「いいね!」で学ぶ、世界一わかりやすいお金の仕組み(その9)〜広告革命前夜〜 のつづきです。
ミライ ということで、「『いいね!』で学ぶ、世界一わかりやすいお金の仕組み」シリーズも今回で10回目ですが、今回で完結です。
で、なぜか本文から私たちに回ってきました!
フツクロウ ホッホ。
ミライ いつもそうですけど、このシリーズもやってるうちに実はいろいろあったんですよね〜。
フツクロウ ホウじゃな。
ミライ 今回ジニ係数を取り上げたら、その下になるローレンツ曲線が、私たちがロングテール分析によく使う規模の分布グラフと深い関係にあったとか分かったんですよね! あまりに数学の話なので、本編では結局紹介しませんでしたが。
フツクロウ わしらのロングテール分析でも「格差指数」を紹介したが、分かりやすさという点ではジニ係数よりはるかにわかりやすいし、実際裏では互いにつながっとることがわかったんじゃ。これからはぜひ「格差指数」で考えて欲しいもんじゃの。
ミライ ですね〜。「格差指数」、未来の普通になるのでしょうか。
フツクロウ ホッホ。楽しみじゃな。
ミライ はい。さらに。もう一つ、取り上げようとしたけれど、結局やめたサブタイトルがあるんですよね、フツクロウさん。
フツクロウ うむ。「『いいね!』と『お金』の違い」じゃな。
ミライ はい。このシリーズは「お金」の仕組みは「いいね!」の仕組みに似てるよ!という話ですが、じゃあ、両者の違いはなんだろうということも気になります。
フツクロウ ホウじゃ。どう違うかは後で話すが、その違いがあっても、結局一緒じゃないかと考えさせられる事件がおこったんじゃの。
ミライ キュレーションサイト問題ですね。
「いいね!」で学ぶ、世界一わかりやすいお金の仕組み(その8)〜キュレーションサイトを正す方法〜
ネットのコンテンツはそれがひどいものであっても、PVを稼ぐ、つまりたくさん見られることで、広告費を稼いでしまうために、今のひどい現状があります。
フツクロウ それを正すためには、「いいね!」が多いページに広告を出すようにすればええ、という話をしたんじゃな。
ミライ はい。
フツクロウ これは今までの広告にはなかったモデルで、なぜなら、広告主は、そのページが公開され、たくさん「いいね!」がついて、安定した評価を得てから、安心して広告を出せるんじゃ。そういう優良ページでは、当然広告単価は高くなる。みな「いいね!」なページを作るモチベーションが高まるんじゃ。
ミライ 未来の広告ですね〜。
でも、このことが、「いいね!」と「お金」が違うようで違わないという話にどう繋がるんですか?
フツクロウ ホウじゃな。まず、両者の違いなんじゃが、「お金」は量が決まっておる。お金は人から人に渡るが、途中で勝手に増えたりはせん。
もし、「いいね!」の世界でそれをしようとしたら、「いいね!」をつけたい人は、まず自分が面白い投稿をして「いいね!」を集めんといかん。
ミライ 「いいね!」は元がなくてもつけられるけど、お金はないと何も買えないんですね。
フツクロウ ホウじゃ、ホウじゃ。じゃから、逆にお金が誰かに渡ると、今度はその人が「いいね!」と考えるものを買うことで次の人に「いいね!」が伝わっていく。つまり「お金」は連鎖する「いいね!」と考えられるんじゃな。
ミライ 4年半位前には、本家のこの記事でそういう話をしてましたね。
お金は連鎖する「いいね!」
フツクロウ ホじゃホじゃ。連鎖するという意味で、お金は景気を生み出す仕組みだと考えとった。
ミライ はい。そうだと思います。
フツクロウ しかし、