大学を退学して起業しようとしている石田 祐希さんへのイケハヤさんの応援の一部が、むしろ応援になってなかったので、その部分をフォローしながら応援&宣伝です。

 イケハヤさんのこちらの記事。

 何者にもなれなかったサラリーマン、零細フリーの言葉に価値はない。 

 問題の部分。

保険を用意している人は、他の人からの応援を得にくいんですよ。「起業するために大学やめました!」というAさんと、「休学して起業します!」というBさんのどちらを応援したいか、ということですね。

― イケダハヤト (@IHayato) 2016年9月17日


 休学せずにすぱっと退学している人の方が応援を得やすいとあります。

 そんなの応援するかどうかにまるで関係ないと思います。

 普段ビジネスプランのメンタリングやってますけど、少なくとも起業というフィールドで応援得ようと思ったら、何をしたいのかとか聞かせてくれないと応援しようがありません。

 まだそこまで行ってない人だったら、まあその人の経験とかお人柄とか感じ取るとは思いますけど、休学か退学かとかひたすら優先順位低いです。

 実際、うまく大学に席を残しながら進めたことで、研究開発を加速して成功している人とか知ってるので、どっちがいいかなんて、判断するとしても個別事例をあたらないと判断しようがありません。

 しかも、一般論として、最近はなんでも小さく始めることができますから、休学とか退学とか考える前にアイデアあれば試すのがセオリーです。IT 技術などが発展しましたから。

 例えば、大学生が Airbnb を思いついたとしたら、別にやってみればいいだけですよね? やってみたらうまくいきそうなので、本腰入れるときに休学か退学かという相談であれば、いろんな人が具体的に一緒に考えてくれるでしょう。でも、休学を選ぶと応援者が減るかは、個別事例で変わります( Airbnb の実際どう始まったかは昔読んだけど覚えてません。たとえ話です)。

 しかし、石田さんが退学したのを批判したいわけではありません。

 どうしても大学にいたくなかったから、まず退学したかったというなら、それはそうするしかなかったのだと思います。私はドクター取った後、逃げるようにアメリカのポスドクに行きました。その先など考えずに。

 石田さんはとにかく大学を辞めたくて、でも辞めたからには目標が必要で、「起業」としたのではないでしょうか。

 しかし、そういうのに批判が集まってしまいました。イケハヤさんとしては、そんな人を応援したいということで、冒頭の発言もあったのだと思います。

 でも、それは関係ないです。「退学を選んだから応援してもらいやすいかな」と思っても空振りになるでしょう。

 批判が集まるのは明らかです。一般的に「起業」は目標にしてはいけないからです。まず解決したい問題があって、その問題を解決するにはいろんなアプローチがあって、その中のベストの方法をとるべきであり、まず「起業」ありきでは、成功率がずどんと落ちてしまうからです。

 でも、目標が必要で、それが「起業」というのであれば、それもいいのです。それをきっかけに、解決したい問題を見つけられればいいのですから。

 ただ、それがきっかけで、なにか事業のネタを思いついたら、いったん「起業」の枠を忘れ、きちんと冷静にどのような形態で進めるのがいいかを検討することが必要になります。そこを「起業」に固執すると成功率がずどんと落ちてしまいますから。そしてその辺を心配して批判が出てくるのは仕方のないことです。

 つまり、退学してから「起業」を目標、そういう進め方はアリ、です。でもそれだけで批判は集まってしまうのも仕方のないことで、とりあえずスルーするしかナシ、です。

 さらに退学したからって、無条件に応援が集まりやすいわけではありません。というか休学か退学かなんて些細な話です。気にする話ではありません。

 でもって、いいビジネスプランができたら、ぜひ 「ビジネスプランコンテスト&クリニック」 に応募してください、ファイナリストに残ればメンターたちに磨いてもらえます。 お待ちしています!



《ワンポイントミライ》(

ミライ: 石田さんのブログ一通り目を通してみたんですけど。

フツクロウ: ホウ。