子供が成功する鍵!「グリット」を育む6つのヒント
という記事を見つけました。「グリット」とは「やりぬく力」と言われるものです。
似たような話はミラフツでも徹底的に解析しました。
「努力」はオワコン、代わりに「やり抜く技術」を学ぶ社会に(その1)
ここミラフツでいう「やり抜く技術」とは、「解けそうな問題を選ぶ力」「諦める力」「スモールステップ法」「毎日続ける力」「熱狂的な集中力」「踏ん張る力」の6つの力の総合力であることを見てきました。
その中で「グリット」は比較的「踏ん張る力」に近い考え方です。
という細かいことはさておき、「グリット」を育む6つのヒントを見てみると、大人が育てなくても、よく「遊んで」れば勝手に育ってくれそうです。
たとえば、
1. すぐに手伝わない子供が自分たちの世界で遊んでいると、なんというか大人が手が出せない世界になっていきます。「なにが楽しくてそんなことをしているのかわからない」ような遊びです。「手伝い」ようがないのです。
そうなっていることは、子供達だって知っています。こんな遊びは大人は付いてこれないということを知っていますから、こっちのことなんて完全無視です。
大人が、この辺で助けた方がいいかな?とか考える余地はありません。
この時彼らは自分たちで「やる」しかなく自分たちで「やり抜き」ます。言葉を変えると「飽きるまでやり倒し」ます。
2.達成する喜び体験を積み重ねるこれもそうです。彼らは自分たちで作った「遊び」を「飽きるまでやり倒し」ます。どうにもならなくて飽きることもあるでしょうが、思う存分遊んで飽きたなら、それは彼らなりに「やり尽くして」います。「達成して」いるのです。それが大人にはまったくわからない到達点であったとしても。
5. 失敗から立ち上がる経験をさせるこれもそう。遊びでは、見込みが外れることはいくらでもあります。石を積んでるけど、大して詰めずに面白くないなんてことが起こります。「すぐに飽きる」という状態です。
と子供達はどうするでしょう。そのまま手をこまねいているわけにはいけません。なんとかして「遊ば」なくてはなりません。「立ち上がる」しかありません。なんとかして次の「遊び」をひねりだすことでしょう。
ここでいう「遊び」とは、親が与えた遊具で、親の目が届いている状態での遊びではありません。兄弟で勝手に遊んでいるような状態です。
そんな時、子供達は、こんな 1. 2. 5. のような体験を短い間になんども繰り返しています。大人がアレンジして体験させる回数なんて、それに比べれば微々たるものでしょう。
もちろん、大人が体験させるものは、普段の遊びよりはるかに規模の大きいものにもなるでしょうから、必要がないと言うことではありません。でも、子供達が自分たちの世界で「遊ぶ」ことは、いかに大切なことかということは今もっと真剣に考えられるべきです。
もちろんいろんな危険もありますから、これは難しいことで、常に大人の目の行き届いたところで遊ばせる方が「楽」です。しかし、それでは、効率よく「やり抜く力」を育てることはできないのです。子供達が二階でなにやら遊んでいて、音的に悪い予感がしなくても、ぎりぎりまで聞こえないふりをするなどの忍耐が、めぐりめぐって「やり抜く力」を育てることになるのです。
なにより、「やり抜く力」とは、自発的な行動からこそ育つものでしょう。であれば、子供にとって自発的な行動とは「遊び」です。大人が介入しない遊びの重要性が今後注目されることでしょう。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: 1. 2. 5. 以外は?
フツクロウ: ホウどれどれ。
3. 結果や評価ではなく努力を褒める
4. 能力とは筋力のようなものだと教える
6. 伝記や親自身の体験談などを通し、「やりぬく力」を示す