてなブックマークに追加
イギリス離脱がターニングポイント。世界はより自律分散へ
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

イギリス離脱がターニングポイント。世界はより自律分散へ

2016-06-24 18:30

     なんと、イギリスの国民投票はEU離脱を支持しました。

     拮抗してたので無難に残留になるかと思っていたので、ちょっとびっくりです。

     金融市場は私なんかよりもはるかにびっくりしたらしく、とんでもない荒れた相場になっています。

     国民投票が決まったからって、明日何が変わるわけでもないのに、こういう時の金融市場は事態を悪化させる方向に反応するのでいい迷惑です。国民投票より、まさにこの暴落をきっかけに、経済が不安定化してしまいそうです。

     ちなみに、今後離脱への手続きはここにわかりやすく書いてあります。

     離脱を選択するとどうなるのか

     しかし、長い目でみれば、遅かれ早かれ、このようなことが始まることは仕方ありません。なぜなら、今はグローバリゼーションが行きすぎてしまい、景気の足を引っ張るようになってしまっているからです。

     少し前までは、なんでも目指せグローバリゼーションで、人やモノの動きを自由に!という動きが中心でした。それは確かに世界の貿易や経済活動を発展させました。

     しかし、このまま自由化が進められ、仮に世界が均一になったらどうでしょう。誰も儲からなくなります。みな利益が出ないところまで価格を下げてしまうからです。経済の教科書にも載っている行き着く先です。でもその次はなぜか書いてありません。世界中のモノの値段が均一化してしまうと、巨大な物々交換生活をしているだけになってしまいます。みな生きるだけでせいいっぱいになるまで給料を下げることで価格競争が進むからです。

     それが、ITの発展によるグローバリゼーションの行き着くところです。というか、今の日本がそうです。

     ですから、景気をよくするためには、ある程度の歪みや摩擦を残さなければなりません。その一つが人々の価値観です。人々の価値観が違うと、お互い安いと思うものを相手に高く売ることができます。そこに余剰が生まれ景気につながります。

     イギリスの人たちが、より自立したいと思うのは、プライドという感情的な問題ではありません。その方が自分たちの経済がよくなるという、自分たちの生活レベルの景気に直結した問題なのです。

     めいろまさんが、行き過ぎたグローバリゼーションの問題を具体的に書かれています。

     イギリスがEU離脱した理由 - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース) 

     これだけ読むと、お金持ちの国だけの問題に見えてしまいますが、スコットランドや世界の各地域、さらには日本の地方に至るまで、それぞれがそれぞれの問題を抱えています。

     ですから、これから世界の人々は地域地域により自立しようとします。地産地消で、地域に入ったお金を、出て行く前になるべく域内で回す方が景気がよくなることもその一例です。

     TPPでもこのような動きを象徴する経緯をたどっています。提唱された頃はまだグローバリゼーション礼賛の残り香がありましたが、実際の交渉は難航を極め、ようやく合意に達したものの、次のアメリカ大統領候補はTPP反対を明言しています。日本の国会でも批准は進まず、今回の選挙でも話題にしません。おそらくこのままお蔵入りになるのでしょう。

     仮にイギリスがEUを離脱してEU各国との間に関税がある程度復活したとしても、輸出が減る一方で、国内向け産業は振興され、安定した経済活動の基盤となることでしょう。

     経済にとって、関税は0、1の問題ではないのです。適切な関税が持続的な経済活動を促すのです。

     直前のスコットランド独立の国民投票では現状維持となりましたが、今回はついに変化が選択されました。大きなターニングポイントです。さすがイギリス。時代の最先端は我々が行くというわけです。その先には新しい発展があることでしょう。

     しかし、足元では世界が混乱するのは間違いありません。スコットランド独立問題は必ず蒸し返されるでしょうし、EUの他の国も離脱を目指す国が出てくる可能性があります。中国やロシア、アラブも不安定になるかもしれません。どれも行き過ぎたグローバリゼーションの反動だとすれば、その動きは止められませんが、経済の混乱は避けられず、私たちの暮らしにも大きな影響が出るでしょう。

     それは各地域の自律分散をますます促進するでしょう。自分たちの景気は自分たちの域内でなんとかしなければならないからです。

     私たちは当面より内向きになっていくのです。それは悪いことのように言われていますが、その方が自分たちの暮らしが安定することを私たちは知り始めています。「地産地消!」と無邪気に進めていますが、それは反グローバリゼーションです。「内向き」です。今よりも適度な「内向き」は経済にプラスです。

     これは新たな秩序の始まりです。その景色はどんなものか今はわかりませんし、今の秩序が崩れるのですから、株価が大暴落するのは当たり前です。これからは、違う視点で投資しなければならないのですから、とりあえず手仕舞いです。

     しかし、株価が暴落したからといって、世界の経済が悪くなるわけではありません。みんな生きるために必死に生きていますから、新しい秩序に向かって新しい生活(=経済活動)を始め、景気が生まれます。今の秩序でのやり方ではジリ貧ですから、今の投資先から資金を引くのはある意味当然なのかもしれません。


    《ワンポイントミライ》(

    ミライ: 為替すさまじい動きでしたね。

    フツクロウ: 開票の途中経過に一喜一憂して乱高下しとったの。大きなターニングポイントではあるが、過敏すぎる気もするのう。

    ミライ: ほんとですね。でも、新たな秩序に向かうのだとしたら、その前はものすごく混乱しますし。

    フツクロウ: 今日の株価下落は時代を先取りした動きというわけじゃな。そうかもしれんの。
     
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。